【記者のひとこと】台数を増やすと成果が下がる?
国内でもEコマースの利用は拡大の一途をたどっており、物流の現場からは悲鳴が上がっていますが、トラック運転手などと同じく、倉庫の作業員も採用が困難を極めているようです。先日取材したシンガポールのベンチャー・GreyOrangeは、商品ピッキング作業を支援するロボットを開発しています。
倉庫オートメーションのシステムは日本や欧米のベンダーも手掛けていますが、GreyOrangeは「他社はハードウェアで物事を考えているため、長年イノベーションが起こっていない」と指摘します。従来のシステムは搬送機械やロボットに合わせて倉庫を作り替えないと機能せず、取扱い商品などが変わるとシステムの再設計が必要になることも。対して同社は、ソフトウェアでロボットをコントロールするので柔軟性が高いといいます。
また、作業が増えたときにロボットの台数を単純に増やすと、互いの動きが干渉してスループットが下がることもあるのに対し、同社製品は機械学習によって、同じ台数でも使うほどに作業効率が良くなっていくとのこと。ロボットをたくさん売ったほうが儲かるのでは、と聞くと「売りたいのはソフトウェア。いかに少ない台数で仕事をするかを考えている」(同社)。伝統的な機械化・自動化のノウハウとは違った世界がありそうです。(日高彰)
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倉庫オートメーションのシステムは日本や欧米のベンダーも手掛けていますが、GreyOrangeは「他社はハードウェアで物事を考えているため、長年イノベーションが起こっていない」と指摘します。従来のシステムは搬送機械やロボットに合わせて倉庫を作り替えないと機能せず、取扱い商品などが変わるとシステムの再設計が必要になることも。対して同社は、ソフトウェアでロボットをコントロールするので柔軟性が高いといいます。
また、作業が増えたときにロボットの台数を単純に増やすと、互いの動きが干渉してスループットが下がることもあるのに対し、同社製品は機械学習によって、同じ台数でも使うほどに作業効率が良くなっていくとのこと。ロボットをたくさん売ったほうが儲かるのでは、と聞くと「売りたいのはソフトウェア。いかに少ない台数で仕事をするかを考えている」(同社)。伝統的な機械化・自動化のノウハウとは違った世界がありそうです。(日高彰)
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