【南雲記者が行く、なぐもんGO・10】 BCN記者の南雲亮平が日々の取材活動で気になる製品やサービスを実際に使ったり、現場に行って体験した感想をお伝えしたりする連載「なぐもんGO」。今回は、遊ぶことでプログラミングの考え方を身に着けられる、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「toio(トイオ)」で遊んでみた。
プログラミングと聞くと、難しそうな印象を受けてしまう人も多いだろう。2020年からは義務教育にも組み込まれるので、「今から備えておきたいけど、どうすればいいかわからない」という声もある。そんな悩みの解決に一役買いそうな製品が、長年ゲームを供給してきたSIEが手掛ける「toio」だ。
「toio」は、SIEが3月20日に発売するロボットトイ。遊びのなかで子どもたちの創意工夫を引き出すことがコンセプトになっている。本体となる「toioコンソール」と、リング型のコントローラ「toioリング」、キューブ型のロボット「toioコアキューブ」の3点でワンセット。専用のソフトと組み合わせることで、キューブを動かしたり、対戦したりと、遊びながらプログラミングの考え方を学ぶことができる。
キューブには、絶対位置センサーや高性能モーターなどを搭載しており、プレイマット上の位置と向きをリアルタイムに検出。コンソールとの通信によって、複数台のキューブを連動させたり、動きに特殊な効果を与えたり、さまざまなルールやシナリオ、アルゴリズムに沿った正確な動作が可能となる。
toioのシンプルながらも多機能な特徴からは、キューブ同士の相撲やレース、パズルなど、無数の遊びが考えられる。では、どのように遊んだらいいのか。そのヒントになるのが、toio専用のソフトだ。発売に先駆けて開催された媒体向けの体験会では、「トイオ・コレクション」「工作生物 ゲズンロイド」「GoGo ロボットプログラミング ~ロジーボのひみつ~」の3タイトルを体験できた。
パズルゲームの感覚で中級の冒険は難なくクリアできたが、二問目が難敵だった。少し上級者向けとのことだったが、目的がゴールだけではなく、相棒を助けたうえでゴールしなければならない。ロボットの動きを想定しながら懸命にパネルを並べたものの、途中で止まってしまった。原因は、まがった後に前に進まずに方向転換してしまったこと。今回は原因がすぐに分かったが、より難易度が上がると原因の究明にも時間がかかってきそうだ。
次に体験したのは、「トイオ・コレクション」。5種類の遊びが楽しめるパッケージで、今回は「クラフトファイター」で遊んでみた。レゴや日用品などを使って工作したファイターをキューブにつけて、ぶつけ合って押し出し合うゲーム。リングを使ってキューブを操作する。
最初は操作もおぼつかなかったが、ラジコンの操作に近い操作感だったので徐々に慣れていった。制限時間ギリギリまで接戦を繰り広げたが、相手のタックルを避けてから、勢い余った相手を押し出して勝利! 今回はあらかじめ作ってあったファイターを使ったが、ファイターの素材や重心、大きさを考えながら自作することで、考える力を養うことができる。
最後に試したのは、「工作生物 ゲズンロイド」。紙工作をキューブにつけて、本に書かれた動きのプログラムを読み込むと、未知の生命体(19種類)が動き出す。“ピタゴラ装置”でお馴染みのクリエイター集団“ユーフラテス”が制作した。
会場では、二つのキューブが紙一枚でつながった「しゃくとりむし」が動いていた。紙を増やせば、「ナマコ」のようなデザインにもできるという。マットの上にキューブが二つあったら、お互いの位置を把握できる機能をいかして、一つのキューブの上に目を乗せて、常にもう一つのキューブを見続ける、といった工作もできる。
どのタイトルも6歳以上が対象になっていたものの、大人でも試行錯誤しながら楽しめるゲームだった。プログラミングは難しいものという先入観は、遊んでいるうちに薄まり、終盤にはプログラミングを学んでいるという意識はほとんどなくなった。
ビジュアルプログラミング環境やJavaScriptなどで開発したプログラムや、ユーザー自らが作成したコンテンツもキューブと組み合わせて遊ぶこともできる。また、toioを学習の一環として活用しているプログラミング教室もある。夢中になって遊ぶだけでプログラミングを学習できるのであれば、勉強が苦手な子どもでも、楽しく学べるだろう。
プログラミングと聞くと、難しそうな印象を受けてしまう人も多いだろう。2020年からは義務教育にも組み込まれるので、「今から備えておきたいけど、どうすればいいかわからない」という声もある。そんな悩みの解決に一役買いそうな製品が、長年ゲームを供給してきたSIEが手掛ける「toio」だ。
「toio」は、SIEが3月20日に発売するロボットトイ。遊びのなかで子どもたちの創意工夫を引き出すことがコンセプトになっている。本体となる「toioコンソール」と、リング型のコントローラ「toioリング」、キューブ型のロボット「toioコアキューブ」の3点でワンセット。専用のソフトと組み合わせることで、キューブを動かしたり、対戦したりと、遊びながらプログラミングの考え方を学ぶことができる。
キューブには、絶対位置センサーや高性能モーターなどを搭載しており、プレイマット上の位置と向きをリアルタイムに検出。コンソールとの通信によって、複数台のキューブを連動させたり、動きに特殊な効果を与えたり、さまざまなルールやシナリオ、アルゴリズムに沿った正確な動作が可能となる。
toioのシンプルながらも多機能な特徴からは、キューブ同士の相撲やレース、パズルなど、無数の遊びが考えられる。では、どのように遊んだらいいのか。そのヒントになるのが、toio専用のソフトだ。発売に先駆けて開催された媒体向けの体験会では、「トイオ・コレクション」「工作生物 ゲズンロイド」「GoGo ロボットプログラミング ~ロジーボのひみつ~」の3タイトルを体験できた。
プログラミングの考え方に気軽に触れられる機会
まず体験したみたのは、「GoGo ロボットプログラミング ~ロジーボのひみつ~」。プログラミングの三つの基本要素である、順次、分岐、反復が楽しみながら学べる冒険絵本。遊び方は、まず「前に進む」や「右に曲がる」といった指示が書かれたパネルを並べる。この上をロボットに走らせると指示の内容を読み取り、次にロボットを本の上に乗せれば、指示の通りに動く。物語通りに動けば、次に進める。パズルゲームの感覚で中級の冒険は難なくクリアできたが、二問目が難敵だった。少し上級者向けとのことだったが、目的がゴールだけではなく、相棒を助けたうえでゴールしなければならない。ロボットの動きを想定しながら懸命にパネルを並べたものの、途中で止まってしまった。原因は、まがった後に前に進まずに方向転換してしまったこと。今回は原因がすぐに分かったが、より難易度が上がると原因の究明にも時間がかかってきそうだ。
次に体験したのは、「トイオ・コレクション」。5種類の遊びが楽しめるパッケージで、今回は「クラフトファイター」で遊んでみた。レゴや日用品などを使って工作したファイターをキューブにつけて、ぶつけ合って押し出し合うゲーム。リングを使ってキューブを操作する。
最初は操作もおぼつかなかったが、ラジコンの操作に近い操作感だったので徐々に慣れていった。制限時間ギリギリまで接戦を繰り広げたが、相手のタックルを避けてから、勢い余った相手を押し出して勝利! 今回はあらかじめ作ってあったファイターを使ったが、ファイターの素材や重心、大きさを考えながら自作することで、考える力を養うことができる。
最後に試したのは、「工作生物 ゲズンロイド」。紙工作をキューブにつけて、本に書かれた動きのプログラムを読み込むと、未知の生命体(19種類)が動き出す。“ピタゴラ装置”でお馴染みのクリエイター集団“ユーフラテス”が制作した。
会場では、二つのキューブが紙一枚でつながった「しゃくとりむし」が動いていた。紙を増やせば、「ナマコ」のようなデザインにもできるという。マットの上にキューブが二つあったら、お互いの位置を把握できる機能をいかして、一つのキューブの上に目を乗せて、常にもう一つのキューブを見続ける、といった工作もできる。
どのタイトルも6歳以上が対象になっていたものの、大人でも試行錯誤しながら楽しめるゲームだった。プログラミングは難しいものという先入観は、遊んでいるうちに薄まり、終盤にはプログラミングを学んでいるという意識はほとんどなくなった。
ビジュアルプログラミング環境やJavaScriptなどで開発したプログラムや、ユーザー自らが作成したコンテンツもキューブと組み合わせて遊ぶこともできる。また、toioを学習の一環として活用しているプログラミング教室もある。夢中になって遊ぶだけでプログラミングを学習できるのであれば、勉強が苦手な子どもでも、楽しく学べるだろう。