製品軸ではなく「体験」を提案 暮らしをもっと便利に

売るヒント

2018/06/18 18:00

 新しいジャンルの製品、競合のない製品は、モノそのものではなく、そのモノを生活の一部に取り込むと変わる価値観やライフスタイルを提案したい。

 例えば、専用のスマートフォン向けアプリを操作してテンプレートをもとに簡単にラベルシールを作成できるブラザーの「P-TOUCH CUBE(ピータッチ キューブ)」は、ラベルづくりやギフトラッピングを通じて「暮らしを丁寧に」というメッセージを投げかけている。夫婦がともに忙しく働くファミリー層からシニアまで、このコンセプトは響くはずだ。
 
18・24mmテープ対応の「P-TOUCH CUBE」新モデル「PT-P710BT」

 市販のボックスやリボンを活用したギフトラッピングは、コストをかけずにクリエイティビティを発揮できる趣味の一つ。ピータッチキューブは、単なる新型ラベルライターではなく、今までハードルの高かった新しい趣味を始めるためのアイテムなのだ。

 変わらない日常に新たな刺激をもたらす――。暮らしをもっと便利にする気づきとクリエイティビティは、定番以外のプレゼント需要を喚起するキーワードだ。
 
 


※『BCN RETAIL REVIEW』2018年4月号から転載