【大予測2017】VR元年は本物か 将来を占う勝負の2年

オピニオン

2016/12/26 18:00

 PC向けのVR デバイス「HTC Vive」が4月に、「PlayStationVR」が10月に発売され、16年を「VR元年」とする見方は強い。次世代エンタテインメントの主流となるか否かは、2年目に試される。

■リテールマーケット大予測2017<VR>

手頃かつ手軽な体験も重要

 想定以上の盛り上がりに「集客の武器になれば」という販売現場の声は高まっているが、一時のブームで終わることへの懸念も根強い。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の会田覚氏は「店頭の体験会では年配の方などにも関心をもっていただけている」と、関心層の幅広さに手応えを感じている。
 

体験できる機会と場所が増え、VRは身近な存在になりつつある

 さらにVR映像配信サービス「Littlstar VR Cinema」も開始し、ゲームだけでなく、映像コンテンツにも、VRの裾野を広げていく方針だ。
 

VR普及の試金石となる「PSVR」

 低価格のVRデバイスも拡充してきており、普及には「クオリティの追求」とは別に、「より手頃に」という機軸を推し進める必要がありそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年1月号から転載