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<Top Vision>アクア 日本代表 山口仁史 販路、新製品、IoT―今後の展開は?

インタビュー

2016/06/24 18:00

2016年1月、社名を「ハイアールアジア」から「アクア」に変更。その新生アクアの日本代表の山口仁史氏にインタビューした。

取材/道越一郎 BCNチーフエグゼクティブアナリスト
文/廣瀬秀平
写真/川嶋久人

・前半<課題は新規顧客への認知拡大>はこちら

道越 最近だと、アマゾンが大型家電を取り扱うような動きも出ていますが、チャネル戦略についてはいかがですか。

山口 アクアを認知していない消費者に訴求することが課題なので、現時点ではネット販売を含めたチャネル戦略ではなく、リアル店舗中心の戦略を重視しています。弊社はすでに多くの売り場で商品を展開しているので、1店1店の売け上げをどう拡大していくかに注力しています。
 
今後の展開を語る山口仁史代表

道越 親会社のハイアールが拠点を置く中国のなんでも取り入れる貪欲な製品開発に対する期待はありますか。

山口 すごく強く期待していますね。日本のチームだけでなく、いろいろな背景をもったチームで事業を展開していく時代だと思っていますから。われわれが気づかなかったり、考えつかなかったりする視点は大事にしていきたいです。現在もこれまでにない新しい価値の提案を、さまざまな商品ラインアップで検討しています。

道越 中国メーカーはIoT(モノのインターネット)のアプローチに積極的ですが、アクアではどう考えていますか。

山口 いまは、話の本流が「インターネットがつきました。IoTです」となっていますが、最終的に家電に求められているものは、日々の生活を効率化することで、そこに絡んでいくのが「家電のIoT」だと思っています。単に「インターネットにつなげた」というだけでなく、利便性が見えるものを出していきたいです。
 
■プロフィール
山口仁史
大学院卒業後、「P&G Japan」に入社。「モルソン・クアーズ・ジャパン」のChief Financial Officerとしてマーケティング以外の全部署を統括。2014年12月、「アクア」(旧ハイアールアジア)にファイナンスのVice President(日本・ASEAN諸国担当)として入社。15年7月から執行役員Senior Vice Presidentとして、日本の経営企画・ファイナンス・人事・総務・SCM責任者を経て、16年2月に日本代表に就任(現任)。

・動画インタビュー トップに聞く『事業のきっかけ』

<終わり>