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ジョーシン船橋イオンモール店がオープン、複合店の地の利を生かす

経営戦略

2018/04/27 18:22

 上新電機は4月27日、千葉・船橋市の「イオンモール船橋」内に、新店舗「ジョーシン船橋イオンモール店」を開店した。イオンモール船橋は東武野田線・新船橋駅に隣接する大型商業施設で、近隣はマンション開発などで2012年から13年にかけて人口が急増したエリア。モールの集客力を追い風としながら、若年ファミリー世代を顧客層として獲得していく。

4月27日にオープンしたジョーシン船橋イオンモール店
4月27日にオープンしたジョーシン船橋イオンモール店

 イオンモール船橋の売り場リニューアルに合わせて、2階の専門店街にオープンした。売り場面積は約2300平方メートルで、ジョーシンのレギュラー店舗としては平均的な規模だが、同社のロードサイド店に比べると、客層の平均年齢はやや若くなることを想定している。生活家電、デジタル家電、携帯電話などの販売に加え、ジョーシンが「キッズランド」ブランドで展開するおもちゃ売り場を設置。水まわりのリフォーム相談コーナーも設ける。
 
 
気候変化の激しい今年は早くもエアコン・扇風機の需要が高まる
 
家電に加え、リフォームや玩具にも力を入れる

 売り場の構成はおおむね標準的だが、スマートフォンケースやモバイルバッテリなどの携帯電話アクセサリを充実させることで、「スマートフォンを買いやすい店」の印象を醸成。携帯電話本体の販売と相乗効果を生むことを狙う。また、入口近くにスマートスピーカーや「Chromecast」などのネット接続型商品を配置。Netflixの料金支払いに使えるプリペイドカードなども販売し、デジタル家電の新しい使い方も提案する。
 
携帯アクセサリやスマートスピーカーをメイン動線に配置

 モール内店舗で女性客も多く見込まれることから、キッチン家電も強化。調理家電の売り場では、木目パネルの装飾や電球色の照明を追加するなどして温かみを演出した。キッズランドではガンダムのプラモデルを充実させるなどして、個性のある玩具売り場とした。
 
調理家電売り場には電球色の照明を追加
 
充実した「ガンプラ」の品揃え
 
丁寧な接客でモール客の固定ファン化を目指す根岸拓矢店長

 イオンモール船橋の隣接区画にコジマがあるほか、船橋駅前にはビックカメラが2店舗を構えるなど、近隣にも競合店舗は少なくない。根岸拓矢店長は「当社が強みとする詳しく丁寧な接客で、モールに来られるお客様の心をつかんでいきたい」と話し、日常の買い物でモールを訪れる顧客がジョーシンの固定ファンになっていくよう、接客の質をさらに高めていく考えを強調した。(BCN・日高 彰)