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女性をターゲットにしたスマホ専用ラベルライター、新提案はどこまで響く?

売るヒント

2016/11/15 12:23

 ブラザーの「P-TOUCH CUBE(PT-P300BT)」は、スマートフォン向けの専用アプリ「P-touch Design&Print」を使って簡単にラベルを作成できる、業界初のスマートフォン専用ラベルライターだ。本体にキーボードはなく、操作はすべてスマホで行う。

女性に響く新提案、スマホ特化の利点をフル活用

 近年は、ドキュメントのデジタル化が進み、紙の需要が減ってきている。それに伴い、書類整理などに利用されていたラベルライターも需要が尻すぼみしている。そうした市場動向を踏まえ、主に女性をターゲットに開発した。

 従来のラベルライターに寄せられていた数々の不満を解消するべく、スマホでの操作に特化。ブラザーが実施した調査によると、使い慣れたスマホでラベルデザインを編集できる点や、スマホ画面でのカラープレビューと出来上がりがほぼ同じ点などが評価されているそうだ。
 

キーボードをなくし、本体もよりコンパクトになった

 目標とする年間販売台数は2万台。ブラザー販売ソリューション事業部ソリューション企画部の大植正裕チーフは、「今までもスマートフォンで操作できるラベルライターはあったが、スマホ専用は『P-TOUCH CUBE』が初めて。今までとは違う戦略で戦っていきたい」と語る。
 

大植正裕チーフ

 ラベルデザインは、「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフト・ラッピング」のシーン別に分類。アプリ内でラベルの活用方法を提案し、使ってみたくなるよう工夫した。テンプレートが多彩なので、誰でも目的に合ったオリジナリティあふれるラベルを作成できる。

 従来のラベルライターでは選択できるフォント数が少なく、実用性重視のイメージが強かったが、「P-TOUCH CUBE」はスマホ特化の利点を生かし、100種類以上を揃える。例えば、贈り物にラッピングするりぼんに、デザイン性にこだわったテキストと装飾を施すことが可能だ。ラベルライターを使用したことのない若い女性に、ブラザーの新提案が響くのか。ラベルライターの今後の市場動向を左右する、重要な製品になりそうだ。(BCN・南雲 亮平)