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三菱、冷蔵庫「置けるスマート大容量」の新モデルで、野菜室強化の背景は?

売るヒント

2016/07/20 16:07

 三菱電機が7月19日に発表した冷蔵庫「置けるスマート大容量」3シリーズの新モデル計8機種で、3色のLED照射で野菜の栄養素を増やす新機能を野菜室に追加したのは、野菜の鮮度保持ニーズと健康意識の高まりを受けてのことだ。


野菜の鮮度に関するニーズ(左)と健康式の高まりを示すデータ

 三菱は、各種の統計データや調査結果から、鮮度が長持ちする野菜室は、電気代の節約に次いでニーズが高いと分析。さらに、健康志向と野菜消費量も上昇していることから、従来の時短機能に加えて野菜室の機能にこだわった。 
 


新たに搭載した「朝どれ野菜室」の機能

 新たに搭載した「朝どれ野菜室」は、「1週間」がキーワード。週に1回の買い物で購入した野菜の鮮度と美味しさを保てるようにしたので、共働き世帯やシニア世帯などの“まとめ買いユーザー”を主なターゲットとする。 
 


冷蔵庫の市場動向

 三菱によると、冷蔵庫の需要は、消費増税前や天候不順などが理由で2013、14年度は400万台を割り込んだ。2016年度は、買い替え需要の回復で再び400万台に達すると見込んでおり、静岡製作所の飯塚敏之冷蔵庫営業統括部長は「好天候が続けば、プラスアルファも期待できる」と話す。 

 新製品投入の目標は、「もう一歩」(飯塚冷蔵庫営業統括部長)となっているセンター開きモデルの国内シェア20%獲得。市場全体の約30%が450Lクラスと大容量化が進むなか、主流となっている大型クラスで繰り広げられている各メーカーの争いは今後、より激しさを増しそうだ。