どのキャリアが安い? 新型iPadのセルラーモデルの料金を比べた
ソフトバンクモバイル、KDDI(au)、NTTドコモから、「iPad Air 2」「iPad mini 3」のWi-Fi + Cellularモデル(セルラーモデル)が発売された。セルラーモデルは割高という印象があるが、同じキャリアのスマートフォンとセットで利用すると、iPad単独より、iPadの通信料金を抑えることができる。その中でも、どのキャリアが最も安いのか、スマートフォンとセットで利用した際にかかる通信料金の合計を試算し、比較した。
試算にあたって、プランは2年契約を前提とし、新料金プランのデータ通信プランの容量はすべて5GBで算出した。また、通信料金の金額は税抜きで表記する。
まずは新料金プランを適用した場合から。スマートフォンの料金は、3社とも月額8000円で横並びだ。iPadの料金は、「iPadセット割」適用時はソフトバンクが最も安い。スマートフォンとiPadの通信料金を合算しても、ソフトバンクが最も安く、最大1年間の「iPadセット割」適用期間中は、1万円を切る月額9500円でスマートフォンとiPadを利用できる。次はドコモで、auはスマートフォンとのセット割を適用しても、3キャリア中、最も高かった。内訳は表の通り。
なお、ドコモは、10月27日現在、スマートフォンとのセット割引を用意していないが、現行の料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で、スマートフォン・従来型携帯電話(ケータイ)を親回線、iPadを子回線として、親回線で契約しているデータ容量を分け合うことが可能だ。
「iPadセット割」は、新料金プラン「スマ放題」向けのセット割引で、特徴は、最大1年間、iPadの通信料金が0円になること。また、iPhoneやAndroidスマートフォンだけでなく、他社のセット割引では対象外のケータイでも適用され、ドコモと同様に、親回線とデータ容量を分け合える。割引額は、親回線のスマートフォン・携帯電話で加入しているデータ通信プランの容量に応じて変わり、ケータイは、2GBの場合月1000円、5GB以上の場合月2500円、スマートフォンは、5GBの場合月1000円、10GB以上の場合月2500円を割り引く。その結果、通常は合計月2500円かかるiPadの通信料金が0円または月1500円で済む。ソフトバンクのスマートフォンユーザーはもちろん、ケータイを音声通話専用端末として、iPadをネット端末として使おうと考えている人は要注目だ。
従来の料金プランの場合はどうだろうか。各社は、今年6~8月に導入した新料金プランを前面に押し出しているが、ソフトバンクとauは従来プランも選ぶことができる。ドコモは、8月末にXi向けの従来プランの新規申込み受付を終了したが、変更しない限り、従来プランを継続できるので、ドコモの場合、スマートフォンは従来プラン、iPadは新料金プランという組み合わせで試算した。
従来プランの場合、スマートフォンの料金は、3社とも月額6000円台。iPadの料金は通常6000円前後だが、スマートフォンとのセット割引適用時は、ソフトバンクとauは3000円台まで下がるが、スマートフォンとiPadの通信料金を合算すると、新料金プランの場合とほぼ同じ金額になる。同じキャリアで新旧プランの差額を比較すると、ソフトバンクは、「iPadセット割」適用時は新料金プランのほうが安く、auはほぼ同等。ドコモは新料金プランのほうがだいぶ安かった。
セルラーモデルは、毎月、通信料金がかかるが、購入から2年間のトータルコストを比較すると、Wi-Fiモデルとの差はそれほど大きくない。各社とも、端末代の負担を減らすために、機種ごとに一定金額を割り引くサービスを提供しているからだ。
新しいiPadのなかで最も安い「iPad mini 3」の16GBを購入する場合を想定し、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの両方を販売するソフトバンクの価格を参考に試算してみよう。Wi-Fiモデルの一括販売価格は、税込み4万6224円。セルラーモデルの実質負担額は0円、「iPadセット割」適用時のiPadの通信料金は2年間で合計5万1840円(データ通信プラン5GBの場合)なので、プラス約5600円の出費で、いつでもどこでもデータ通信できるセルラーモデルが手に入る。「iPad mini 3」の16GBは、au、ドコモも実質負担額0円なので、各社とも通信料金だけで使える計算だ。実質負担額の高い「iPad Air 2」でも、Wi-Fiモデルとの差額は同程度で、すべて1万円未満となっている。
各社とも、セルラーモデルの拡販を図るため、不要になった手持ちのiPadを下取りするキャンペーンを実施している。下取り額や割引の方法などはキャリアによって異なるが、自社が販売したセルラーモデルだけではなく、Wi-Fiモデルも下取りする。さらにドコモは、他社のセルラーモデルも下取り対象機種に加えている。昨年発売の「iPad Air」のWi-Fiモデルの16GBの場合、下取り額はソフトバンクが2万1600円、auが1万6000円、ドコモが1万8360円。各キャリアが販売するWi-Fi + Cellularモデルの購入を検討しているなら、iPadの通信料金がぐっと安くなるおトクなセット割引や各種キャンペーンをうまく活用しよう。
※本記事で紹介したキャンペーン内容・料金などは、2014年10月27日時点のものです。最新情報は、各キャリアのウェブサイトでご確認ください。
セット利用時の通信料金は、ケータイも対象になる「iPadセット割」適用時のソフトバンクが最安
試算にあたって、プランは2年契約を前提とし、新料金プランのデータ通信プランの容量はすべて5GBで算出した。また、通信料金の金額は税抜きで表記する。
まずは新料金プランを適用した場合から。スマートフォンの料金は、3社とも月額8000円で横並びだ。iPadの料金は、「iPadセット割」適用時はソフトバンクが最も安い。スマートフォンとiPadの通信料金を合算しても、ソフトバンクが最も安く、最大1年間の「iPadセット割」適用期間中は、1万円を切る月額9500円でスマートフォンとiPadを利用できる。次はドコモで、auはスマートフォンとのセット割を適用しても、3キャリア中、最も高かった。内訳は表の通り。
なお、ドコモは、10月27日現在、スマートフォンとのセット割引を用意していないが、現行の料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で、スマートフォン・従来型携帯電話(ケータイ)を親回線、iPadを子回線として、親回線で契約しているデータ容量を分け合うことが可能だ。
「iPadセット割」は、新料金プラン「スマ放題」向けのセット割引で、特徴は、最大1年間、iPadの通信料金が0円になること。また、iPhoneやAndroidスマートフォンだけでなく、他社のセット割引では対象外のケータイでも適用され、ドコモと同様に、親回線とデータ容量を分け合える。割引額は、親回線のスマートフォン・携帯電話で加入しているデータ通信プランの容量に応じて変わり、ケータイは、2GBの場合月1000円、5GB以上の場合月2500円、スマートフォンは、5GBの場合月1000円、10GB以上の場合月2500円を割り引く。その結果、通常は合計月2500円かかるiPadの通信料金が0円または月1500円で済む。ソフトバンクのスマートフォンユーザーはもちろん、ケータイを音声通話専用端末として、iPadをネット端末として使おうと考えている人は要注目だ。
スマ―トフォンに加え、ケータイも対象になるソフトバンクの「iPadセット割」
従来の料金プランの場合はどうだろうか。各社は、今年6~8月に導入した新料金プランを前面に押し出しているが、ソフトバンクとauは従来プランも選ぶことができる。ドコモは、8月末にXi向けの従来プランの新規申込み受付を終了したが、変更しない限り、従来プランを継続できるので、ドコモの場合、スマートフォンは従来プラン、iPadは新料金プランという組み合わせで試算した。
従来プランの場合、スマートフォンの料金は、3社とも月額6000円台。iPadの料金は通常6000円前後だが、スマートフォンとのセット割引適用時は、ソフトバンクとauは3000円台まで下がるが、スマートフォンとiPadの通信料金を合算すると、新料金プランの場合とほぼ同じ金額になる。同じキャリアで新旧プランの差額を比較すると、ソフトバンクは、「iPadセット割」適用時は新料金プランのほうが安く、auはほぼ同等。ドコモは新料金プランのほうがだいぶ安かった。
セルラーモデルは実質負担額0円から 通信料金を含めてもWi-Fiモデルとの差は1万円未満
セルラーモデルは、毎月、通信料金がかかるが、購入から2年間のトータルコストを比較すると、Wi-Fiモデルとの差はそれほど大きくない。各社とも、端末代の負担を減らすために、機種ごとに一定金額を割り引くサービスを提供しているからだ。
新しいiPadのなかで最も安い「iPad mini 3」の16GBを購入する場合を想定し、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの両方を販売するソフトバンクの価格を参考に試算してみよう。Wi-Fiモデルの一括販売価格は、税込み4万6224円。セルラーモデルの実質負担額は0円、「iPadセット割」適用時のiPadの通信料金は2年間で合計5万1840円(データ通信プラン5GBの場合)なので、プラス約5600円の出費で、いつでもどこでもデータ通信できるセルラーモデルが手に入る。「iPad mini 3」の16GBは、au、ドコモも実質負担額0円なので、各社とも通信料金だけで使える計算だ。実質負担額の高い「iPad Air 2」でも、Wi-Fiモデルとの差額は同程度で、すべて1万円未満となっている。
3社とも、セルラーモデル、Wi-Fiモデルの両方を下取り中
各社とも、セルラーモデルの拡販を図るため、不要になった手持ちのiPadを下取りするキャンペーンを実施している。下取り額や割引の方法などはキャリアによって異なるが、自社が販売したセルラーモデルだけではなく、Wi-Fiモデルも下取りする。さらにドコモは、他社のセルラーモデルも下取り対象機種に加えている。昨年発売の「iPad Air」のWi-Fiモデルの16GBの場合、下取り額はソフトバンクが2万1600円、auが1万6000円、ドコモが1万8360円。各キャリアが販売するWi-Fi + Cellularモデルの購入を検討しているなら、iPadの通信料金がぐっと安くなるおトクなセット割引や各種キャンペーンをうまく活用しよう。
※本記事で紹介したキャンペーン内容・料金などは、2014年10月27日時点のものです。最新情報は、各キャリアのウェブサイトでご確認ください。