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「ヨドバシ酒店」が新宿にオープン、19年にヨドバシAkibaなど3店舗に拡大

 ヨドバシカメラ初となる酒類専門店「ヨドバシ酒店」が12月14日、新宿西口本店の地下2階にオープンした。13日にはネット通販「ヨドバシ・ドット・コム」でも先行して取り扱いを開始し、全国無料配送に対応する。

ヨドバシカメラ初の酒類専門店「ヨドバシ酒店」

 ヨドバシ酒店は、2017年7月にオープンした自転車専門フロアの向かいにあり、京王百貨店新宿店と地下2階で直結する。日本酒や焼酎、ワイン、ビール、シャンパンなど約225平方メートルの売り場に約1500種類を揃える。ちなみにヨドバシ・ドット・コムでは約7000アイテムを扱う。
 
「ヨドバシ酒店」は新宿西口本店地下2階の自転車専門フロアの向かいにある

 食品飲料事業部の森裕輝部長は「以前より店舗やWebのお客さまから『なぜヨドバシでお酒を扱っていないのか』という要望が多かったので、ようやく対応できるようになった」と酒類を扱う狙いを語る。顧客ニーズは以前から高かったようだ。

 リアル店舗での扱いについては「品揃えを一気に広げるのではなく、販売員が酒類の勉強をして知識を重ねながら徐々に広げていきたい。品揃えを増やすためのスペースもある」と語り、今後もアイテム数を増やす方針を示した。実際に店舗は通路に余裕があったり、什器の下にPOPがぶら下がっているなど、商品の展示スペースを拡大する余地がある。

 接客は4~6人体制で対応。販売員は、酒類メーカーの研修会や詳しい販売員に日々学ぶなどして酒類に関する知識を蓄えていく。店頭では、日本酒についていろいろと質問する来店客に対し、銘柄ごとに丁寧に説明している様子が見受けられた。また、「珍しい銘柄があるね」とか「おすすめのシャンパンは何?」と言いながら品定めをする顧客の姿があった。
 
販売員に直接質問できるのはリアル店舗ならでは

 売り場を担当する田淵貴之プロダクトスペシャリストは店舗の見どころについて「ワインの関連グッズなど周辺アイテムも取り扱っている」と語り、森部長も「酒類を軸に、その周辺アイテムのビジネスが拡大できる」と期待を寄せる。

 店頭では試飲イベントも実施している。取材時は長野県諏訪市の銘酒「真澄」で、その年に取れた新米で仕込み、加圧せずに最初に出てくる「あらばしり」を勧めていた。
 
売り場を担当する田淵貴之プロダクトスペシャリスト。試飲会も実施する

 ワインセラーはもちろんオープナーやグラス、保冷ケース、贈呈用のギフトバッグなども販売している。オープンに合わせて、ヨドバシカメラのオリジナルバッグも用意。もちろん、こちらは買い上げ時に無料で入れてくれる。
 
柱の周りにワイン関連グッズを展示
 
贈呈用のギフトバックも販売。ヨドバシカメラのオリジナルバッグもつくった

 ヨドバシ酒店の今後の展開について森部長は「来年に2、3店は出店したい」と意欲を示し、2号店はヨドバシAkibaになることを明らかにした。(BCN・細田 立圭志)