今年6月にリニューアルオープンした「ドコモショップ丸の内店」は、JR有楽町店駅近くという立地から、平日、会社員の利用が多く、情報感度の高い来店客が多いという。スマートフォンやタブレット端末、ヘッドホンなどのアクセサリに加え、最新のIoTデバイスが体験できるスペースを用意。一部は販売も行っている。
スマートライフの実現を掲げるドコモ。旗艦店「ドコモショップ丸の内店」では、最新スマホはもちろん、
IoTデバイスや提供中のサービスも体感できる
従来のドコモスマートフォンラウンジのスペースを統合し、フロア面積はリニューアル前の2.2倍に拡大。全国のドコモショップへの展開を見据え、プライスカードや店内ポスターのデジタル化、大型サイネージによる情報発信など、新たな取り組みも行っている。
ドコモショップでは唯一、iPhone/iPadの修理・リペアも受け付けており、ドコモショップ丸の内店の北尾大祐店長は「あまり知られていませんが、ドコモ初の試みで、とても好評です」とPRする。また、ドコモが展開する各種サービスも紹介し、店舗内に設けたイベントスペースでは、スマホやドコモのサービスの魅力を体感できる参加型ワークショップを随時実施する。
開放的でウッド調の広々とした店内。専用カウンターを設け、iPhoneの修理も受け付けている
iPhoneコーナーでは、Apple Storeと同じ什器を使用。アクセサリ類も多数取り揃える
端末ラインアップでの差異化が難しくなるなか、大手キャリアは、シニア向けなど、以前から展開してきたキャリアオリジナルモデルや、動画配信などコンテンツサービスに力を入れている。特にドコモは、「スマートライフの実現」を掲げ、健康などの生活支援、保険、ショッピング、ネット関連のトラブルのサポートなど、多様なサービスを次々と展開し、「料金の安さ」や「契約期間の縛りの短い自由さ」を強みに台頭するMVNOではできない、”通信”以外のサービスに積極的だ。
キャリアショップを窓口に、モバイルを核とした総合サービス企業へと転身は、2020年に実用化予定の高速5G通信を見据えたものだろう。通信速度が向上し、データ通信の容量を気にせず使えるようになれば、便利なもの、新しいものを積極的に試してみようとする層にとって、AIやIoTは身近になり、新しいデバイス、サービスによって、ライフスタイルは確実に変わる。同時にキャリアショップは、最も身近な相談窓口になる。
新しい試みについて説明する北尾大祐店長
「ドコモショップ丸の内店」では、サービス面でも従来のショップと一線を画し、待ち時間はゆったりとしたウェイティングコーナーのソファーで待ち、接客はラウンドテーブルとカウンターを併用するなど、新しい試みを取り入れている。従来からあるハーティ・プラザもよりユーザー視点で拡充した。
北尾店長は、将来的にはカウンターをできるだけなくし、自動車のディーラーのようにゆったりとくつろいだ状態で、ユーザー一人ひとりのニーズに沿ったサービスを提案していきたいと話す。
<STRATEGY 1>
コスト削減・オペレーション負荷の低減の工夫
スマホコーナーには、セルフで自由に操作できるデジタルサイネージを多数設置する
プライスカードをデジタル化。紙を差し替える手間がなくなり、急な割引なども一斉に反映できる
<STRATEGY 2>
わかりやすいフロア案内と体験型スペース
4つのエリアごとに、インテリアと説明を兼ねた「PHOTO&MOVIE」「MUSIC」
「SPORTS&HEALTHCARE」「HOME&LIFESTYLE」の看板を設置。イベントスペース横の
ポップアップコーナーではシーズンごとの展示を入れ替える
ドローンやVRゴーグル、全天球カメラ、スピーカーなど、スマートフォンと連携するさまざまなIoTデバイスを展示。
機能や特徴を紹介する説明文を必ず入れ、さらに必要に応じ、店舗スタッフが詳しく説明する
「鉄腕アトム」をつくる「ATOMプロジェクト」も紹介。実際に動作する完成済み「ATOM」を見に、
わざわざ来店した「ATOM」の分冊百科の購入者もいるという
提供中のさまざまなサービスも、実機やフロア全体を使って紹介。反響は大きいという
正面入口のドーム型スクリーンでは「dポイント」のキャラクター・ポインコがお出迎え。
壁面ポスターをはじめ、店内の掲示は、ほぼすべてデジタルサイネージだ
最新のIoT機器がずらりと並んだ「ドコモショップ丸の内店」は、デジタルガジェットに興味・関心のある人なら、誰でもワクワクするはず。また、わかりやすいユーザー視点の店舗レイアウトは、異業種でも、売り場づくりの参考になるだろう。「ポストスマホ」時代に向け、ドコモの目指す方向性がいち早く体感できる、とても興味深いショップだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
■店舗データ
住所:東京都千代田区有楽町1-12-1
店舗面積/フロア面積:930m2/733m2
営業時間:11時~20時
リニューアルオープン:2017年6月30日
スマートライフの実現を掲げるドコモ。旗艦店「ドコモショップ丸の内店」では、最新スマホはもちろん、
IoTデバイスや提供中のサービスも体感できる
従来のドコモスマートフォンラウンジのスペースを統合し、フロア面積はリニューアル前の2.2倍に拡大。全国のドコモショップへの展開を見据え、プライスカードや店内ポスターのデジタル化、大型サイネージによる情報発信など、新たな取り組みも行っている。
ドコモショップでは唯一、iPhone/iPadの修理・リペアも受け付けており、ドコモショップ丸の内店の北尾大祐店長は「あまり知られていませんが、ドコモ初の試みで、とても好評です」とPRする。また、ドコモが展開する各種サービスも紹介し、店舗内に設けたイベントスペースでは、スマホやドコモのサービスの魅力を体感できる参加型ワークショップを随時実施する。
開放的でウッド調の広々とした店内。専用カウンターを設け、iPhoneの修理も受け付けている
iPhoneコーナーでは、Apple Storeと同じ什器を使用。アクセサリ類も多数取り揃える
端末ラインアップでの差異化が難しくなるなか、大手キャリアは、シニア向けなど、以前から展開してきたキャリアオリジナルモデルや、動画配信などコンテンツサービスに力を入れている。特にドコモは、「スマートライフの実現」を掲げ、健康などの生活支援、保険、ショッピング、ネット関連のトラブルのサポートなど、多様なサービスを次々と展開し、「料金の安さ」や「契約期間の縛りの短い自由さ」を強みに台頭するMVNOではできない、”通信”以外のサービスに積極的だ。
キャリアショップを窓口に、モバイルを核とした総合サービス企業へと転身は、2020年に実用化予定の高速5G通信を見据えたものだろう。通信速度が向上し、データ通信の容量を気にせず使えるようになれば、便利なもの、新しいものを積極的に試してみようとする層にとって、AIやIoTは身近になり、新しいデバイス、サービスによって、ライフスタイルは確実に変わる。同時にキャリアショップは、最も身近な相談窓口になる。
新しい試みについて説明する北尾大祐店長
「ドコモショップ丸の内店」では、サービス面でも従来のショップと一線を画し、待ち時間はゆったりとしたウェイティングコーナーのソファーで待ち、接客はラウンドテーブルとカウンターを併用するなど、新しい試みを取り入れている。従来からあるハーティ・プラザもよりユーザー視点で拡充した。
北尾店長は、将来的にはカウンターをできるだけなくし、自動車のディーラーのようにゆったりとくつろいだ状態で、ユーザー一人ひとりのニーズに沿ったサービスを提案していきたいと話す。
ポストスマホ時代の「次世代ショップ」を見越した売り場づくり
<STRATEGY 1>
コスト削減・オペレーション負荷の低減の工夫
スマホコーナーには、セルフで自由に操作できるデジタルサイネージを多数設置する
プライスカードをデジタル化。紙を差し替える手間がなくなり、急な割引なども一斉に反映できる
<STRATEGY 2>
わかりやすいフロア案内と体験型スペース
4つのエリアごとに、インテリアと説明を兼ねた「PHOTO&MOVIE」「MUSIC」
「SPORTS&HEALTHCARE」「HOME&LIFESTYLE」の看板を設置。イベントスペース横の
ポップアップコーナーではシーズンごとの展示を入れ替える
ドローンやVRゴーグル、全天球カメラ、スピーカーなど、スマートフォンと連携するさまざまなIoTデバイスを展示。
機能や特徴を紹介する説明文を必ず入れ、さらに必要に応じ、店舗スタッフが詳しく説明する
「鉄腕アトム」をつくる「ATOMプロジェクト」も紹介。実際に動作する完成済み「ATOM」を見に、
わざわざ来店した「ATOM」の分冊百科の購入者もいるという
提供中のさまざまなサービスも、実機やフロア全体を使って紹介。反響は大きいという
正面入口のドーム型スクリーンでは「dポイント」のキャラクター・ポインコがお出迎え。
壁面ポスターをはじめ、店内の掲示は、ほぼすべてデジタルサイネージだ
最新のIoT機器がずらりと並んだ「ドコモショップ丸の内店」は、デジタルガジェットに興味・関心のある人なら、誰でもワクワクするはず。また、わかりやすいユーザー視点の店舗レイアウトは、異業種でも、売り場づくりの参考になるだろう。「ポストスマホ」時代に向け、ドコモの目指す方向性がいち早く体感できる、とても興味深いショップだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
■店舗データ
住所:東京都千代田区有楽町1-12-1
店舗面積/フロア面積:930m2/733m2
営業時間:11時~20時
リニューアルオープン:2017年6月30日