【LOGOS~企業や製品の顔となるロゴの歴史を追う】PC周辺機器市場で親しまれている「BUFFALO(バッファロー)」。ブランド名でもあり社名でもあるこの名称は、一般公募で集まった候補のひとつだった。
由来は、当時の主力製品だったプリンタバッファの愛称「バッファ郎」になぞらえた、力強く駆ける動物の“バッファロー”。製品との語呂合わせの面白さや躍進するイメージが同社の姿勢と合致し、ブランド名になった。
プリンタバッファとは、PCからプリンタへ送ったデータを一時的に保存しておくパソコン周辺機器のこと。登場するまでは、印刷中もPCからプリンタへデータを送り続ける必要があり、PCの動作が止まってしまっていた。プリンタの性能が向上した現在では、プリンタバッファの活躍する機会はなくなったものの、生産性向上に大きく貢献した製品だ。
動物の“バッファロー”がイメージされるという当時の社風について、同社品質・技術部の小幡真也氏は、「ベンチャー企業の勢い。当時、牧誠社長が自ら実動部隊として顧客の課題を聞き、自分の力で解決する、という活動をしていたほど」と語る。
その時の情熱は、ロゴの赤色に現れている。元気と勢いのある証として生み出された明るい色だ。
2003年からは現在のロゴに作り直され、同時に社名になった。「以前のロゴは、製品やパッケージごとに仕上がりがバラバラで不便だった。また社名と一致しておらず、メルコよりバッファローで通じる場面も増えた。知名度の高い名称で統一されたことで、コミュニケーションが円滑になった」と、小幡氏は振り返る。
ロゴの制作については、読みやすさと使いやすい商品を示す意図で「文字の傾きや縦横比率、曲線の具合、文字間隔などについて細かく考えた。社名変更プロジェクトは同年の6月に始まり、10月に完成する計画だったので、急ぎながらも全力で取り掛かった」という。
現在は製品を売るだけでなく、「データの一生を支える」企業として運用サポートから廃棄といったサービス業まで手掛けるバッファロー。顧客のニーズを吸い上げ、応える姿勢は、創業時の情熱とともに今も変わっていない。(BCN・南雲 亮平)
由来は、当時の主力製品だったプリンタバッファの愛称「バッファ郎」になぞらえた、力強く駆ける動物の“バッファロー”。製品との語呂合わせの面白さや躍進するイメージが同社の姿勢と合致し、ブランド名になった。
プリンタバッファとは、PCからプリンタへ送ったデータを一時的に保存しておくパソコン周辺機器のこと。登場するまでは、印刷中もPCからプリンタへデータを送り続ける必要があり、PCの動作が止まってしまっていた。プリンタの性能が向上した現在では、プリンタバッファの活躍する機会はなくなったものの、生産性向上に大きく貢献した製品だ。
動物の“バッファロー”がイメージされるという当時の社風について、同社品質・技術部の小幡真也氏は、「ベンチャー企業の勢い。当時、牧誠社長が自ら実動部隊として顧客の課題を聞き、自分の力で解決する、という活動をしていたほど」と語る。
その時の情熱は、ロゴの赤色に現れている。元気と勢いのある証として生み出された明るい色だ。
2003年からは現在のロゴに作り直され、同時に社名になった。「以前のロゴは、製品やパッケージごとに仕上がりがバラバラで不便だった。また社名と一致しておらず、メルコよりバッファローで通じる場面も増えた。知名度の高い名称で統一されたことで、コミュニケーションが円滑になった」と、小幡氏は振り返る。
ロゴの制作については、読みやすさと使いやすい商品を示す意図で「文字の傾きや縦横比率、曲線の具合、文字間隔などについて細かく考えた。社名変更プロジェクトは同年の6月に始まり、10月に完成する計画だったので、急ぎながらも全力で取り掛かった」という。
現在は製品を売るだけでなく、「データの一生を支える」企業として運用サポートから廃棄といったサービス業まで手掛けるバッファロー。顧客のニーズを吸い上げ、応える姿勢は、創業時の情熱とともに今も変わっていない。(BCN・南雲 亮平)