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エディオンがユーザーアンケート反映した「オリジナルPCカタログ」で拡販

販売戦略

2016/10/18 17:45

 エディオンは、10月31日まで実施中の「Windows 10買い替えキャンペーン」で、ユーザーアンケートを反映した「オリジナルPCカタログ」を接客に活用している。アンケート結果を、グラフなどを使ってビジュアルでわかりやすく紹介。さらに、シニアや大学生・20代など、世代別におすすめのWindows 10搭載PCや周辺機器を紹介し、セット購入の提案につなげている。


ユーザーアンケートを反映したエディオンの「オリジナルPCカタログ」の表紙
 

購入者の6割以上がWindows 10に満足と回答

 オリジナルPCカタログを企画・開発したエディオン マーケティング部商品企画課の伊東昌紀マネージャーは「お客様が実際にWindows 10PCを購入して満足している状況を客観的なデータで示せるので、接客時の説得力が増す」と、販促ツールとしての効果を語る。
 

エディオン マーケティング部商品企画課の伊東昌紀マネージャー

 ユーザーアンケートは、エディオンで2015年10月~16年7月にPCを購入した顧客1801人と、楽天リサーチで8月17日~19日に調査したWindows 10PC購入者・アップデート利用者900人の計2701人に、購入したPCの価格やよく使う用途、Windows 10の満足度などを聞いた。調査結果は「みんなの声が集結!Windows10満足度調査結果発表」と題し、Webサイトでも公開している。

 アンケートによると、「とても満足(17.5%)」と「満足(46.6%)」と合わせて、64.1%が満足していることがわかった。
 

アンケート結果を、先頭ページの見開きで、設問ごとに分かりやすいグラフなどを使って紹介
 

導入後の印象は20.6ポイントもアップ

 例えば、Windows 10に対する導入前と導入後の印象を聞いた質問では、導入前によい印象を抱いていたのはわずか24.1%だった。半ば強制的だったWindows 10の無償アップデートに対する批判が各メディアで報じられた影響などもあり、良い印象を持っていない割合が高かった。

 しかし、実際にWindows 10を導入した後は、「とても良い」「良い」をあわせ、44.7%の人が良い印象を持っている。「導入後の印象が20.6ポイントもアップしたことにわれわれも驚いた。悪いことは報道されるが、導入後のお客様の状況は情報に出てこない。販売現場でしっかりとアピールする必要があると思った」と伊東マネージャーは語る。
 

「Windows 10」導入後の印象は20.6ポイントもアップした
 

世代別にPCや周辺機器を提案

 このカタログが秀逸な点はもうひとつある。ユーザーアンケートのグラフと一緒に、世代別に分類したWindows 10PCや周辺機器を紹介していることだ。

大学生からシニア世代まで、世代別に最適なPCや周辺機器の提案に落とし込む

 例えば、デジタルネイティブ世代の「大学生・20代」は、主に使用している周辺機器にUSBメモリ(55.4%)やプリンタ(38.5%)、HDD(25.6%)を挙げている。カタログ内ではこれら周辺機器も掲載してセット提案している。

 PCの進化と一緒に人生を歩んできた30代~40代は目利きが優れているので、家計とのバランスを考えつつ、高機能なコストパフォーマンスのよいノートPCを提案している。70歳以上のシニア世代向けには、PCの利用時間が一番長いことから、目に優しい大画面PCや根強い人気のデスクトップPCを提案するといった具合だ。

 「アンケートからは、PCとスマートフォンを使い分けているお客様の実態も分かった。必ずしもバッティングしないことを、うまく売り場でも表現していきたい」と伊東マネージャーは、アンケート結果から今後のPC売り場づくりに活かす多くのヒントが得られたとする。(BCN・細田 立圭志)