高圧洗浄機メーカーのケルヒャー ジャパンは9月22日、本社を宮城県黒川郡から神奈川県横浜市港北区に移転し、新社屋のオープニングセレモニーと経営戦略発表会を開催した。JR新横浜駅から徒歩約5分の横浜アリーナの先に立地する。
新横浜に移転したケルヒャー ジャパンの新社屋
ドイツのアルフレッド・ケルヒャー社CEOでケルヒャー ジャパン会長のハルトムート イエナ―氏は「海外のケルヒャーは売上高で年平均10%の成長を遂げているが、日本は15%弱のペースで伸びている。ユーザーとの距離が近くなった新本社で顧客の期待に応えていきたい」と抱負を述べた。
アルフレッド・ケルヒャー社CEOでケルヒャー ジャパン会長のハルトムート イエナ―氏
ケルヒャーは1988年に日本に進出し、社会貢献活動の一環として2000年の広島平和記念公園のモニュメント洗浄や10年の日本橋クリーニングプロジェクトなどで注目され、業務用や家庭用の高圧洗浄機メーカーとしてのブランドを高めた。ホームセンターやテレビショッピング、インターネット通販で販売するほか、最近では家電量販店でも売り場を確保し、週末は店頭イベントを実施するなど、消費者へのブランド認知活動も熱心だ。
95年に10億円だった売上高は、00年に22億円、05年に43億円と5年ごとに倍増、年平均14.2%で伸びている。直近の16年は160億円で、20年は300億円の大きな目標を掲げる。
95年から15年までの5年ごとの売上実績と今後の目標
ケルヒャー ジャパンの佐藤八郎社長は、国内事業が拡大した背景について「日本のお客様の清掃への関心はとても高い。これは家でも工場でも同じで、日本に来た外国人は『なぜ道路がこんなにきれいなのか』と驚く」と、日本人の国民性を挙げるとともに、「ただ単に清掃できるだけでなく、大人の水遊び的な感覚で洗浄できることをアピールした」と、掃除を苦とするのではなく、楽しみながら洗浄できる点を意識したという。
ケルヒャー ジャパンの佐藤八郎社長
新社屋は4階建てで、1階はショールーム、2階から上は「ケルヒャーアカデミー」として、代理店や社員トレーニングの場を用意。大理石や御影石タイル、カーペットなど異なる床材による洗浄テストや、一般家庭を想定した洗浄スペースも用意するなど、研修センターとしての役割も担う。
リフレッシュルームやオフィススペースのほか、屋上では、簡単なパーティーを催せるスペースをつくるなど、来賓とのコミュニケーションを深めるスペースも設置した。
異なる床材を施工した「ケルヒャーアカデミー」
一般家庭を想定した研修設備
「人とのコミュニケーションは電話よりもFace to Face。AI(人工知能)が進化しても、目と目を合わせたコミュニケーションは必要。少子高齢化やライフスタイルの変化など、課題先進国日本のニーズを反映した製品開発を行ってきたい」と、佐藤社長は20年の目標達成に向けて力強く語った。
新横浜に移転したケルヒャー ジャパンの新社屋
ドイツのアルフレッド・ケルヒャー社CEOでケルヒャー ジャパン会長のハルトムート イエナ―氏は「海外のケルヒャーは売上高で年平均10%の成長を遂げているが、日本は15%弱のペースで伸びている。ユーザーとの距離が近くなった新本社で顧客の期待に応えていきたい」と抱負を述べた。
アルフレッド・ケルヒャー社CEOでケルヒャー ジャパン会長のハルトムート イエナ―氏
ケルヒャーは1988年に日本に進出し、社会貢献活動の一環として2000年の広島平和記念公園のモニュメント洗浄や10年の日本橋クリーニングプロジェクトなどで注目され、業務用や家庭用の高圧洗浄機メーカーとしてのブランドを高めた。ホームセンターやテレビショッピング、インターネット通販で販売するほか、最近では家電量販店でも売り場を確保し、週末は店頭イベントを実施するなど、消費者へのブランド認知活動も熱心だ。
95年に10億円だった売上高は、00年に22億円、05年に43億円と5年ごとに倍増、年平均14.2%で伸びている。直近の16年は160億円で、20年は300億円の大きな目標を掲げる。
95年から15年までの5年ごとの売上実績と今後の目標
ケルヒャー ジャパンの佐藤八郎社長は、国内事業が拡大した背景について「日本のお客様の清掃への関心はとても高い。これは家でも工場でも同じで、日本に来た外国人は『なぜ道路がこんなにきれいなのか』と驚く」と、日本人の国民性を挙げるとともに、「ただ単に清掃できるだけでなく、大人の水遊び的な感覚で洗浄できることをアピールした」と、掃除を苦とするのではなく、楽しみながら洗浄できる点を意識したという。
ケルヒャー ジャパンの佐藤八郎社長
新社屋は4階建てで、1階はショールーム、2階から上は「ケルヒャーアカデミー」として、代理店や社員トレーニングの場を用意。大理石や御影石タイル、カーペットなど異なる床材による洗浄テストや、一般家庭を想定した洗浄スペースも用意するなど、研修センターとしての役割も担う。
リフレッシュルームやオフィススペースのほか、屋上では、簡単なパーティーを催せるスペースをつくるなど、来賓とのコミュニケーションを深めるスペースも設置した。
異なる床材を施工した「ケルヒャーアカデミー」
一般家庭を想定した研修設備
「人とのコミュニケーションは電話よりもFace to Face。AI(人工知能)が進化しても、目と目を合わせたコミュニケーションは必要。少子高齢化やライフスタイルの変化など、課題先進国日本のニーズを反映した製品開発を行ってきたい」と、佐藤社長は20年の目標達成に向けて力強く語った。