「お米のソムリエ」とも称される「米・食味鑑定士」が、国内外から集められたお米を食味してその年の金賞を決める「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会 in 飛騨」が11月26~27日の2日間、岐阜県高山市の高山市民文化会館で開催された。主催は、米・食味鑑定士協会と飛騨地域実行委員会。2000年からスタートした同コンクールは、今年で20回の節目を迎えた。
それまで米の検査といえば「等級検査」ぐらいしかなかったが、米の食味という観点から、また、衰退しつつあった「地方・農業・稲作の復興」を後押しする目的で、20年前に米・食味鑑定士協会が設立された。第1回大会の出品数は、わずか100検体に満たなかったが、年ごとに広まりをみせ、今年は過去最高の5717検体が出品されるまでに成長した。
第10回から海外米も出品される国際大会となり、今年の5717検体のうち26検体が台湾や中国から寄せられた。また、63校の高校から159検体が出品されるなどバラエティーに富む、最大級の「お米のコンクール」となっている。会場の入り口に全ての検体が並べられた様子は圧巻だった。
米・食味鑑定士が審査するご飯を炊くのに使われているのが、タイガー魔法瓶(タイガー)の「圧力IH炊飯ジャー 炊き立て」JPC-A100だ。この機種は2年前のモデルで、最新モデルのJPC-A102に相当する。圧力を変えながら炊く「可変W圧力IH」を搭載し、内釜は蓄熱性と熱伝導性をアップする土鍋コーティングを施した「9層遠赤特厚釜」が使われている。プレミアムモデルの本土鍋ではなく、普及価格帯のモデルを採用するあたり、多くのユーザーの実態に即した食味鑑定へのこだわりが感じられる。
タイガーの炊飯器は第1回大会から採用されており、今年で20回連続となる。炊飯器の性能もさることながら、大会の規模が小さかった頃から協会の活動を支え続けてきた実績も評価されているのだろう。
審査方法の詳細は後述するが、5717検体の中から最終の3次審査に向かう45検体が、約45台の炊飯器で炊き上げられる。炊飯会場に一斉に並べられた炊飯器の白米コースで炊き上がったご飯は、係員によって手際よくサンプル容器に小分けされていた。
1次審査では、さらに同じ静岡製機の殻粒判別器という機械を使って、損傷や被害の有無が分かる整粒値(普通米で75%以上)を計測する。2つの検査を通過した玄米が、2次審査へと進むのだ。
2次審査では、東洋ライスの味度(みど)計という専用の精米機で精米しながら白米のうまみ成分である「おねば層」を測ることで味度値を計測する。1次審査と2次審査の合計値によって、最終の3次審査である官能審査に進む。今回は45検体が選出され、30人の審査員が審査。コンクールでは、実際に食味をしている様子を見ることができる。
審査員の前には、炊き上がったばかりのご飯が、約10分ごとに10~15サンプルで4回にわたって運ばれる。審査員はその中から5つを投票し、獲得数の多かったお米が金賞に輝くという仕組みだ。
外観、香り、かたさ、粘り、甘み、のど越しなど、実に多岐にわたる項目を次々にチェックしながら選別していく。例えば、外観チェックは、見た目の光沢や炊き上がりの粒の大きさが揃ってるかどうかを観察。炊き上がりの粒が整っている様子を、「花咲き具合を見る」という独特の表現を使っていたのが印象的だった。
香りはふくよかで甘みがあるかどうか、香りの強弱も含めて評価。噛んだときの弾力性、噛んだ後のねばり具合もチェックする。そして甘みは、舌先と上あごでご飯を押しつぶしながら鑑定するという。最後にひと口食べて、総合的な美味しさやのど越しのよさをチェック。のどに通るときに、口から鼻に抜ける香りは、香りがよく分かるポイントだというように、まさに職人技だ。
このような厳選な審査を経て選ばれた金賞受賞米は今年、20検体が選ばれた。金賞受賞米の中には、大量生産できないものもあり、全てが一般に流通されるとは限らないという。しかし、そう言われると、なおさら食べてみたくなるというもの。
タイガーでは、対象炊飯器を購入した人の中から抽選で100人に3㎏の金賞受賞米をプレゼントする「土鍋で味わう金賞受賞米プレゼントキャンペーン」を実施している。ウェブでは、11月30日の23時59分まで応募できる。家電量販店の販売現場でも、来店客に声掛けしてみてはどうだろうか。
それまで米の検査といえば「等級検査」ぐらいしかなかったが、米の食味という観点から、また、衰退しつつあった「地方・農業・稲作の復興」を後押しする目的で、20年前に米・食味鑑定士協会が設立された。第1回大会の出品数は、わずか100検体に満たなかったが、年ごとに広まりをみせ、今年は過去最高の5717検体が出品されるまでに成長した。
第10回から海外米も出品される国際大会となり、今年の5717検体のうち26検体が台湾や中国から寄せられた。また、63校の高校から159検体が出品されるなどバラエティーに富む、最大級の「お米のコンクール」となっている。会場の入り口に全ての検体が並べられた様子は圧巻だった。
米・食味鑑定士が審査するご飯を炊くのに使われているのが、タイガー魔法瓶(タイガー)の「圧力IH炊飯ジャー 炊き立て」JPC-A100だ。この機種は2年前のモデルで、最新モデルのJPC-A102に相当する。圧力を変えながら炊く「可変W圧力IH」を搭載し、内釜は蓄熱性と熱伝導性をアップする土鍋コーティングを施した「9層遠赤特厚釜」が使われている。プレミアムモデルの本土鍋ではなく、普及価格帯のモデルを採用するあたり、多くのユーザーの実態に即した食味鑑定へのこだわりが感じられる。
タイガーの炊飯器は第1回大会から採用されており、今年で20回連続となる。炊飯器の性能もさることながら、大会の規模が小さかった頃から協会の活動を支え続けてきた実績も評価されているのだろう。
審査方法の詳細は後述するが、5717検体の中から最終の3次審査に向かう45検体が、約45台の炊飯器で炊き上げられる。炊飯会場に一斉に並べられた炊飯器の白米コースで炊き上がったご飯は、係員によって手際よくサンプル容器に小分けされていた。
45検体をすべて審査、定量と官能の3段階から
審査は1~3次の3段階あり、計測データによる定量と、官能審査と呼ばれる定性の両面から行われる。まず1次審査では、玄米の状態で静岡製機の食味分析計を使い、水分、タンパク質、アミロース、脂肪酸を計測。これを「食味値」として、普通米の場合、85点以上を獲得したものが選ばれる。実際に各検体が入った袋には、計測データの印字されたラベルが貼り付けられている。1次審査では、さらに同じ静岡製機の殻粒判別器という機械を使って、損傷や被害の有無が分かる整粒値(普通米で75%以上)を計測する。2つの検査を通過した玄米が、2次審査へと進むのだ。
2次審査では、東洋ライスの味度(みど)計という専用の精米機で精米しながら白米のうまみ成分である「おねば層」を測ることで味度値を計測する。1次審査と2次審査の合計値によって、最終の3次審査である官能審査に進む。今回は45検体が選出され、30人の審査員が審査。コンクールでは、実際に食味をしている様子を見ることができる。
審査員の前には、炊き上がったばかりのご飯が、約10分ごとに10~15サンプルで4回にわたって運ばれる。審査員はその中から5つを投票し、獲得数の多かったお米が金賞に輝くという仕組みだ。
外観、香り、かたさ、粘り、甘み、のど越しなど、実に多岐にわたる項目を次々にチェックしながら選別していく。例えば、外観チェックは、見た目の光沢や炊き上がりの粒の大きさが揃ってるかどうかを観察。炊き上がりの粒が整っている様子を、「花咲き具合を見る」という独特の表現を使っていたのが印象的だった。
香りはふくよかで甘みがあるかどうか、香りの強弱も含めて評価。噛んだときの弾力性、噛んだ後のねばり具合もチェックする。そして甘みは、舌先と上あごでご飯を押しつぶしながら鑑定するという。最後にひと口食べて、総合的な美味しさやのど越しのよさをチェック。のどに通るときに、口から鼻に抜ける香りは、香りがよく分かるポイントだというように、まさに職人技だ。
このような厳選な審査を経て選ばれた金賞受賞米は今年、20検体が選ばれた。金賞受賞米の中には、大量生産できないものもあり、全てが一般に流通されるとは限らないという。しかし、そう言われると、なおさら食べてみたくなるというもの。
タイガーでは、対象炊飯器を購入した人の中から抽選で100人に3㎏の金賞受賞米をプレゼントする「土鍋で味わう金賞受賞米プレゼントキャンペーン」を実施している。ウェブでは、11月30日の23時59分まで応募できる。家電量販店の販売現場でも、来店客に声掛けしてみてはどうだろうか。