季節柄、寝具コーナーは特に充実。熱吸収や通気性にすぐれた敷パッドや布団セットはオープニングセールの目玉ということもあり、多くの来店客で賑わっていた。ひんやりした素材の抱き枕などを各所に配置し、女性や子どもを意識した売り場づくりの工夫も垣間見えた。
壁沿いの敷物コーナー(左)と、豊富な品揃え食器類コーナー
来店客で賑わう寝具コーナー、女性や子どもを意識した工夫も
レジ奥には理美容や健康、掃除関連の家電アイテムも展示。インテリアや雑貨がメインだが、親和性のあるカテゴリであれば通電製品も合わせて販売する。
オープニングセレモニーで桑野光正 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOは「2階はお客様に頻度高く来客してもらいたい」と述べたように、全方位の生活の困りごとを解決するための提案ができる売り場という印象だ。
親和性のある家電アイテムを販売
一般の家具専門店であれば、テレビやキッチン家電はモックを利用することが多いが、そこは家電が本業のヤマダ電機。家電も部屋に合う最新モデルをピックアップ。しっかり値札も付いており、セットで提案することが可能だ。
家族構成を意識したシーン提案、家電のチョイスにもこだわり
ヤマダ電機ならではといえるポイントは他にもある。例えば、シーン提案のコーナー前にあるディスプレイ。これは「間取リッチVR」というリフォーム・家具・家電の配置イメージをVRで体感することができるサービスだ。QRコードを読み取ることで、自宅にイメージを持ち帰ることもできる。
ヤマダ初のVRサービス「間取リッチVR」
支払方法の提案にも家電量販店の知見が生きている。すべてのシーン展示で、リフォーム・家具・家電にかかる費用を月々分割金額で表示。一括だと数十万円の展示も「月々4000円」と表記すれば、トータルコストは変わらないにしろ顧客にとっては実現性を帯びる。高額だからこそ、きっかけづくりを重視する考え方は家電販売に通じるものがある。
分割支払の金額を目立つよう提示、顧客にきっかけを与える工夫だ
シーン展示が空間を贅沢に使っているのに対して、カテゴリごとの商品展示は品数を重視。壁にも床にも所狭しとアイテムが並ぶ。家具専門店ではここまで圧縮した陳列はあまり見かけない。
“ゆったりとした空間”というコンセプトに矛盾するようだが、シーン展示を間に挟んだり、目抜き通りは広くスペースを確保するなど、来店客に息苦しさを感じさせないよう絶妙なバランスをとっている。
シーン展示のゆったりとした空間から一転、カテゴリごとの商品展示は品数を重視した陳列
時間をかけて品定めをする顧客が多いフロアなので、息抜きのスペースも用意して、エスカレーターのすぐ側にはカフェスペースを設置する。また、ユニークなのが入口付近にズラっと並んだマッサージチェアだ。家電量販店で顧客がマッサージチェアで休息をとる姿は定番だが、その仕掛けを今回の店舗にも導入した。もちろんマッサージチェアは販売対象の商品だ。
顧客が一息つくためのカフェとマッサージチェア
ヤマダ電機によると、今回の出店を皮切りに新業態店は年間約5店舗のペースで出店していく予定だという。17年1月にBCNの取材に応じた桑野光正 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOは「新規事業の成長は、最終的に既存ビジネスの成長に直結する」と語ったが、新業態店はまさに新規・既存のビジネスが相乗効果を創出するための仕組みといえそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
壁沿いの敷物コーナー(左)と、豊富な品揃え食器類コーナー
来店客で賑わう寝具コーナー、女性や子どもを意識した工夫も
レジ奥には理美容や健康、掃除関連の家電アイテムも展示。インテリアや雑貨がメインだが、親和性のあるカテゴリであれば通電製品も合わせて販売する。
オープニングセレモニーで桑野光正 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOは「2階はお客様に頻度高く来客してもらいたい」と述べたように、全方位の生活の困りごとを解決するための提案ができる売り場という印象だ。
親和性のある家電アイテムを販売
家電量販のノウハウが凝縮 独自の展示と販売手法
一方、リフォームと家具のフロアである3階はガラリと雰囲気を変え、ラグジュアリーな空間を演出する。最大の特徴は「料理と家事を楽しむ二世代家族のコミュニティ住空間」や「おじいちゃん、おばあちゃんがゆっくり寛げる快適空間」のような分かりやすいキャッチフレーズで、部屋のコーディネートを丸ごとレイアウトしたシーン提案だ。一般の家具専門店であれば、テレビやキッチン家電はモックを利用することが多いが、そこは家電が本業のヤマダ電機。家電も部屋に合う最新モデルをピックアップ。しっかり値札も付いており、セットで提案することが可能だ。
家族構成を意識したシーン提案、家電のチョイスにもこだわり
ヤマダ電機ならではといえるポイントは他にもある。例えば、シーン提案のコーナー前にあるディスプレイ。これは「間取リッチVR」というリフォーム・家具・家電の配置イメージをVRで体感することができるサービスだ。QRコードを読み取ることで、自宅にイメージを持ち帰ることもできる。
ヤマダ初のVRサービス「間取リッチVR」
支払方法の提案にも家電量販店の知見が生きている。すべてのシーン展示で、リフォーム・家具・家電にかかる費用を月々分割金額で表示。一括だと数十万円の展示も「月々4000円」と表記すれば、トータルコストは変わらないにしろ顧客にとっては実現性を帯びる。高額だからこそ、きっかけづくりを重視する考え方は家電販売に通じるものがある。
分割支払の金額を目立つよう提示、顧客にきっかけを与える工夫だ
シーン展示が空間を贅沢に使っているのに対して、カテゴリごとの商品展示は品数を重視。壁にも床にも所狭しとアイテムが並ぶ。家具専門店ではここまで圧縮した陳列はあまり見かけない。
“ゆったりとした空間”というコンセプトに矛盾するようだが、シーン展示を間に挟んだり、目抜き通りは広くスペースを確保するなど、来店客に息苦しさを感じさせないよう絶妙なバランスをとっている。
シーン展示のゆったりとした空間から一転、カテゴリごとの商品展示は品数を重視した陳列
時間をかけて品定めをする顧客が多いフロアなので、息抜きのスペースも用意して、エスカレーターのすぐ側にはカフェスペースを設置する。また、ユニークなのが入口付近にズラっと並んだマッサージチェアだ。家電量販店で顧客がマッサージチェアで休息をとる姿は定番だが、その仕掛けを今回の店舗にも導入した。もちろんマッサージチェアは販売対象の商品だ。
顧客が一息つくためのカフェとマッサージチェア
ヤマダ電機によると、今回の出店を皮切りに新業態店は年間約5店舗のペースで出店していく予定だという。17年1月にBCNの取材に応じた桑野光正 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOは「新規事業の成長は、最終的に既存ビジネスの成長に直結する」と語ったが、新業態店はまさに新規・既存のビジネスが相乗効果を創出するための仕組みといえそうだ。(BCN・大蔵 大輔)