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建て替え予定のソニービル、50年の歴史を振り返る「It’s a Sony展」を開催

販売戦略

2016/11/09 11:09

 創業70周年を迎えたソニーは、今年6月、築50年目となる東京・銀座のソニービルの建て替えを発表。2017年3月31日で営業をいったん終了し、2018年夏から2020年秋の間、現在の敷地の地上部分を「銀座ソニーパーク」として広く開放し、その後、新しいソニービルを建設して、2022年秋に営業を再開する予定。

 一時閉館に先立ち、ソニービルが歩んだ50年の歴史と今後の進化について、歴代のソニー製品とともに紹介するカウントダウンイベント「It’s a Sony展」を、11月12日から2017年3月31日まで開催する。
 

前半は「歴史」、後半は「未来」をテーマに展示

 ソニー製品のユニークさや違いを短い言葉で表現したフレーズ「It’s a Sony」は、1970年代にアメリカの広告で使われ始めたタグライン。日本国内では、1982年から2000年にかけて、テレビCMのサウンドロゴとしても使用された。

 「It’s a Sony展」は全138日間で、前半と後半で展示内容を変える。2017年2月12日までの前半は「歴史」をテーマに、日本初のトランジスタラジオ「TR-55」や初代ウォークマン「TPS-L2」、エンターテイメントロボット「AIBO」など、話題になったソニー製品を、当時の広告などとともに展示する。
 

1999年発売の初代AIBO「ERS-110」(左)と、トランジスタラジオ「TR-55」

 1980-90年代を中心としたソニーミュージック所属アーティストのビデオクリップもあわせて紹介。また、「My Favorite Sony」コーナーでは、ソニーの平井一夫社長兼 CEOのほか、ピエール瀧氏やみうらじゅん氏など各界の著名人、あわせて10名の思い出のソニー製品を紹介する。展示する製品は約730点。

 2017年2月17日から3月31日までの後半は、「未来」をテーマに2018年夏にオープン予定の「銀座ソニーパーク」の様子を先取りできるインスタレーションを展示する予定。年末年始を除く、通常の営業時間は11時~19時。入場は無料。「It’s a Sony展」開催を記念した全21種類の限定ラバーストラップ(税込み500円)を用意し、毎月5種類ずつデザインを切り替えて販売する。
 

ソニービル4階で販売する限定ラバーストラップ

 ソニーは、ソニービルの大規模リニューアル計画を「銀座ソニーパークプロジェクト」と名づけ、特設サイトを公開し、イベントなどの最新情報を公開している。「It’s a Sony展」を通じて、「銀座ソニーパークプロジェクト」の今後の姿についても伝えていく。

 新生ソニービルの誕生は、今から6年後。プロジェクトはまだ始まったばかりだ。リニューアルコンセプトは「街に対して開かれた施設」で、2020年の東京オリンピックを挟み、イベントスペースとして活用する期間も長い。

 その間にも、ITやネットワークに関する技術は大きく進化し、消費者や販売店を取り巻く環境は激変するだろう。「It’s a Sony展」での過去の総括を経て、新生ソニービルは、はたして「何」を展示するのか、今から期待が高まる。(BCN・嵯峨野 芙美)