キヤノンがフィルムカメラの販売終了、「EOS-1v」が最後に

販売戦略

2018/05/31 18:30

 キヤノンは5月30日、フィルム一眼レフカメラの「EOS-1v」の販売を終了すると発表した。1934年に社名の由来にもなった、国産初の35mmフォーカルプレンシャッターカメラの試作機「KWANON(カンノン)」の誕生と、36年に初号機「ハンザキヤノン」の発売から、約80年のフィルムカメラの歴史に幕を閉じる。

キヤノンのフィルム一眼レフカメラ「EOS-1v」

 「EOS-1v」の修理対応は2025年10月31日までとするが、修理サービス規約にある20年10月31日以降は部品の在庫状況により修理できない場合もある。
 
1934年の国産初の35mmフォーカルプレンシャッターカメラの試作機「KWANON(カンノン)」

 キヤノンは今年2月26日にミラーレスで初の「Kiss」シリーズとなる「EOS Kiss M」を発表。フィルム一眼レフカメラ、デジタル一眼レフカメラ、コンパクトカメラで販売台数シェアNo.1を獲得しつづけてきたが、ミラーレスでも本気でシェアNo.1を獲りにいくことを印象づけた。「EOS-1v」の販売終了により、カメラ事業のデジタル一本化が鮮明になった。