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女性が欲しいものは時間、売るヒントはニーズへの気づきから

売るヒント

2018/05/11 16:00

 総合オンラインストアのAmazon.co.jpが今年4月に実施した「母の日ギフトに関する意識調査」によると、母親側は「プレゼントだけではなく、自分の時間も欲しい」というニーズがあり、贈る側との意識に差があることが明らかになった。

欲しいものは「思い出」や「時間」「感謝の気持ち」

 調査は全国の30~69歳の男女各500名の計1000名を対象にインターネット上で実施したもので、母の日にギフトを贈る予定のある536名に「してあげたいこと」を聞いたところ、約8割が「プレゼントを贈る」と回答。一方、ギフトを受け取りたいという母親に「してもらいたいこと」を聞いた結果は、「一緒に外出したい」(38.0%)に続き、「時間が欲しい」「プレゼントが欲しい」(30.2%)が同率で並んだ。
 

 母親は思い出や時間、気持ちを求める傾向も強く、具体的にプレゼント以外に欲しいものとしては、「感謝の言葉」(39%)、「料理の準備・片付け」(27%)などが挙がった。日常生活ではそれらが足りていないと感じる人が少なくないようだ。

 <「母の日」商戦を盛り上げるライフスタイル提案>として、編集部で各メーカーに取材した際のキーワードも「時間」だった。ロボット掃除機は、床掃除にかかる時間と身体的な負担を減らす。「時短」をウリにした調理家電は、調理につきっきりになる時間をなくす。つまり、自分自身で買う場合は「時間を買う」、相手に贈る場合は「時間をプレゼントする」ことになる。

 また、自宅でスキマ時間にケアできる美容家電は、サロンを予約する時間やサロンと自宅を往復する時間をカットするだけではなく、「ケアしたくてもサロンに行く時間すらない」ストレスをも軽減する。まとめ洗いができる大容量洗濯機や収納力たっぷりの冷蔵庫も、容量不足によるストレスを減らす。

 Amazonでは、母の日をテーマにしたWeb動画『母の日にサプライズを。』を、「母の日特集2018」のトップページや各ソーシャルメディアで公開している。母の日当日の5月13日には「サザエさん」の枠でTVCMとしても放送予定。

 時短効果の高い高機能家電に加え、「Amazon フレッシュ」や「Prime Now」といったオンラインで注文する生鮮食品の個別宅配サービス・短時間配送サービスなども登場し、子どもと配偶者にすべての時間を捧げる主婦=家事専業労働者を前提とした社会は、今や過去のものになりつつある。女性も男性も、働き盛りの世代は、誰もが仕事と家事の両立のため時間に追われているとの前提で接客するべきだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)

■「母の日」商戦を盛り上げるライフスタイル提案】

・美容家電の提案のコツ(ヤーマン)
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180308_54399.html
 

・ロボット掃除機・ルンバ提案のコツ(アイロボット)
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180308_54402.html
 

・高級炊飯器の提案のコツ(三菱電機)
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180315_54495.html
 

・記念日商戦 第4位の市場規模
「母の日」を読み解く基礎データ
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180413_57972.html

・「母の日」に欲しい疲労解消グッズ
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180423_58653.html