【記者のひとこと】健診データ活用に光

コラム

2018/10/29 10:00

 甘いものが大好きで、家や会社にいるとき、近くにお菓子が置いてあるとついつい手を伸ばしてしまいます。そんなに食べないときもあるのですが、最近は自分でもどうかと思うくらい糖分を摂取しているため、このままでは近いうちに病気になるのではないかと、少々心配になってきました。それと関係があるかは分かりませんが、年に1度の健康診断の結果を見ると、一部、経年で変化している数値があり、ちょっと気になっています。

 そんな中、健診データをビジネスに活用する動きが出てきています。その一つとして、タニタ子会社のタニタヘルスリンクでは、日立システムズなどのパートナーと連携して「健康プラットフォーム」を構築し、企業・自治体の健康経営や個人の健康増進に役立てていく考えを先月、明らかにしました。この健康プラットフォームを使った事業第一弾の取り組みを来年、岡山市でトライアルスタートする予定とのことです。

 健診データを活用した新たなビジネスには収益化の方法などに課題が残るものの、実現すれば一人一人により適した健康づくりの支援や医療費の抑制などにもつながる可能性があり、期待が高まります。個人的にはこのままいくと本当に病気になるかどうか、ぜひ予測してもらいたい。それ以前に、お菓子を断てばいいだけの話ですが……。(前田幸慧)

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