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レノボの「ノートPC」発熱リコール、「米沢生産」モデルは影響なし

経営戦略

2018/02/08 16:00

 レノボ・ジャパンは2月7日、2016年12月から2017年10月の間に製造したノートPC「ThinkPad X1 Carbon」第5世代モデルの一部で、バッテリー部分の異常発熱につながるおそれのある製造上の問題があったとして、製品の無償点検・修理に応じることを発表した。


ThinkPad X1 Carbon 第5世代モデル

 製造過程でのミスが原因で、内部のネジが脱落してボディと内蔵バッテリーの間に挟まる可能性があり、ネジが内蔵バッテリーを傷つけた場合に異常な発熱を引き起こし、PC本体の破損などにつながるおそれがある。

 この問題は世界で3件報告されており、うち1件は日本国内。いずれも製品の破損にとどまり、火災や人的被害はなかった。同社は経済産業省へ自主報告を行っており、経産省からもリコール情報が発表されている。バッテリー自体の品質に起因するトラブルではないので、他機種等へ拡大するおそれはないという。

 無償点検の対象となるのは当該期間に製造された同機種で、マシンタイプが「20HQ」「20HR」「20K3」「20K4」のうち、一部の製品。同社では、対象製品かどうかの判別ができるウェブサイト(https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/ht504453)を開設しており、ユーザーは製品底面などに貼付されているシリアル番号(S/N)を入力することで、自分の製品に影響がおよぶかを確認することができる。
 

製品底面のシリアル番号

 ThinkPad X1 Carbonはレノボの複数の工場で製造されているが、レノボ・ジャパンによると今回のミスが発生したのはそのうち「一つの工場のみ」という。このため、同じ製造時期・機種であっても点検の対象となる製品と、ならない製品がある。同機種の一部はNECパーソナルコンピュータの米沢工場が生産し、「米沢生産」モデルとして販売されているが、編集部で対象時期の米沢生産モデルを確認したところ「点検対象外」と判定されており、今回の事象は米沢生産モデルには影響しないものとみられる。(BCN・日高 彰)
 

昨年夏生産の米沢生産モデルをチェックしたところ