SIMフリースマホで成長率No.1! 販売台数は半年で3.4倍、OPPOスマホが売れてる理由
国内のSIMフリースマートフォン(スマホ)市場に2018年2月に参入したOPPO。当時、日本での知名度はそこまで高くなかったが、この数カ月でその状況は大きく変わりつつある。全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、19年1月の同市場における販売台数は半年前(19年7月)の約3.4倍。成長率で競合各社を抑え、No.1の伸びを記録した。全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、メーカー別シェアにおいても、ファーウェイ、ASUS、シャープの三強に次ぐ4位にまで順位を上げている。
日本では後発ながら、OPPOは世界市場ですでに代表的なスマホメーカーとしての地位を固めている。調査会社の米IDCが1月30日に発表した18年における全世界のスマートフォン出数シェアは第5位。特にアジアでの支持は高く、ファーウェイと僅差でトップ争いを繰り広げている。
成長の大きな波は9月と12月にあった。トピックとなったのは、それぞれの時期に発売された新製品だ。9月に「R15 Neo/Pro」、12月に「AX7」を市場投入し、幅広いユーザーから支持を集めた。
3万円を切る価格ながら、AI機能を備えるデュアルカメラや画面占有率88.8%のフルビューディスプレー、4230mAhの大容量バッテリーなどのハイスペックを誇るR15 Neoや、同じくお手ごろな価格でハイスペックと高級感のあるデザインを兼ね備えるAX7が伸びたのはもちろんだが、支持されたのはコスパモデルだけではない。
たとえば、R15 Neoと同じタイミングで発売されたR15 Proはおサイフケータイや防水といった機能を搭載するSIMフリースマホにおける貴重な選択肢として、好評を得た。日本ならではのニーズゆえに、海外メーカーが投入に慎重になっているなか、OPPOは参入から約半年で市場の期待に応えた。
独自のデザインや機能をもつ端末自体の魅力も成長を後押しする。たとえば、売れ筋のR15 Neoは背面にダイヤモンドカットを施した特徴あるデザインを採用。コスパだけでなく、きらりと光る個性も支持される要因になっている。
最近のトレンドであるゲーミング需要を意識した「R17 Pro」は、ゲーム処理のパフォーマンスを最大化する「Hyper Boost」やゲーム画面を開いた状態でさまざまなタスクを管理できる「スマートサイドバー」を搭載。極め付けは、11月に発売した世界初のポップアップ機構のカメラを採用したフラグシップモデル「Find X」だ。ノッチ全盛期の現在において、全く新しいギミックによって画面占有率90%以上を達成。スマホの次世代型を形にしてみせた。
日本市場にフィットしたという点では、独自の「Colour OS」の存在も挙げられる。日本市場でシェアが高いiPhoneに近い操作性に設計されたOSは、iOSからAndroidに乗り換えるユーザーにとって受け入れやすく、実際に店頭で手に取ったユーザーの評価を高めるのに貢献したようだ。
19年発売予定のモデルへの期待も高い。MWCに先駆けて開催された「OPPO INNOVATION EVENT 2019」では、10倍ズームが可能なカメラを搭載するモデルやSnapdragon 855を搭載する5G対応モデルなどを披露。国内外で高い注目を浴びている。「BCNランキング」における19年1月の販売台数シェアは9.2%と同社の最高記録を更新したが、最新テクノロジーを備えたモデルが早期に国内に投入されれば、さらに上を目指すことが可能になるだろう。(BCN・大蔵 大輔)
日本では後発ながら、OPPOは世界市場ですでに代表的なスマホメーカーとしての地位を固めている。調査会社の米IDCが1月30日に発表した18年における全世界のスマートフォン出数シェアは第5位。特にアジアでの支持は高く、ファーウェイと僅差でトップ争いを繰り広げている。
半年で販売台数は3.6倍に 国内市場での成長率はNo.1
国内市場での成長は、毎月の販売台数の推移をみるとよく理解できる。18年7月の販売台数を「1」とすると、19年1月の販売台数は「3.4」。短期間のうちに3倍以上も数字を伸ばした。これは他社と比較しても群を抜いており、年末商戦を含む半年間の成長率はトップだ。成長の大きな波は9月と12月にあった。トピックとなったのは、それぞれの時期に発売された新製品だ。9月に「R15 Neo/Pro」、12月に「AX7」を市場投入し、幅広いユーザーから支持を集めた。
3万円を切る価格ながら、AI機能を備えるデュアルカメラや画面占有率88.8%のフルビューディスプレー、4230mAhの大容量バッテリーなどのハイスペックを誇るR15 Neoや、同じくお手ごろな価格でハイスペックと高級感のあるデザインを兼ね備えるAX7が伸びたのはもちろんだが、支持されたのはコスパモデルだけではない。
たとえば、R15 Neoと同じタイミングで発売されたR15 Proはおサイフケータイや防水といった機能を搭載するSIMフリースマホにおける貴重な選択肢として、好評を得た。日本ならではのニーズゆえに、海外メーカーが投入に慎重になっているなか、OPPOは参入から約半年で市場の期待に応えた。
1年で発売したスマホは7機種 短期間でフルラインアップを揃える
R15 Neoに裏付けられるように、この1年でOPPOが証明したのは、技術力の高さとスピード感のある日本市場戦略だ。2月に発売した「R11s」を皮切りに、発売したスマホは7機種。エントリーモデルからミドル、ハイエンドまで矢継ぎ早に投入し、フルラインアップを揃えた。独自のデザインや機能をもつ端末自体の魅力も成長を後押しする。たとえば、売れ筋のR15 Neoは背面にダイヤモンドカットを施した特徴あるデザインを採用。コスパだけでなく、きらりと光る個性も支持される要因になっている。
最近のトレンドであるゲーミング需要を意識した「R17 Pro」は、ゲーム処理のパフォーマンスを最大化する「Hyper Boost」やゲーム画面を開いた状態でさまざまなタスクを管理できる「スマートサイドバー」を搭載。極め付けは、11月に発売した世界初のポップアップ機構のカメラを採用したフラグシップモデル「Find X」だ。ノッチ全盛期の現在において、全く新しいギミックによって画面占有率90%以上を達成。スマホの次世代型を形にしてみせた。
日本市場にフィットしたという点では、独自の「Colour OS」の存在も挙げられる。日本市場でシェアが高いiPhoneに近い操作性に設計されたOSは、iOSからAndroidに乗り換えるユーザーにとって受け入れやすく、実際に店頭で手に取ったユーザーの評価を高めるのに貢献したようだ。
19年発売予定のモデルへの期待も高い。MWCに先駆けて開催された「OPPO INNOVATION EVENT 2019」では、10倍ズームが可能なカメラを搭載するモデルやSnapdragon 855を搭載する5G対応モデルなどを披露。国内外で高い注目を浴びている。「BCNランキング」における19年1月の販売台数シェアは9.2%と同社の最高記録を更新したが、最新テクノロジーを備えたモデルが早期に国内に投入されれば、さらに上を目指すことが可能になるだろう。(BCN・大蔵 大輔)