パナソニックは2月14日、プロカメラマン向けをうたうフルサイズミラーレス一眼カメラ2機種を国内で発売すると発表した。それに伴って、プロカメラマン向けのサービスを強化すると宣言。キヤノン、ニコン、ソニーなどの競合がひしめくフルサイズミラーレス市場に、なぜいまパナソニックが挑むのか。
パナソニック アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部の山根洋介事業部長は、「デジタルカメラ事業を始めて18年になる。最初はコンパクトカメラから、10年前にミラーレスカメラを出した。当初、カメラ事業に参入するにあたって、将来はプロの方々がLUMIXのカメラを使っている姿を思い描いていた」と話す。
そのためにはいくつかハードルがあったという。まず、システムカメラがどんなものなのか分からなかったこと。これについては、「マイクロフォ―ザーズと10年ともに歩むことで、積み上げてきた」と山根事業部長は語る。
フルサイズミラーレス市場に参入するにあたっては、市場にフルサイズミラーレスが非常に敷居の高いものという感覚があり、課題になっていた。しかし、昨今はカメラメーカー各社が、より廉価なフルサイズカメラを市場に投入したことで、敷居は下がったとパナソニックは見ている。さらに、「これから先、4K8Kの時代には、さらにフルサイズの表現力は求められていると考えた」と、開発した背景について説明した。
パナソニックが発表したフルサイズミラーレス一眼カメラは、「LUMIX DC-S1R」と「LUMIX DC-S1」。世界で初めて4K60p動画記録機能や手ブレ補正システム「Dual I.S. 2」を搭載したほか、S1Rは有効画素数4730万画素、S1は2420万画素。両機種とも、イメージセンサー性能を最大限に生かす、新開発の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載し、表現力を高めている。
パナソニックの執行役員であるアプライアンス社の渕上英巳副社長は、「プロの方に使い込んでいただける商品に仕上がっていると思っている。プロの方には、新製品を使って、いい写真映像を作っていただきたい。その役に立てる商品が開発できた。自信を持って送り出したい」と語る。
パナソニックは新製品の発表と同時に、プロの活動をサポートする「LUMIX PRO SERVICES」を紹介。これまで、日本をはじめ、英国やフランス、ドイツ、アメリカなど各国で展開していた。今後は、例えば日本のプロカメラマンが海外でトラブルに見舞われても、各国の現地拠点を利用できるようになる。また、東京五輪のプレスセンターでもサポート体制を整えるという。
プロ向けの市場は参入当時からの狙いだったパナソニック。今後は、レンズのラインアップ強化やサポート体制の充実に注力していく。競合ひしめく市場ではあるが、今後パナソニックがどのような立ち位置になるのか、目が離せない。(BCN・南雲 亮平)
パナソニック アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部の山根洋介事業部長は、「デジタルカメラ事業を始めて18年になる。最初はコンパクトカメラから、10年前にミラーレスカメラを出した。当初、カメラ事業に参入するにあたって、将来はプロの方々がLUMIXのカメラを使っている姿を思い描いていた」と話す。
そのためにはいくつかハードルがあったという。まず、システムカメラがどんなものなのか分からなかったこと。これについては、「マイクロフォ―ザーズと10年ともに歩むことで、積み上げてきた」と山根事業部長は語る。
フルサイズミラーレス市場に参入するにあたっては、市場にフルサイズミラーレスが非常に敷居の高いものという感覚があり、課題になっていた。しかし、昨今はカメラメーカー各社が、より廉価なフルサイズカメラを市場に投入したことで、敷居は下がったとパナソニックは見ている。さらに、「これから先、4K8Kの時代には、さらにフルサイズの表現力は求められていると考えた」と、開発した背景について説明した。
パナソニックが発表したフルサイズミラーレス一眼カメラは、「LUMIX DC-S1R」と「LUMIX DC-S1」。世界で初めて4K60p動画記録機能や手ブレ補正システム「Dual I.S. 2」を搭載したほか、S1Rは有効画素数4730万画素、S1は2420万画素。両機種とも、イメージセンサー性能を最大限に生かす、新開発の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載し、表現力を高めている。
パナソニックの執行役員であるアプライアンス社の渕上英巳副社長は、「プロの方に使い込んでいただける商品に仕上がっていると思っている。プロの方には、新製品を使って、いい写真映像を作っていただきたい。その役に立てる商品が開発できた。自信を持って送り出したい」と語る。
パナソニックは新製品の発表と同時に、プロの活動をサポートする「LUMIX PRO SERVICES」を紹介。これまで、日本をはじめ、英国やフランス、ドイツ、アメリカなど各国で展開していた。今後は、例えば日本のプロカメラマンが海外でトラブルに見舞われても、各国の現地拠点を利用できるようになる。また、東京五輪のプレスセンターでもサポート体制を整えるという。
プロ向けの市場は参入当時からの狙いだったパナソニック。今後は、レンズのラインアップ強化やサポート体制の充実に注力していく。競合ひしめく市場ではあるが、今後パナソニックがどのような立ち位置になるのか、目が離せない。(BCN・南雲 亮平)