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日本一の高校生ゲーマーを決める、「全国高校eスポーツ選手権」開催決定

 サードウェーブと毎日新聞は7月9日、全国の高校生を対象に、「第1回 全国高校eスポーツ選手権」を2018年12月~19年3月の期間で開催すると発表した。両社は大会と通して、コンピュータゲームを使ったスポーツ・競技「eスポーツ」を日本の新しい文化として定着させる狙いだ。

サードウェーブと毎日新聞が「全国高校eスポーツ選手権」の開催を発表

 大会で使用するタイトルは、PCゲームの「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」。他のタイトルは後日発表するという。エントリー受付は9月~12月上旬。その後、オンライン予選が12月下旬、オフライン決勝が19年3月下旬に開催される。参加費は無料。

先着100校はゲーミングPCを無償で3年間レンタル可能

 サードウェーブは大会の開催にあわせて、「eスポーツ部 発足支援プログラム」を実施。大会に採用されるゲームタイトルが快適に動作するゲーミングPCを特別価格で3年間貸し出す。なお初年度は、大会へのエントリーを条件に、先着申し込み100校に3年間無償でレンタルする。貸し出しは5台まで。

 同プログラムの対象は、高等学校と高等専門学校。貸し出す機材は「GALLERIA GAMEMASTER」。デスクトップPCは、CPUがCore i7、メモリが16GB、ストレージがSSD240GBとHDD1TB、グラフィックボードがGeForce1060の3GBで、24型ワイドの液晶ディスプレイがつく。ノートPCはCPUがCore i7、メモリが8GB。ストレージがSSD250GBとHDD1TB、グラフィックボードがGeForce1060の6GB。

eスポーツの“部活化”は普及の一歩

 サードウェーブでeスポーツ事業を担当する榎本一郎常務取締役は4月の新製品発表会で、「今後3年間でeスポーツに20億円を投資する」と話している。また、「収益化はまだ考えていない。売上が増えて利益が出たら、eスポーツへ還元する」としている。今回のプログラムもその一環だ。

 また、同発表会のなかで、日本eスポーツ連合(JeSU)の平方彰専務理事は、「舞踊など伝統的なものを除く『ダンス』も、一昔前は深夜に素行のよくない若者たちが楽しむイメージだったが、今は教育科目になっている。ゲームにも高校野球の春・夏の甲子園のような普遍的な大会があれば、名誉を目指して人が集まるだろう」と述べている。eスポーツを部活動にすることで、ゲームの社会的地位を向上させる考えだ。