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365日24時間活用できる? ソニーの超短焦点プロジェクターの新提案

売るヒント

2016/10/11 16:37

 プロジェクターの用途といえば、資料や動画の投影を思い浮かべる。大きなスクリーンを用意して、会議や講演会でプレゼンテーションしたり、ホームシアターで映画鑑賞を楽しんだり、何か目的があって使用するシーンがほとんどだ。

 近頃は持ち運びのできる小型プロジェクターが現れ、スマートフォン(スマホ)やタブレットで使用する提案も増えたが、活用シーン自体は大きく変化していなかった。

 しかし、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」が提案する新たな用途は従来と大きく異なる。シーンを特定せずに、365日24時間活用できる新しいスタイルに活路を見出している。
 

ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」

 バッテリやスピーカーを内蔵する「LSPX-P1」は、ワイヤレスで約2時間の駆動が可能。もちろん外部から電源を確保した状態なら、時間に縛られずに使用できる。インターフェースはボタン一つだけで、操作はスマホに集約。設計思想をこれまでのプロジェクターから根本的に見直したことで、「目的」ではなく「空間」にアプローチする発想が生まれた。

 それが、テーマに合わせた写真のスライドショーと音楽で空間を演出する「ポスター機能」だ。生活に馴染む落ち着いた雰囲気を演出できるほか、自分で収集した写真と自分で選んだ音楽を組み合わせて楽しむこともできる。

 ソニーが実施した調査によると、購入者の使用目的のなかで「ポスター機能」が約4割を占めており、今までプロジェクターを使っていなかった若年層も「LSPX-P1」を購入しているという。
 

「目的」ではなく「空間」にアプローチした「ポスター機能」

 時刻を投影することでデジタル時計とての活用も可能。実用的な使い方を備えていることも、人気の秘密だ。

デジタル時計としても機能

 壁に貼るポスターとは違って持ち運べるうえに、音楽も好きな時、好きな場所に合わせて流せる。新しい空間を生み出す「ポスター機能」は、プロジェクターの新境地を開いたといえる。(BCN・南雲 亮平)