<Windows PCメーカー10社に聞く>(3)消費者に足りなかったメッセージは
国内外の10社が一堂に介した「PCメーカー座談会」では、三つのグループに分かれ、それぞれ異なるテーマで議論した。この座談会の開催にあたり、事前に質問した「4つの疑問」の各社の回答を紹介する。厳しい市況が続くPC市場に打開策はあるのか。
■Windows PCメーカー座談会 2016秋<Discussion>
・コンシューマPCに求められていることとは
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11879.html
・売り場で求められる消費者へのアピールポイント
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11884.html
・スマホ/タブレットとの差別化
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11885.html
・家庭内におけるPCの役割とは何か?
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11886.html
■Windows PCメーカー座談会 2016秋<PCメーカー各社に聞く4つの疑問>
(3)消費者に足りなかったメッセージは
◇ASUS JAPAN
消費者がすでに持っているスマートフォンやクラウドサービスとPCの連携で、どれぐらい便利になるかのメリットに関する訴求が足りず、わかりにくいと感じられている。弊社だけではなく、業界全体がPC自体のメリットの訴求に偏りがちになっている。
◇NECパーソナルコンピュータ
ユーザーの関心は、ハードのスペックよりも、なにができるのか、どう楽しいのか、という「モノからコト」へと移っている。こうした体験価値は、実際に体験する販売の現場が大切になる。販売店様とも一緒になって取り組んでいきたい。
◇デル
コト軸やPCを含むマルチデバイスでの新しい生活など、消費ニーズの多様化を踏まえた従来にない新しい売り方の提案が必要。また、より洗練された製品デザインの訴求も強化したい。
◇東芝クライアントソリューション
モノの訴求に加え、スマホとの連携や、写真や動画、音楽の高次元の楽しみ方といったコト訴求も強化していく。同時に、世界初のノートPC以降、培ってきた東芝ならではの特長や、高く評価いただいているサポート体制なども、購入時の参考としていただけるようメッセージしていく。
◇日本エイサー
様々なことができるPCは、高い専門性のアピールが少なかったと認識している。スマホやタブレットと比べ、より専門的で高度な編集や修正、作成ができるといった使用シーンの訴求が必要だと感じている。
◇日本マイクロソフト
商品のスペックや新しい機能を訴求することが多く、そのスペックや機能が、ユーザーにどのような新しい・楽しい・便利な体験をもたらすのか、ユーザーの目線に立った情報発信がまだまだ足りなかった。
◇VAIO
メーカー視点のブランド・商品訴求となりがちだが、お客様に自分事として共感いただけているようなコミュニケーションを心がけている。
◇パナソニック
PCが汎用機ゆえ、どれも同じという我々の認識を改め、常に身近なものとして使いこなせるモバイル最強のITツールという利用方法を徹底訴求していきたい。
◇富士通
「古いPCではやりにくくても、最新PCなら快適にできること」や、「スマートフォンでは難しくても、PCなら簡単にできること」をきちんと訴求することが重要だと考えている。これにより、買い替えサイクルを早め、特に若年層を取り込みたい。
◇レノボ・ジャパン
YOGAの四つのモードなどは店頭でしか伝えきれない。また、ゲーミングPCなどは、ご来店者に楽しんでお買い物をしていただくためにも活用いただけると思っている。「使ってみたら楽しかった、欲しくなった」という売り場を一緒になって作らせていただきたい。
■Windows PCメーカー座談会 2016秋<Discussion>
・コンシューマPCに求められていることとは
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11879.html
・売り場で求められる消費者へのアピールポイント
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11884.html
・スマホ/タブレットとの差別化
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11885.html
・家庭内におけるPCの役割とは何か?
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11886.html
■Windows PCメーカー座談会 2016秋<PCメーカー各社に聞く4つの疑問>
(3)消費者に足りなかったメッセージは
◇ASUS JAPAN
消費者がすでに持っているスマートフォンやクラウドサービスとPCの連携で、どれぐらい便利になるかのメリットに関する訴求が足りず、わかりにくいと感じられている。弊社だけではなく、業界全体がPC自体のメリットの訴求に偏りがちになっている。
◇NECパーソナルコンピュータ
ユーザーの関心は、ハードのスペックよりも、なにができるのか、どう楽しいのか、という「モノからコト」へと移っている。こうした体験価値は、実際に体験する販売の現場が大切になる。販売店様とも一緒になって取り組んでいきたい。
◇デル
コト軸やPCを含むマルチデバイスでの新しい生活など、消費ニーズの多様化を踏まえた従来にない新しい売り方の提案が必要。また、より洗練された製品デザインの訴求も強化したい。
◇東芝クライアントソリューション
モノの訴求に加え、スマホとの連携や、写真や動画、音楽の高次元の楽しみ方といったコト訴求も強化していく。同時に、世界初のノートPC以降、培ってきた東芝ならではの特長や、高く評価いただいているサポート体制なども、購入時の参考としていただけるようメッセージしていく。
◇日本エイサー
様々なことができるPCは、高い専門性のアピールが少なかったと認識している。スマホやタブレットと比べ、より専門的で高度な編集や修正、作成ができるといった使用シーンの訴求が必要だと感じている。
◇日本マイクロソフト
商品のスペックや新しい機能を訴求することが多く、そのスペックや機能が、ユーザーにどのような新しい・楽しい・便利な体験をもたらすのか、ユーザーの目線に立った情報発信がまだまだ足りなかった。
◇VAIO
メーカー視点のブランド・商品訴求となりがちだが、お客様に自分事として共感いただけているようなコミュニケーションを心がけている。
◇パナソニック
PCが汎用機ゆえ、どれも同じという我々の認識を改め、常に身近なものとして使いこなせるモバイル最強のITツールという利用方法を徹底訴求していきたい。
◇富士通
「古いPCではやりにくくても、最新PCなら快適にできること」や、「スマートフォンでは難しくても、PCなら簡単にできること」をきちんと訴求することが重要だと考えている。これにより、買い替えサイクルを早め、特に若年層を取り込みたい。
◇レノボ・ジャパン
YOGAの四つのモードなどは店頭でしか伝えきれない。また、ゲーミングPCなどは、ご来店者に楽しんでお買い物をしていただくためにも活用いただけると思っている。「使ってみたら楽しかった、欲しくなった」という売り場を一緒になって作らせていただきたい。
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年10月号から転載