「かざす」VS「見せる」 キャッシュレスモバイル決済まとめ
2年前に購入したApple Watchで最もよく使う機能は、「Apple Pay」による支払い。電子マネーの「モバイルSuica」をエクスプレスカードに設定しているので、Suica定期券の区間外のバスや電車に乗車/降車する際、駅ナカ店舗やコンビニで買い物する際は、Apple Watchを「かざす」だけだ。
広義の「キャッシュレス決済」は「現金以外の決済」を指し、従来のクレジットカードやデビットカードも含め、政府は「2025年にキャッシュレス決済比率40%を目指す」という目標を掲げている(参考記事:https://www.bcnretail.com/market/detail/20180729_79103.html)。今回は、ウェアラブル端末やスマートフォン(スマホ)を「決済端末に自分でかざして決済する」または「決済担当者にコードを読み取ってもらって決済する」タイプのサービスを「モバイル決済」と定義し、乱立するモバイル決済サービスのうち、最低限、知っておきたい4つをピックアップした。
対応端末:FeliCa搭載Androidスマートフォン(Android 5.0以降/おサイフケータイ対応)
使い方:かざす
入金方法:対応電子マネー・クレジットカード
複数カード・電子マネーの登録:可
Google PayはApple Pay同様、電子マネーやポイントカードを複数登録し、一元管理できる。各種電子マネーにGoogleアカウントに登録したクレジットカードからチャージが可能。アプリ上で「モバイルSuica」を無料で発行し、好きなクレジットカードからチャージできるため、話題になった。また、対応電子マネーに、10月9日から新たに「QUICPay」も加わった。決済時は、登録済み電子マネーから使いたいものを選び、従来の「おサイフケータイ」と同様にかざして決済する。
■Apple Pay
対応端末:FeliCa搭載iPhone(iPhone 7以降)、FeliCa搭載Apple Watch(Series 2以降)
使い方:かざす
入金方法:対応クレジットカード・プリペイドカード
複数カード・電子マネーの登録:可
Apple Payは、iPhoneのWalletアプリから設定する。初期設定は対象のカードをカメラで撮影し、有効期限とPINコードを入力するだけ。決済時は、登録済みカード・電子マネーから使いたいものを選び、指紋認証「Touch ID」または顔認証「Face ID」で認証した後、決済する。なお、最初に呼び出す「エクスプレスカード」に設定すると、指紋認証/顔認証は不要。
■楽天ペイ
対応端末:iPhone、Androidスマートフォン
使い方:見せる(楽天ペイアプリのコード)など
入金方法:楽天IDに登録したクレジットカード
ID決済サービス「楽天ペイ」のアプリ版は、店舗側で指定するコード表示/QR読み取り/セルフの3通りの支払い方法に対応。いずれも、支払い金額に応じて楽天スーパーポイントが貯まる。Google Payでも利用できる楽天の電子マネー「楽天Edy」と「楽天ペイ」は別サービスなので注意。
■Amazon Pay
対応端末:iPhone、Androidスマートフォン
使い方:見せる(AmazonショッピングアプリのQRコードを読み込む)
入金方法:Amazonアカウントに登録したクレジットカード
Amazonアカウントを利用したID決済サービス「Amazon Pay」がリアルにも進出。8月29日からQRコード決済を活用した実店舗での決済サービスを開始した。Amazonユーザーなら利用のハードルは低いだろう。
大手チェーンのポイントカードをすべて公式アプリに移行すれば、財布に残るのは、運転免許証や健康保険証、紙のスタンプカード、名刺など、ごく一部の書類・カードだけとなる。モバイル決済の普及は、確かにサイフ革命といえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
広義の「キャッシュレス決済」は「現金以外の決済」を指し、従来のクレジットカードやデビットカードも含め、政府は「2025年にキャッシュレス決済比率40%を目指す」という目標を掲げている(参考記事:https://www.bcnretail.com/market/detail/20180729_79103.html)。今回は、ウェアラブル端末やスマートフォン(スマホ)を「決済端末に自分でかざして決済する」または「決済担当者にコードを読み取ってもらって決済する」タイプのサービスを「モバイル決済」と定義し、乱立するモバイル決済サービスのうち、最低限、知っておきたい4つをピックアップした。
利用シーンやキャンペーンに応じて使い分けたい「●●Pay」
■Google Pay対応端末:FeliCa搭載Androidスマートフォン(Android 5.0以降/おサイフケータイ対応)
使い方:かざす
入金方法:対応電子マネー・クレジットカード
複数カード・電子マネーの登録:可
Google PayはApple Pay同様、電子マネーやポイントカードを複数登録し、一元管理できる。各種電子マネーにGoogleアカウントに登録したクレジットカードからチャージが可能。アプリ上で「モバイルSuica」を無料で発行し、好きなクレジットカードからチャージできるため、話題になった。また、対応電子マネーに、10月9日から新たに「QUICPay」も加わった。決済時は、登録済み電子マネーから使いたいものを選び、従来の「おサイフケータイ」と同様にかざして決済する。
■Apple Pay
対応端末:FeliCa搭載iPhone(iPhone 7以降)、FeliCa搭載Apple Watch(Series 2以降)
使い方:かざす
入金方法:対応クレジットカード・プリペイドカード
複数カード・電子マネーの登録:可
Apple Payは、iPhoneのWalletアプリから設定する。初期設定は対象のカードをカメラで撮影し、有効期限とPINコードを入力するだけ。決済時は、登録済みカード・電子マネーから使いたいものを選び、指紋認証「Touch ID」または顔認証「Face ID」で認証した後、決済する。なお、最初に呼び出す「エクスプレスカード」に設定すると、指紋認証/顔認証は不要。
■楽天ペイ
対応端末:iPhone、Androidスマートフォン
使い方:見せる(楽天ペイアプリのコード)など
入金方法:楽天IDに登録したクレジットカード
ID決済サービス「楽天ペイ」のアプリ版は、店舗側で指定するコード表示/QR読み取り/セルフの3通りの支払い方法に対応。いずれも、支払い金額に応じて楽天スーパーポイントが貯まる。Google Payでも利用できる楽天の電子マネー「楽天Edy」と「楽天ペイ」は別サービスなので注意。
■Amazon Pay
対応端末:iPhone、Androidスマートフォン
使い方:見せる(AmazonショッピングアプリのQRコードを読み込む)
入金方法:Amazonアカウントに登録したクレジットカード
Amazonアカウントを利用したID決済サービス「Amazon Pay」がリアルにも進出。8月29日からQRコード決済を活用した実店舗での決済サービスを開始した。Amazonユーザーなら利用のハードルは低いだろう。
複数の決済サービスを使い分けて便利&おトクに
Apple Watchに加え、新たに電子マネー「iD」が利用できるFeliCa搭載クレジットカード「dカード」を使い始めて以降、バッグから財布を取り出す頻度が大幅に減った。同時に、セキュリティや機能はスマホに劣るが、従来のカード型FeliCaのほうが使い勝手はよく、スマホにすべて一元化したキャッシュレス社会は現実的ではないとわかった。利用シーンや店舗に応じた使い分けがベストだろう。大手チェーンのポイントカードをすべて公式アプリに移行すれば、財布に残るのは、運転免許証や健康保険証、紙のスタンプカード、名刺など、ごく一部の書類・カードだけとなる。モバイル決済の普及は、確かにサイフ革命といえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)