日本法人設立から7年、テレビを中心に市場で認知度を高めているハイセンスジャパンが、4K対応テレビの新製品「HJ65N8000/HJ55N8000」を発表した。これまで機能を絞った低価格モデルを軸にテレビのブランディングを展開していたが、今回発売するのは、品質・機能ともに充実させた上位モデル。独自の強みであるULEDテレビで、ハイエンド4Kテレビ市場でも攻勢をかけていく。
次世代ディスプレイULED搭載テレビを日本初展開。
「World Cup Official TV」ということで、会場には元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんが登場
約130以上の国と地域で家電製品を展開する中国の総合家電メーカー、ハイセンス。グループ全体の売上高は約1.7兆円で、なかでもテレビは本国だけでなく欧米でも高いシェアを獲得している。2018年6月から開催されるFIFAワールドカップ・ロシア大会では、中国企業として初めてテレビのオフィシャルスポンサーに選ばれ、新モデルはスポンサー就任を記念した「World Cup Official TV」となる。
中国企業として初めてワールドカップのオフィシャルスポンサーに就任
日本法人の李文麗代表取締役社長によると、17年の業績予測は約100億円で、内訳はテレビが60%、白物家電が40%。過半数を占めるテレビでは16年6月に50V型で10万円前後、43V型で8万円前後の低価格4Kテレビを発売。当時としては破格の値付けで、話題をさらった。
日本法人の李文麗代表取締役社長
ここのところ、4Kテレビの価格競争は激化しており、ドン・キホーテやノジマがPB商品で最安値を競っている。元祖10万円切り4Kテレビのハイセンスも対抗するかと思いきや、新たにベールを脱いだのは独自技術を満載したハイエンドモデルだった。
「HJ65N8000」の正面・側面
注目したい点は次世代ディスプレイULEDを採用していること。ハイセンスが独自開発したLEDバックライトパネルで、今年話題になったOLED=有機テレビに対抗する存在でもある。コントラスト、カラーレンダリング、高速応答性でOLEDに匹敵するが、コストは大幅に抑えられるのが特徴。現に新モデルの実勢価格は65型で25万円前後、55型で17万円前後と性能を考慮すると手頃だ。
機能も充実している。まず、スマートテレビ機能を搭載し、Netflix、YouTube、acTVila(アクトビラ)、TSUTAYA TV、U-NEXT、ひかりTV、クランクイン!ビデオの7サービスに対応。画面の下部には、ドルビーオーディオとSUPER BASSを搭載するフロントスピーカーを備え、65型で15W×3、55型で10W×3の大出力で、こだわりのサウンドを再生する。「World Cup Official TV」ということで、スイッチ起動時には、ハイセンスとワールドカップのロゴが表示される仕様だ。
画面の下部にフロントスピーカーを搭載。起動時にはハイセンスとワールドカップのロゴを表示
発売は12月中旬で、FIFAワールドカップ・ロシア大会が開催される18年限定で販売する予定。現在、ハイセンスが日本で展開しているのはテレビ・冷蔵庫・洗濯機の3カテゴリだが、会見では18年からはアイテム数を拡大していくことも示唆。14日には東芝がテレビ事業を中国ハイセンスグループに売却することを発表しており、国内市場でどのようにプレゼンスを高めていくのか今後の動向に注目が集まっている。(BCN・大蔵 大輔)
次世代ディスプレイULED搭載テレビを日本初展開。
「World Cup Official TV」ということで、会場には元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんが登場
約130以上の国と地域で家電製品を展開する中国の総合家電メーカー、ハイセンス。グループ全体の売上高は約1.7兆円で、なかでもテレビは本国だけでなく欧米でも高いシェアを獲得している。2018年6月から開催されるFIFAワールドカップ・ロシア大会では、中国企業として初めてテレビのオフィシャルスポンサーに選ばれ、新モデルはスポンサー就任を記念した「World Cup Official TV」となる。
中国企業として初めてワールドカップのオフィシャルスポンサーに就任
日本法人の李文麗代表取締役社長によると、17年の業績予測は約100億円で、内訳はテレビが60%、白物家電が40%。過半数を占めるテレビでは16年6月に50V型で10万円前後、43V型で8万円前後の低価格4Kテレビを発売。当時としては破格の値付けで、話題をさらった。
日本法人の李文麗代表取締役社長
ここのところ、4Kテレビの価格競争は激化しており、ドン・キホーテやノジマがPB商品で最安値を競っている。元祖10万円切り4Kテレビのハイセンスも対抗するかと思いきや、新たにベールを脱いだのは独自技術を満載したハイエンドモデルだった。
「HJ65N8000」の正面・側面
注目したい点は次世代ディスプレイULEDを採用していること。ハイセンスが独自開発したLEDバックライトパネルで、今年話題になったOLED=有機テレビに対抗する存在でもある。コントラスト、カラーレンダリング、高速応答性でOLEDに匹敵するが、コストは大幅に抑えられるのが特徴。現に新モデルの実勢価格は65型で25万円前後、55型で17万円前後と性能を考慮すると手頃だ。
機能も充実している。まず、スマートテレビ機能を搭載し、Netflix、YouTube、acTVila(アクトビラ)、TSUTAYA TV、U-NEXT、ひかりTV、クランクイン!ビデオの7サービスに対応。画面の下部には、ドルビーオーディオとSUPER BASSを搭載するフロントスピーカーを備え、65型で15W×3、55型で10W×3の大出力で、こだわりのサウンドを再生する。「World Cup Official TV」ということで、スイッチ起動時には、ハイセンスとワールドカップのロゴが表示される仕様だ。
画面の下部にフロントスピーカーを搭載。起動時にはハイセンスとワールドカップのロゴを表示
発売は12月中旬で、FIFAワールドカップ・ロシア大会が開催される18年限定で販売する予定。現在、ハイセンスが日本で展開しているのはテレビ・冷蔵庫・洗濯機の3カテゴリだが、会見では18年からはアイテム数を拡大していくことも示唆。14日には東芝がテレビ事業を中国ハイセンスグループに売却することを発表しており、国内市場でどのようにプレゼンスを高めていくのか今後の動向に注目が集まっている。(BCN・大蔵 大輔)