【記者のひとこと】中国政府の“秘蔵っ子”

コラム

2018/11/06 10:00

 世界で人工知能(AI)の開発競争が繰り広げられる中、中国が「AI大国」を目指す取り組みを進めています。中央政府が国家戦略を策定したり、ベンチャー企業が相次いで誕生したりと、AI熱は高まっています。新聞やテレビ、インターネットのニュースだけでなく、地下鉄やビルの広告でも、よく「人工智能」(人工知能)の文字が登場しています。その中には、真偽が疑わしいものもありますが…。

 多くの企業の中から、中国政府に認められたAI企業があります。安徽省合肥市の科大訊飛(アイフライテック)です。同社は1999年に設立し、約20年で世界トップ級の技術を誇るまでに成長しました。10月24、25の両日に合肥市で開催した開発者向けのイベントで、同社の首脳は「われわれの技術は圧倒的に優秀だ」と強調し、さらなる成長に向けてエコシステムの拡大を目指す方針を示しました。(上海支局 齋藤秀平)

【関連記事はこちら】
中国AI界四強の一角、科大訊飛、世界トップ級の技術をアピール
2017年通期は売上高6割増――科大訊飛
猛進する中国AI企業 音声認識の科大訊飛
中国で裁判のIT化進む 福建高院がアリババのAI導入