【LOGOS~企業や製品の顔となるロゴの歴史を追う】 テクノロジーをベースに幅広い領域でプロダクト、サービス、ソリューションを提供するグローバルICT企業の富士通のコーポレートロゴは、親しみやすさ、チャレンジ精神、国際性、無限の可能性を表現している。
富士通のコーポレートロゴ
現在のロゴを使い始めたのは1989年から。80年代に1兆円企業に成長した富士通は、いわゆる「大企業病」を患った。この状況を打開するために、「清新の気のみなぎった、世界中に認められるような会社に富士通を再生しよう」という目標を掲げた「フレッシュ富士通運動(FF-88)」を、会社をあげて実施。その活動の一環として、ロゴの刷新に取り組んだ。
マーケティング戦略本部ブランド・デザイン戦略統括部の梨美由希統括部長(左)と、
同統括部ブランドコミュニケーション推進部の立見朝子マネージャー
マーケティング戦略本部ブランド・デザイン戦略統括部ブランドコミュニケーション推進部の立見朝子マネージャーは「国内外の富士通グループ社員から新しいロゴのデザイン案を募集したところ、4264点の応募があった。2度の審査で候補を絞り込み、専門家が原案を洗練して現在のデザインを生み出すまで半年以上の時間をかけた」と、当時の富士通がロゴの刷新に込めた熱意を語る。
かつて国内で使用していた漢字表記のロゴ。
青色は「平和」、赤色は「情熱」、白色は「純潔」を表す
ロゴで特徴的なのは、色、フォント、そして無限大の記号に似たマークだ。赤い色はチャレンジ精神、人間的な温かみ、エキサイティングを表す「FUJITSU Red」。フォントは、柔軟で優しく親しみやすいイメージ。無限大をモチーフにしたマークは、小さい輪が地球、大きい輪が太陽を象徴し、無限の宇宙への広がりを表現する「インフィニティマーク」と、富士通ではそれぞれを定義している。
また、英字の使用について、梨美由希ブランド・デザイン戦略統括部長は「国内では漢字、海外では英字表記で使い分けしていたものを、グローバル企業として世界に打って出るという姿勢を明らかにするために英字で統一した」と説明する。
ロゴに込めた企業イメージをグローバルに展開できるよう、今後もブランド力向上を目指す。(BCN・南雲 亮平)
■会社データ
企業名:富士通
所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立:1935年6月20日
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年11月号から転載
富士通のコーポレートロゴ
現在のロゴを使い始めたのは1989年から。80年代に1兆円企業に成長した富士通は、いわゆる「大企業病」を患った。この状況を打開するために、「清新の気のみなぎった、世界中に認められるような会社に富士通を再生しよう」という目標を掲げた「フレッシュ富士通運動(FF-88)」を、会社をあげて実施。その活動の一環として、ロゴの刷新に取り組んだ。
マーケティング戦略本部ブランド・デザイン戦略統括部の梨美由希統括部長(左)と、
同統括部ブランドコミュニケーション推進部の立見朝子マネージャー
マーケティング戦略本部ブランド・デザイン戦略統括部ブランドコミュニケーション推進部の立見朝子マネージャーは「国内外の富士通グループ社員から新しいロゴのデザイン案を募集したところ、4264点の応募があった。2度の審査で候補を絞り込み、専門家が原案を洗練して現在のデザインを生み出すまで半年以上の時間をかけた」と、当時の富士通がロゴの刷新に込めた熱意を語る。
かつて国内で使用していた漢字表記のロゴ。
青色は「平和」、赤色は「情熱」、白色は「純潔」を表す
ロゴで特徴的なのは、色、フォント、そして無限大の記号に似たマークだ。赤い色はチャレンジ精神、人間的な温かみ、エキサイティングを表す「FUJITSU Red」。フォントは、柔軟で優しく親しみやすいイメージ。無限大をモチーフにしたマークは、小さい輪が地球、大きい輪が太陽を象徴し、無限の宇宙への広がりを表現する「インフィニティマーク」と、富士通ではそれぞれを定義している。
また、英字の使用について、梨美由希ブランド・デザイン戦略統括部長は「国内では漢字、海外では英字表記で使い分けしていたものを、グローバル企業として世界に打って出るという姿勢を明らかにするために英字で統一した」と説明する。
ロゴに込めた企業イメージをグローバルに展開できるよう、今後もブランド力向上を目指す。(BCN・南雲 亮平)
■会社データ
企業名:富士通
所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立:1935年6月20日
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年11月号から転載