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電子書店5社「日本電子書店連合」を設立、読者に正規版購入を働きかけ

経営戦略

2018/04/20 14:00

 電子書籍事業を行うアムタス、イーブックイニシアティブジャパン、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ、パピレス、ビーグリーの5社は4月16日、健全な市場の発展を目的とした「日本電子書店連合(Japan E-Bookstore Association)」を設立した。

参加企業が運営している電子書籍サービス

 アムタスは「めちゃコミック」、イーブックイニシアティブジャパンは「eBookJapan」、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレは「コミックシーモア」、パピレスは「Renta!」、ビーグリーは「まんが王国」をそれぞれ運営している。

 電子書籍市場は大きな成長を続け、出版科学研究所の調べによると、2017年には2001億円に達した。その8割を電子コミックが占める一方で、海賊版サイトをはじめとしたさまざまな問題が発生していることから、読者に対し、正規版購入への理解と啓蒙活動が不可欠であり、電子書店が率先して読者に呼びかけるべきとの考えから、今回の団体設立に至った。

 活動内容は、電子書籍読者への正規版購入の理解と啓蒙活動、電子書籍市場関係者との連携を含む海賊版サイト対策、そのほか健全な市場発展を阻む事象への対応。日本電子書店連合では、今後電子書店を展開する事業者に広く参加を呼びかけ、連携して活動を進めていく。