【記者のひとこと】企業内検索に新風

コラム

2018/08/09 10:00

 Googleの検索に慣れると、他の検索エンジンがまどろっこしく感じるときがあります。企業内検索でも同じで、相対的に見劣りしてしまうことが多いようです。かといって情報管理の面からGoogle検索をそのまま使うわけにもいきません。

 そこで、注目を集めているのがオープンソースソフトウェアの検索エンジン「Elasticsearch(エラスティックサーチ)」。Google検索のような使い勝手を実現しつつ、オンプレミス方式でデータを外部に出さずに済みます。

 キヤノンITソリューションズは、社内のデータ分析用の検索エンジンとしてElasticsearchを採用し、日立ソリューションズは、長年培ってきた文書管理の技術と連携させた企業内検索サービスとして売り込みに力を入れています。

 ITの世界は、個人向けのサービスのほうが早く変化し、企業向けのシステムはそれを追随するケースが度々見受けられます。企業内検索でもGoogle検索とのギャップを埋めようとするニーズが顕在化しているようです。(安藤章司)

【関連記事はこちら】
企業内検索システムの商談が急増 使い勝手の改善で顧客ニーズ引き出す――日立ソリューションズ
キヤノンITSの「VOC(顧客の声)分析ツール」 誰でも使え的確な結果抽出を目指す
日立ソリューションズ デジタルビジネスとは、変化をテコに成長すること
キヤノンITSなど4社、医療情報システム向けのAWS利用リファレンスを無償で提供
キヤノンITSがクラウド対応を強化、超高速開発ツールにテスト自動化機能を初搭載
週刊BCN、札幌市でSIer・リセラーのためのITトレンドセミナーを開催、新たなITビジネスの萌芽を感じさせる爽やかな風が吹く!