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iOS対応!ストラップも文字盤も自在にカスタム可能なAndroid Wear搭載スマートウォッチ「ASUS ZenWatch 2」

経営戦略

2015/12/07 11:00

 スマートウォッチ元年と言える2015年。数多くの製品が店頭の一等地を賑やかに飾っているが、コストパフォーマンスの高さで人気を集めているのが ASUSのZenWatchシリーズだ。初代ZenWatch登場から1周年を迎えた11月に、新機種となる『ASUS ZenWatch 2 WI501Q/WI502Q』が発表された。初代ZenWatchはひとつの本体サイズ、ひとつの本体カラーしか用意されなかったが、ZenWatch 2には49ミリモデル(WI501Q)と45ミリモデル(WI502Q)のふたつのサイズが用意され、本体カラーはガンメタル、シルバー、ローズゴールド の3色から、ストラップ(ストラップ)は本革、メタル、スポーツ(別売アクセサリーのみ)など8種類から選択可能になった。

曲面を描くボディー、意外に軽い装着感


 今回このラインナップのなかからガンメタルの本体とストラップを組み合わせた『ASUS ZenWatch 2 WI501Q-GM04』を試用する機会を得た。このモデルをもとに、初代ZenWatchからどのような点が進化したのか、また他製品に比べてどのよう なアドバンテージを持っているのかレビューしていこう。
 


ASUS ZenWatch 2 WI501Q-GM04

 初代ZenWatchシリーズと同様に曲面を描くボディーを採用したZenWatch 2。今回試用したのは49ミリボディーにメタル製ストラップを組み合わせた男性向けモデルだが、意外に装着感は軽い。重量は実測128.6グラムあるが、 22ミリとスマートウォッチとしては比較的幅の細いストラップを採用しているおかげか、手首ぴったりにサイズ調整しても快適な装着感だ。ストラップの厚み が薄いことも功を奏しているのだろう。
 


ストラップの厚みは薄め。手首に装着したままでキーボードのタイピングなどを行っても、
特に違和感などは生じなかった

 外観上の大きな変更点はクラウンを模したサイドボタンが側面に用意されたこと。初代ZenWatchは背面に電源ボタンが配置されていたが、側面にサイドボタンが設けられたことによって電源のオン・オフやウェイクアップなどをより手軽に行えるようになった。
 


クラウンボタンを長押しするとアプリ一覧が表示される。
ここから素早く目的のアプリを実行可能だ、二回素早く押すとシアターモードにもなる

OSは最新のAndroid Wear、iPhoneとも連携可能


 OSにはAndroid Wearとしては最新のAndroid5.1.1を搭載。本バージョンはiPhoneなどiOS機器との連係機能をサポートしており、iOS用 Android WearアプリをiPhoneにインストールすれば、通知の受信、一部の音声操作、Google Nowの一部機能、着信機能(お知らせや拒否)などを利用できる。Apple WatchをAndroidスマートフォンと連携させることはできないが、ZenWatch 2をはじめとするAndroid Wear搭載スマートウォッチはAndroidスマートフォンとiPhoneのどちらとも連携できる。両プラットフォームのスマートフォンを2台持ちして いる人には嬉しいポイントだ。
 


iPhoneでも通知の受信、一部の音声操作、Google Nowの一部機能、
着信機能(お知らせや拒否)など基本機能は問題なく利用できる

Wi-Fiペアリングに対応、充電もより容易に


 ZenWatch 2が内部的に大きく変わった点としては、IEEE11b/g/n対応のWi-Fiモジュールを内蔵したことが挙げられる。初代ZenWatchは Bluetooth経由でしか接続できなかったが、ZenWatch 2は無線LAN経由でスマートフォンとペアリングすることが可能だ。たとえば万が一自宅にスマートフォンを忘れて外出したとしても、オフィスのWi-Fi に接続できればネットワーク経由でペアリングし、スマートフォンで受信された通知のすべて手元のZenWatch 2で確認できる。こうしたダイナミックな連携は、万が一の時に非常に重宝する機能と言えよう。
 


Wi-Fi設定を有効にしなければならないが、それぞれのアクセスポイントのパスキーを
ZenWatch 2から入力する必要はない。連携するAndroidスマートフォンですでに接続認証されている
アクセスポイントであれば、パスキーを入力せずにZenWatch 2からも接続することが可能だ

 初代ZenWatchでは連続駆動時間が1日だったが、ZenWatch 2では約1.5日と長時間連続駆動を可能にしたのも大きな進化点だ。スマートウォッチは利用状況によって連続駆動時間が大きく変わるが、初代 ZenWatchはかなりハードに酷使していると夕方ぐらいにバッテリー残量が少し心許なくなることがあった。ZenWatch 2はフル充電で出かければ、日が変わるころに帰宅してもまだバッテリー残量に余裕がある。かなり日中使い込んだとしても、夜遅く帰宅するまで継ぎ足し充電 せずに使えるようになったのは安心感が高い。

 バッテリー関連でもうひとつ特筆しておきたいのは充電が手軽になったこと。約36分で約50%まで充電可能な急速充電に対応したうえ、マグネット式のコ ンパクトな充電ケーブルを採用することによりワンタッチで充電可能になった。充電ケーブルの重量は実測わずか17グラム。出張や旅行の際に携帯しても負担 になることはないはずだ。
 


初代ZenWatchは充電用クレードルが同梱されていたが、ZenWatch 2に付属するのは
マグネット式充電ケーブルのみ。カチリと装着するだけで充電できるので、ずっとお手軽だ。

充実したZenWatchシリーズ専用のオリジナルアプリ


 数あるAndroid Wear搭載スマートウォッチのなかからZenWatch 2を選ぶ動機のひとつに、充実したオリジナルアプリケーションが用意されていることが挙げられる。専用管理ツールZenWatch Manager、ウォッチフェイス作成ツールZenWatch FaceDesigner、健康管理ツールZenWatch Wellness、ZenWatch 2単体での音楽再生を可能にするZenWatch Music、プレゼンテーションツールRemote Link(PC Remote)、カメラを遠隔操作するZenWatch Remote Cameraなどなど、ASUS純正のアプリケーションが数多く提供されているのだ。同じAndroid Wear搭載スマートウォッチであれば基本的に互換性はあるはずだが、すべてのサードパーティーアプリの動作が保証されているわけではない。その点 ASUS純正のツールであればZenWatch 2では確実に動くので、互換性を気にせず安心して利用することが可能だ。
 


ウォッチフェイスをカスタマイズできるZenWatch FaceDesigner。
背景、目盛り、アイコン、テキスト、秒針・短針・長針を自由に配置したうえで、
曜日・日付・天候・時計の電池・電話の電池・不在着信・タイムゾーン・歩数・
カロリーなどのウィジェットを自在に設定できる

上質なメタル、カジュアルな本革、どちらを選ぶ?


 ZenWatch 2には高級感あるメタルストラップと組み合わせた3万6800円(税別)のモデルと、カジュアルな本革ストラップを採用した2万9800円(税別)のモデ ルが用意されている。高級感のあるメタルストラップもいいが、オプションで用意されているシリコン製スポーツストラップも付け心地がよさそうだ。ストラッ プはワンタッチで着脱可能なので、複数用意してウォッチフェイスも含めたトータルコーディネートを気分に合わせて楽しんでみてはいかがだろうか?