スマホは復活できるのか、飽和市場に風穴を開けるのは?
BCNは9月14日、記者発表会を開催し、全国の家電量販店・ネット販売店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、今年7月、「ポケモンGO」配信開始で沸いたスマートフォン市場について解説した。
2016年1月~8月までのスマートフォンの販売台数前年同期比は100.8%で、ほぼ前年並み。SIMフリーモデルは前年同期比131.4%と伸びているものの、通常のキャリアが販売するSIMロックモデルは、96.9%と前年を下回り、飽和感は否めない。
スマートフォン全体・SIMフリー/SIMロックモデルの販売台数前年比(左)と、
SIMフリースマホの販売台数構成比の推移
要因として、端末販売の適正化を目的にした「実質0円販売」の是正を求める行政指導がブレーキになったことに加え、スマホ全体のシェア4~7割を占めるiPhoneの勢い鈍化、iPhoneと対等に戦えるブランドの不在などを挙げた。
BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは、「スマホの復活はもう少し先のことになる。今後はIoT化に向け、中継の役割を担うようになるかもしれない。」と、今後の見通しを語った。
スマホ市場について解説するBCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリスト
2年ぶりの大幅アップデートとなる「iPhone 7/7 Plus」については、「防水機能やFeliCa対応、2つのカメラユニットなど、iPhoneとしては新機能が多いが、目新しいものではない。他の現行製品のうち、防水対応は41.9%、FeliCa対応は32.4%。決して新しい機能ではないので、新規ユーザー獲得には弱い」と分析。発売直後の3か月で前年割れした前機種「iPhone 6s/6s Plus」より販売台数は伸びそうだが、2年前に発売した「iPhone 6/6 Plus」には及ばないとの見方を示した。
メーカーごとの販売台数前年比をみると、全体ではファーウェイが最も伸びており、京セラが追いかける状況。アップルやサムスンは伸び悩んでいる。SIMフリースマホは、5月を除き、前年同月比125%以上の大幅増を記録。道越アナリストは新たに参入した富士通を挙げ、「日本のメジャーメーカーは、勇気をもってSIMフリー市場に挑戦してほしい」とコメントした。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
2016年1月~8月までのスマートフォンの販売台数前年同期比は100.8%で、ほぼ前年並み。SIMフリーモデルは前年同期比131.4%と伸びているものの、通常のキャリアが販売するSIMロックモデルは、96.9%と前年を下回り、飽和感は否めない。
スマートフォン全体・SIMフリー/SIMロックモデルの販売台数前年比(左)と、
SIMフリースマホの販売台数構成比の推移
要因として、端末販売の適正化を目的にした「実質0円販売」の是正を求める行政指導がブレーキになったことに加え、スマホ全体のシェア4~7割を占めるiPhoneの勢い鈍化、iPhoneと対等に戦えるブランドの不在などを挙げた。
BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは、「スマホの復活はもう少し先のことになる。今後はIoT化に向け、中継の役割を担うようになるかもしれない。」と、今後の見通しを語った。
スマホ市場について解説するBCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリスト
2年ぶりの大幅アップデートとなる「iPhone 7/7 Plus」については、「防水機能やFeliCa対応、2つのカメラユニットなど、iPhoneとしては新機能が多いが、目新しいものではない。他の現行製品のうち、防水対応は41.9%、FeliCa対応は32.4%。決して新しい機能ではないので、新規ユーザー獲得には弱い」と分析。発売直後の3か月で前年割れした前機種「iPhone 6s/6s Plus」より販売台数は伸びそうだが、2年前に発売した「iPhone 6/6 Plus」には及ばないとの見方を示した。
メーカーごとの販売台数前年比をみると、全体ではファーウェイが最も伸びており、京セラが追いかける状況。アップルやサムスンは伸び悩んでいる。SIMフリースマホは、5月を除き、前年同月比125%以上の大幅増を記録。道越アナリストは新たに参入した富士通を挙げ、「日本のメジャーメーカーは、勇気をもってSIMフリー市場に挑戦してほしい」とコメントした。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。