米国のスタートアップ事情に精通する「ScrumVentures」ってどんな会社?
米サンフランシスコと東京に拠点を置くベンチャーキャピタル(投資会社)のScrumVentures(スクラムベンチャーズ)は11月19日、同社の活動を紹介する定期イベント「ScrumConnect」を東京アメリカンクラブで開催した。
スクラムベンチャーズは米国、または日本で活躍するスタートアップ(ベンチャー企業)のアーリーステージ、つまり起業から間もない段階での活動支援と投資を専門とするスペシャリストだ。
General Partnerの宮田拓弥氏は、ミクシィの米国法人のCEOも務めた人物で、2013年にサンフランシスコでスクラムベンチャーズを起ち上げた創業者。現在同社は米国のシリコンバレーを中心に年間5000社を超えるスタートアップの情報を最先端で把握しながらすべてを分析、投資につなげてきた。近年では日本の有望なスタートアップを米国に紹介する活動も展開している。
ScrumConnectは同社の活動や旬なスタートアップを広く紹介するためのイベントとして、日本では東京を舞台に定期的に開催している。19日の午後を使って実施されたイベントでは、参加スタートアップの展示やセミナー形式のトークセッションが行われた。
開催に先駆けて実施されたプレス向け説明会に登壇した宮田氏は、「スクラムベンチャーズでは街全体がインターネットに接続する時代がまもなくやってくることを想定しながら、スマート社会時代をリードする技術や製品、サービスに対していま集中的な投資を行っている」と活動方針を説明した。
同社が投資するスタートアップの一例には、歩いたり、車などの乗り物で移動するだけでコーヒーショップのポイントなどに交換できる“マイル”がたまるサービスを開発した米国のベンチャー「Miles」がある。既に米国でローンチされている本サービスは、企業のPR活動や地方創生のためのツールとして採用され、事業として収益をあげながら知名度も上がっているという。
ほかにも“空飛ぶクルマ”を実現するために奮起する「Top Flight」や、リアルタイム物体認識技術を組み込んだロボットアームを開発中の「Realtime Robotics」など米国のスタートアップの名前も挙がった。ロボットアームが障害物を認識して避けながら動くという最先端の技術を搭載する。
スクラムベンチャーズでは大企業とスタートアップのパートナーシップを加速させる取り組み「ScrumStudio」にも注力する。背景には「オープンイノベーションによる新規事業の創出により、次世代の企業経営に活路を探そうとする大手企業が増えていること」があると宮田氏は説く。同社が支援するプロジェクトにはパナソニックの新規事業創出を目的としたジョイントベンチャー「BeeEdge」などがある。
宮田氏は今後もシリコンバレーにおけるスタートアップの最新動向を紹介する勉強会「Tackle!」や調査レポート、ブログなどによる情報発信を積極的に展開していきたい、と述べていた。日本国内でもスクラムベンチャーズの名前を耳にする機会が増えそうだ。(フリーライター・山本敦)
スクラムベンチャーズは米国、または日本で活躍するスタートアップ(ベンチャー企業)のアーリーステージ、つまり起業から間もない段階での活動支援と投資を専門とするスペシャリストだ。
General Partnerの宮田拓弥氏は、ミクシィの米国法人のCEOも務めた人物で、2013年にサンフランシスコでスクラムベンチャーズを起ち上げた創業者。現在同社は米国のシリコンバレーを中心に年間5000社を超えるスタートアップの情報を最先端で把握しながらすべてを分析、投資につなげてきた。近年では日本の有望なスタートアップを米国に紹介する活動も展開している。
ScrumConnectは同社の活動や旬なスタートアップを広く紹介するためのイベントとして、日本では東京を舞台に定期的に開催している。19日の午後を使って実施されたイベントでは、参加スタートアップの展示やセミナー形式のトークセッションが行われた。
開催に先駆けて実施されたプレス向け説明会に登壇した宮田氏は、「スクラムベンチャーズでは街全体がインターネットに接続する時代がまもなくやってくることを想定しながら、スマート社会時代をリードする技術や製品、サービスに対していま集中的な投資を行っている」と活動方針を説明した。
同社が投資するスタートアップの一例には、歩いたり、車などの乗り物で移動するだけでコーヒーショップのポイントなどに交換できる“マイル”がたまるサービスを開発した米国のベンチャー「Miles」がある。既に米国でローンチされている本サービスは、企業のPR活動や地方創生のためのツールとして採用され、事業として収益をあげながら知名度も上がっているという。
ほかにも“空飛ぶクルマ”を実現するために奮起する「Top Flight」や、リアルタイム物体認識技術を組み込んだロボットアームを開発中の「Realtime Robotics」など米国のスタートアップの名前も挙がった。ロボットアームが障害物を認識して避けながら動くという最先端の技術を搭載する。
スクラムベンチャーズでは大企業とスタートアップのパートナーシップを加速させる取り組み「ScrumStudio」にも注力する。背景には「オープンイノベーションによる新規事業の創出により、次世代の企業経営に活路を探そうとする大手企業が増えていること」があると宮田氏は説く。同社が支援するプロジェクトにはパナソニックの新規事業創出を目的としたジョイントベンチャー「BeeEdge」などがある。
宮田氏は今後もシリコンバレーにおけるスタートアップの最新動向を紹介する勉強会「Tackle!」や調査レポート、ブログなどによる情報発信を積極的に展開していきたい、と述べていた。日本国内でもスクラムベンチャーズの名前を耳にする機会が増えそうだ。(フリーライター・山本敦)