【記者のひとこと】“使いやすい”が素晴らしい

コラム

2018/10/01 10:00

 先月26日から始まった東京五輪大会ボランティアの募集。これにエントリーするためのウェブ上の応募フォームのデザインが、とにかく“ひどい”と、物議を醸しています。

 「応募フォームの入力には約30分かかります」(入力途中の保存は可能)と書かれた文言を見て最初からくじけそうでしたが、私もスマホでやってみました。カレンダーから選ばなくてはいけない生年月日の入力に苦労しつつも乗り越え、次のページに移ったところで、スマホの画面がびっしりエラーメッセージで埋め尽くされ、入力フォームがまともに見えない状態に。深夜で眠かったこともあり、ここで断念しました……。

 大会ボランティアの募集人数は8万人。国内開催の五輪を支えるまたとない機会とはいえ、果たして8万もの人がこの使い勝手の悪さを乗り越え、ボランティアに応募できるのか、甚だ疑問です。ただでさえ、1日8時間10日以上の活動を基本としながらも、その活動には無償を求める(1日当たり1000円のプリペイドカードはもらえる)ことにネット上では批判の声が多く聞かれます。少しでも多くの人を集めるためには、UIをできるだけ改善したほうがいいのではと思わずにはいられません。

 さまざまなITシステムのメーカーが、使いやすさを追求して製品をブラッシュアップし続けています。それも満足度高く、ユーザーに製品を使い続けてもらうため。使いやすいシステムであることがいかに重要か、今回改めて実感しました。(前田幸慧)

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