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ECリテール支援で急成長のHamee、製販一体の強み活かし2400社以上が導入

経営戦略

2016/11/17 11:42

 スマートホンケースなどのアクセサリを製造するメーカー、大手量販店向けBtoBの卸、コンシューマ向け雑貨サイトを運営する小売りの3つの顔を持つHamee(ハミィ)。同社がECサイト向けに開発したクラウド型ソリューションプラットフォーム「ネクストエンジン」は、2016年10月末時点で2400社以上が導入する。導入企業が増えているのはなぜか。


「ネクストエンジン」を統括するHameeの日橋正義マネージャー

 Hameeの東京営業所プラットフォーム事業部ECソリューション部の日橋正義マネージャーは「自社の消費者向けECサイトで発生していた面倒な作業を、一つ一つつぶして改善した。導入した企業が使いやすいと身近に感じるのは、販売現場のノウハウが反映されているからだ」と語る。

 「ネクストエンジン」は、在庫や受注状況を一元管理するシステムだ。ECのバックオフィス業務を自動化することで売りの効率を上げることができる。

 例えば、商品の注文から受注、出荷までの一連の流れの中で、すべての顧客が同じステータスで流れることはない。ある顧客はプレゼント用のラッピングが必要だったり、入金待ちや引き当て待ち、発売前の予約中だったりさまざまだ。

 ECサイトの運営は、顧客ごとのステータス状況を確認しながら出荷するわけだが、「ネクストエンジン」は目を通さずに出荷できる注文と、目を通す必要がある注文を自動的に振り分けてくれる。
 

ステータスごとに確認が必要な注文とジャンプする注文を自動で振り分ける

 すぐに出荷できる注文はステータスを自動でジャンプするので、作業効率が上がるだけでなく、より早く顧客の手元に商品を届けることができる。

出店サイトの在庫情報を一発更新

 また、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonマーケットプレイスなどのモールに出店している場合、どこかのモールで受注したとき、ほかのモールの在庫情報を更新しなければならない。結構、面倒な作業だ。

 ネクストエンジンなら、受注した時点で各モールの在庫数が自動で更新される。どこかの店で1個売れたら、ネクストエンジンとつながっている各モールの在庫情報が変更される仕組みである。
 

各モールの在庫データを自動で更新

 逆に、ネクストエンジンから各モールに出品した際も、各モールの在庫数は自動で更新。サイトごとの在庫情報のズレを心配して、人を張り付けておく必要がない。さらに、商品を出品した際に、商品画像や説明文、価格、カテゴリ登録など付随するデータも更新される。

 料金は月額基本料金が税抜き1万円で、400件以上から従量課金となる。初期費用は無料というシンプルな料金体系も受けている要因のひとつだ。(BCN・細田 立圭志)