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SSDの上半期No.1はサンディスク、ラインアップ強化でシェア拡大

時事ネタ

2016/07/25 17:34

 成長著しいSSD市場で、「BCNランキング」の2016年上半期(1月1日~6月30日)を制したのは、メモリ製品のリーディングカンパニーであるサンディスク。2月まで上位3社がほぼ横並びの接戦だったが、3月以降はライバルに差をつけて抜け出した。最終的に1月から6月の半年間の販売台数シェアは19.4%。勝敗を分けたのは、サンディスクブランドの「信頼感」、そしてエントリからハイエンドまで幅広いユーザーを受け入れる「ラインアップ力」だ。


SSD市場を制したサンディスクの販売台数シェアは19.4%

SSD市場活性化の理由は?


 16年上半期のPC市場は相変わらず停滞しており、デスクトップPCの販売台数前年比は73.0%、ノートPCは85.9%と大幅なマイナスを更新。通常なら本体に引きずられる形で周辺機器にも悪影響が出そうなものだが、SSDは販売台数前年比で147.0%と約1.5倍の成長を遂げた。「本体は売れないが、SSDは売れる」という状況を生み出しているのは、価格と性能のバランスがユーザーの購入意向と合致してきたことが挙げられる。 
 


 直近3年でSSDの1GBあたりの単価は80円台から半値以下の30円台まで下がった。さらに、低コストのTLCモデルの耐久性や転送速度が向上し、カテゴリ全体の品質が高水準化。価格と性能、両面の変化がHDDからSSDに置き換えたいと考えるユーザーの背中を押した。
 

ラインアップ豊富なサンディスクのSSDに市場が注目


 プラス要因が重なるなか、ユーザーの要望に最も敏感に反応したのがサンディスクだ。ハイエンドモデル「エクストリーム プロ」、ミッドレンジモデル「ウルトラ II」、エントリーモデル「SSDプラス」の3シリーズを主な製品群として用意。SSD購入者のニーズは多岐に渡るが、サンディスクのラインアップであれば、そのすべてをカバーできる。 

 特にスタンダードモデルの「ウルトラ II」は、ミドルレンジの価格帯に当たるものの、独自のキャッシュ技術「nCache 2.0」を採用して高速転送と長寿命を実現。ハイエンドに迫るパフォーマンスを発揮し、市場をけん引した。120/240/480/960GBの容量別モデルを選択できる点も人気の一因。SSDカテゴリの急成長を象徴する一台といえるだろう。 
 


価格以上のハイパフォーマンスを発揮する「ウルトラ II」

防滴・防じん・耐衝撃設計のポータブルモデルも登場


 4月には外付けSSDとして「エクストリーム510/500」が登場。スタイリッシュかつコンパクトなデザインに加えて、防滴・防じん・耐衝撃設計のボディで市場に驚きを与えた。

 比較転送速度はHDDの約4倍。また、SSDはHDDのように物理的機構をもたないので、動作音が静かで、耐久性にもすぐれる。野外や公共の場所で使用することを考慮すると、SSDのメリットは内蔵モデル以上に大きい。 
 


左から「エクストリーム510」と「エクストリーム500」

 データ保存の即時性と保持性にこだわるプロやハイアマチュアのクリエイターからはすでに高い評価を獲得しており、今後、ユーザーの裾野はますます広がっていきそうだ。「エクストリーム510/500」は8月31日までの期間限定でキャンペーンを実施中。購入するともれなく、オリジナルのポータブルSSDケースを手に入れることができる。 
 


購入者全員がもらえるポータブルSSDケース

 さらに抽選で2人に、カメラマン仕様のカスタマイズPCが当たるキャンペーンも実施中。SSDに採用した「エクストリーム プロ(960GB)」をはじめ、高性能のパーツで構成したハイスペックマシンだ。 
 


抽選で2人に当たる「エクストリーム プロ(960GB)」搭載のカスタマイズPC

 SSD市場は下半期も継続的な成長が予想される。ゲーミングやVR市場が盛り上がりを受けて、SSD置き換えの需要が増す可能性は高い。ユーザー層の広がりは、サンディスクの戦略にとって追い風になるだろう。(BCN・大蔵 大輔) 

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。