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エディオン、製販一体の新PB「e angle」を11月から、「ミニオン」とのコラボも

経営戦略

2018/10/09 18:30

 エディオンは10月9日、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で会見を開き、業界で初めて企画から製造、販売までを一貫して手掛ける新プライベートブランド(PB)「e angle(イー・アングル)」の家電を11月から販売すると発表した。当初は12点の家電を展開し、2020年までに80点まで増やす方針。1年間の売上高は約200億円を目指す。

新PBの「e angle」

 発表会に登壇したエディオンの久保允誉会長兼社長は、「小売業の基本は、お客様の声をメーカーに戻して、良い製品を作っていただき、それをお客様に届けること。しかし、国内の総合家電メーカーは限られ、さまざまなメーカーにお願いしても家電の小物商品を作っていただくのは難しい状況になってしまった。であれば、我々がお客様の声を直接反映した商品を開発しよう、という思いで立ち上げた」と新ブランド立ち上げの経緯を語る。
 
久保允誉会長兼社長

 e angleの「e」は、“エディオン”や“エレクトロニクス”のほか、“いいね!”といった意味を持たせている。コンセプトは、「くらしを、新しい角度から」。機能性に加え、レトロなデザインやカラフルな色合いなどにこだわったという。
 
「e angle」は機能性だけでなくデザインにもこだわった

 これまでのPB商品は、色を変えたり、少し違った特徴を持たせたりするだけだった。一方、e angleは、エディオンが企画して大阪の複数の町工場と協力しながら設計・製造・生産。そしてエディオンが販売する、という製販一体の体制で展開する。「お客様の声を、よりスピーディに細かく反映できる」と、エディオンの新晶専務はメリットをあげる。
 
新晶専務

 e angleの第一弾の製品は、トイレのヒートショック対策商品「ヒーター付トイレ照明」や、省エネ性能とインテリア性、静音設計に注力した冷蔵庫、バリスタによるドリップを再現した「ハンドドリップコーヒーメーカー」など12製品を、11月から来年3月までに発売する。

 発表会には、同社のCMに出演する本田紗来さん、本田望結さんが登場。本田望結さんは、「エディオンと言ったら私たち、というイメージが定着するように頑張る。エディオンと一緒に、これからもエディオンを盛り上げていきたい」と話し、新製品については、「カラフルな色とデザインが気になる」とコメントした。
 
左から2番目が本田紗来さん、左から4番目が本田望結さん

 さらにエディオンは、ユニバーサル・エンターテイメントジャパンと、怪盗グルーシリーズのキャラクターである「ミニオン」のライセンス契約を結んだ。ミニオンが描かれたポットやブラシなどの製品を年末までにECで販売して、女性の集客を図るという。久保会長は、「起爆剤にしたいので、これからも、さまざまなコラボ製品を展開していく予定」と述べた。
 
今回の発表は「Next EDION Ver.1.0」だと語る久保会長

 エディオンは、今回の発表を「Next EDION Ver.1.0」と位置付ける。「これからさらにインパクトのある発表をしていくので、待っていてほしい」(久保会長)とアピールした。