訪日中国人向けに買い物サポートサービスを展開するTouch China（中国・北京市）がまとめた「中国人に人気の商品ランキング」によると、8月は順位に激しい変動があり、首位以外の全ての順位が入れ替わった。

　Touch Chinaの呉文抒統括マネージャーによると、8月は中国も夏休みシーズンで、大学生や高校生といった比較的若い世代の中国人が来日したことが要因として考えられるという。
 
　その傾向があらわれているのが、中国でも若者に人気のキャラクターをあしらった富士フイルムのインスタントカメラ「“チェキ” instaxmini HELLO KITTY」が入ったこと。今年3月に新色の赤モデルが限定発売されていたが、初めて6位に食い込んだ。

　ランキング全体をみると、依然として理美容が人気ジャンル。ランクインした全製品のうち、理美容関係は7製品を占めた。

　上位の状況では、エムシービケンの「ビューティーバー」が首位を守り、3月からの連続記録をさらに更新した。2位はランキング外から登場したMTGの「リファカラットフェイス」で、3位は日立の「保湿サポート器 ハダクリエ ホット&クール CM-N4000」となった。

　ほかにランキング外から浮上したのは、シー・シー・ピーの「自動モップロボット掃除機モーファ ZZMR2-BE」（7位）とミニマムの「こどもハピカ DBK-1P（BP）」（10位）の2製品だ。

　呉統括マネージャーは「連休となる10月の国慶節に訪日を予定している中国人にとって、9月は秋の新製品情報を集める月」と説明し、「SNSなどで評判が広がれば、新製品の中から爆発的に売れる製品が誕生する可能性もある」と期待する。