携帯電話各社の2015年学割商戦がスタート、10年間でこれだけの差が……
受験や卒業・入学シーズンに向けて、2015年の携帯電話各社の学割キャンペーンがスタートした。今年はNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクのいずれのキャリアも学生だけではなく、25歳以下を対象としている。また、例年通り学生本人だけではなく家族にも割引きが適用されるので、学割キャンペーンを利用して家族みんなでおトクに利用しよう。家族構成人数別に、各キャリアの料金、割引き額を比較した。
人気の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を最も販売しているキャリアはどこだろうか。「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」に限定したキャリア別販売台数シェアを算出した。発売日の2014年9月19日から2015年2月3日まで、約5か月間の累計では、ソフトバンクが45.4%と半分近いシェアを獲得。次いでauが34.0%、NTTドコモが20.6%だった。発売直後からさまざまなキャンペーンを実施し、攻勢をかけてきたソフトバンクが独走し続けている状態だ。
まずはメインの学割キャンペーンをチェックしていこう。「学生割引」をうたいつつ、3キャリアとも25歳以下のユーザーが対象だが、適応条件が3キャリアとも大きく違う。一番シンプルなのはソフトバンクの「家族の学割」で、25歳以下という年齢以外、大きな制約はない。さらに、スマートフォンだけではなく従来型携帯電話も対象だ。
auの「auの学割」は、5GB以上の定額プラン、さらにスマートフォンでの加入が適用条件になる。それ以上に複雑なのが、NTTドコモで、25歳以下であれば毎月500円の割引きを受けられる「U25応援割」と、1年間毎月1350円の割引きを受けることができるが、「シェアパック10」以上の加入が条件の「U25応援特割」の二つがある。割引き適用条件がキャリアやキャンペーンによって異なるので注意が必要だ。
通話定額プランの場合、NTTドコモは家族と一緒に「シェアパック10」以上に加入すると最初の1年間は月1850円、その後、26歳の誕生月まで、月500円を割り引く。auは、2年間にわたって月1500円の割引きを受けられるが、3年目以降の割引きはない。ソフトバンクは、月500円の割引きが25歳まで続く。
また、学生本人だけではなく、家族も「学割」の恩恵を受けることができるが、割引き金額や適用期間が学生と異なる場合があるので注意したい。auは学生と同額の月1500円の割引きを2年間受けることができる。NTTドコモは、「U25応援割」適用時は割引きがなく、「U25応援特割」が適用された場合に月1350円の割引きを1年間受けることができる。一方、ソフトバンクは、学生と同額の月500円の割引きを学生が25歳まで受けることができる。
このほか、NTTドコモは学生に限って1GBの増量を、ソフトバンクは学生も家族もそれぞれ1GBずつの増量サービスを毎月受けることができる。
それでは、各キャリアの割引き額を比較してみよう。両親と子どもの3人家族で、仮に高校1年生の16歳の子どもにスマートフォンを買い与え、学割適用期間が終わる25歳まで契約した場合を計算した。
3キャリアのなかで、一番複雑なのがNTTドコモだ。契約してから1年間は学生も家族も「U25応援特割」として月1350円、学生は「U25応援割」としてさらに500円の割引きを受けることができる。両親と子どもの3人家族の場合、月4550円の割引きだ。
一方、auとソフトバンクは、子ども、親とも割引き額に差がなく、auは月1500円ずつ、ソフトバンクは月500円ずつ割り引くので、3人家族の場合、auは4500円、ソフトバンクは1500円の割引きになる。
2年目はau、ソフトバンクとも割引き額に変更はないが、NTTドコモの割引き額が変わる。月1350円を割り引く「U25応援特割」の適用期間が1年間なので、2年目は子どもを対象とした「U25応援割」しか適用されず、月の割引き額は500円となる。ここでau、ソフトバンクと割引き額に大きく差が開く。
さらに3年目になると、子ども、家族とも1500円ずつという大きな割引きを受けられたauの割引き期間が終了し、月の割引き額は0円になる。その後、NTTドコモは利用年数に応じて割引きになる「ずっとドコモ割」を利用すれば、6年目から割引きを受けることができる。
結果として10年間利用した場合の割引き額の合計は、NTTドコモが13万3800円、auが10万8000円なのに対して、ソフトバンクは18万円と大きな差をつけることがわかった。
また、子どもを含む4人家族で計算してみた。NTTドコモが16万5600円、auは2年間だけの割引きで14万4000円。これに対してソフトバンクは24万円と、2社に比べダントツおトクになることがわかった。
子どもにスマートフォンを買い与える場合、子どもが成人し、独立するまで親が料金を支払うことが多い。長期間割引きの恩恵を受けることができ、さらに子どもだけではなく家族も割引きを受けることができるキャリアを選んだほうが、のちのちおトクかもしれない。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPC本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(PCの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
人気の「iPhone 6/6 Plus」の累計販売台数はソフトバンクがトップ
人気の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を最も販売しているキャリアはどこだろうか。「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」に限定したキャリア別販売台数シェアを算出した。発売日の2014年9月19日から2015年2月3日まで、約5か月間の累計では、ソフトバンクが45.4%と半分近いシェアを獲得。次いでauが34.0%、NTTドコモが20.6%だった。発売直後からさまざまなキャンペーンを実施し、攻勢をかけてきたソフトバンクが独走し続けている状態だ。
3キャリアとも25歳以下が対象の学割キャンペーン
まずはメインの学割キャンペーンをチェックしていこう。「学生割引」をうたいつつ、3キャリアとも25歳以下のユーザーが対象だが、適応条件が3キャリアとも大きく違う。一番シンプルなのはソフトバンクの「家族の学割」で、25歳以下という年齢以外、大きな制約はない。さらに、スマートフォンだけではなく従来型携帯電話も対象だ。
auの「auの学割」は、5GB以上の定額プラン、さらにスマートフォンでの加入が適用条件になる。それ以上に複雑なのが、NTTドコモで、25歳以下であれば毎月500円の割引きを受けられる「U25応援割」と、1年間毎月1350円の割引きを受けることができるが、「シェアパック10」以上の加入が条件の「U25応援特割」の二つがある。割引き適用条件がキャリアやキャンペーンによって異なるので注意が必要だ。
通話定額プランの場合、NTTドコモは家族と一緒に「シェアパック10」以上に加入すると最初の1年間は月1850円、その後、26歳の誕生月まで、月500円を割り引く。auは、2年間にわたって月1500円の割引きを受けられるが、3年目以降の割引きはない。ソフトバンクは、月500円の割引きが25歳まで続く。
また、学生本人だけではなく、家族も「学割」の恩恵を受けることができるが、割引き金額や適用期間が学生と異なる場合があるので注意したい。auは学生と同額の月1500円の割引きを2年間受けることができる。NTTドコモは、「U25応援割」適用時は割引きがなく、「U25応援特割」が適用された場合に月1350円の割引きを1年間受けることができる。一方、ソフトバンクは、学生と同額の月500円の割引きを学生が25歳まで受けることができる。
このほか、NTTドコモは学生に限って1GBの増量を、ソフトバンクは学生も家族もそれぞれ1GBずつの増量サービスを毎月受けることができる。
キャリア | NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||
キャンペーン名 | U25応援割 | U25応援特割 | auの学割 | 家族の学割 | |
25歳以下 | 割引 | 基本使用料 500円/月 割引き | 基本使用料 1350円/月 割引き | データ定額料 1500円/月 割引き | 通信料 500円/月 割引き |
適用期間 | 25歳まで | 1年間 | 2年間 | 25歳まで | |
条件 | シェアパック10以上 | ・データ定額 ・5/8/10/13加入のみ スマートフォン | ― | ||
特典 | 1GB/月 増量 | ― | auスマートパス 月額情報料0円 ※2015年5月末まで | ・1GB/ 増量 ・TSUTAYA CDレンタル半額 ※2015年5月末まで ・Tポイント3倍 ※最大3か月 | |
家族 | 割引 | ― | 基本使用料 1350円/月 割引き | データ定額料 1500円/月 割引き | 通信料 500円/月 割引き |
適用期間 | ― | 1年間 | 2年間 | 子どもが25歳まで | |
特典 | ― | ― | ― | 1GB/月 増量 |
■オトクポイント
割引き適用外になるタイミングが鍵 ソフトバンクなら家族もずっと割引き
それでは、各キャリアの割引き額を比較してみよう。両親と子どもの3人家族で、仮に高校1年生の16歳の子どもにスマートフォンを買い与え、学割適用期間が終わる25歳まで契約した場合を計算した。
3キャリアのなかで、一番複雑なのがNTTドコモだ。契約してから1年間は学生も家族も「U25応援特割」として月1350円、学生は「U25応援割」としてさらに500円の割引きを受けることができる。両親と子どもの3人家族の場合、月4550円の割引きだ。
一方、auとソフトバンクは、子ども、親とも割引き額に差がなく、auは月1500円ずつ、ソフトバンクは月500円ずつ割り引くので、3人家族の場合、auは4500円、ソフトバンクは1500円の割引きになる。
2年目はau、ソフトバンクとも割引き額に変更はないが、NTTドコモの割引き額が変わる。月1350円を割り引く「U25応援特割」の適用期間が1年間なので、2年目は子どもを対象とした「U25応援割」しか適用されず、月の割引き額は500円となる。ここでau、ソフトバンクと割引き額に大きく差が開く。
さらに3年目になると、子ども、家族とも1500円ずつという大きな割引きを受けられたauの割引き期間が終了し、月の割引き額は0円になる。その後、NTTドコモは利用年数に応じて割引きになる「ずっとドコモ割」を利用すれば、6年目から割引きを受けることができる。
結果として10年間利用した場合の割引き額の合計は、NTTドコモが13万3800円、auが10万8000円なのに対して、ソフトバンクは18万円と大きな差をつけることがわかった。
キャリア | NTTドコモ※ | au | ソフトバンク |
1年目 | △ 54,600 | △ 54,000 | △ 18,000 |
2年目 | △ 6,000 | △ 54,000 | △ 18,000 |
3年目 | △ 6,000 | 0 | △ 18,000 |
中略 | |||
6年目 | △ 9,600 | 0 | △ 18,000 |
中略 | |||
9年目 | △ 13,200 | 0 | △ 18,000 |
10年目 | △ 13,200 | 0 | △ 18,000 |
合計 | △ 133,800 | △ 108,000 | △ 180,000 |
※シェアパック15加入時の「ずっとドコモ割」を適用した割引額で計算
また、子どもを含む4人家族で計算してみた。NTTドコモが16万5600円、auは2年間だけの割引きで14万4000円。これに対してソフトバンクは24万円と、2社に比べダントツおトクになることがわかった。
キャリア | NTTドコモ※ | au | ソフトバンク |
1年目 | △ 70,800 | △ 72,000 | △ 24,000 |
2年目 | △ 6,000 | △ 72,000 | △ 24,000 |
3年目 | △ 6,000 | 0 | △ 24,000 |
中略 | |||
6年目 | △ 13,200 | 0 | △ 24,000 |
中略 | |||
9年目 | △ 15,600 | 0 | △ 24,000 |
10年目 | △ 15,600 | 0 | △ 24,000 |
合計 | △ 165,600 | △ 144,000 | △ 240,000 |
※シェアパック20加入時の「ずっとドコモ割」を適用した割引額で計算
子どもにスマートフォンを買い与える場合、子どもが成人し、独立するまで親が料金を支払うことが多い。長期間割引きの恩恵を受けることができ、さらに子どもだけではなく家族も割引きを受けることができるキャリアを選んだほうが、のちのちおトクかもしれない。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPC本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(PCの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。