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ドンキホーテHD、パン・パシフィックの社名変更で海外進出を加速

 ドンキホーテホールディングス(ドンキホーテHD)は10月11日、社名をパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスに変更すると発表。合わせて、シンガポールを拠点に海外事業で陣頭指揮をとる創業者の安田隆夫取締役が、新任の取締役に就任する予定であることも発表した。2019年1月開催予定の臨時株主総会で付議して決議した後、2月1日に変更する予定。

社名変更について説明するドンキホーテホールディングスの大原孝治社長兼CEO

 11日の緊急会見でドン・キホーテの大原孝治社長兼CEOは「ドンキホーテホールディングスからドンキという名前がなくなるのは、われわれの強い決意の表れだ」と、社名変更の意味について語った。

 具体的には「日本のドン・キホーテという業態のみならず、ユニーのようなGMS、世界でいえばカリフォルニアで展開しているTOKYO CENTRAL、ハワイのDonQuijote(USA)、シンガポールのDON DON DONKIなど、日本にとどまらずに世界に冠たる業態をこれから築き上げていく。場所ごとの地域に密着した業態づくりは、(ドン・キホーテで培った)個店主義の源だ」と語り、ドンキ流の高収益な店舗運営手腕を、さらに海外進出でも振るっていく。

 ユニー・ファミリーマートホールディングス(ユニー・ファミマHD)やその親会社の伊藤忠商事については「ファミリーマートが強い地域や強いパートナーがある。伊藤忠商事とのパートナシップもあるので、協議しながら前向きに世界に出ていきたい」と、海外進出でも関係を深めていくことを示した。

 ユニーの完全子会社化や、ユニー・ファミマHDが株式の公開買付(TOB)でドン・キホーテを持分法適用関連会社にすることを、大きな飛躍のタイミングととらえて、創業者の知見も活用しながら、環太平洋地域での発展を目指していく。