「iPhone 6/6 Plus」の3キャリアの端末代・料金プランが出揃う
今週末の9月19日に、アップルの最新スマートフォン「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」が発売になる。KDDI(au)とソフトバンクモバイルは予約受付開始と同日の9月12日に、NTTドコモは14日に本体価格と実質負担額、新たに開始するキャンペーンを発表した。新しいiPhoneは画面サイズが大きくなり、大容量128GBモデルが加わった。発売前から反響は大きく、今年もiPhoneをめぐるシェア争いは加熱しそうだ。
スマートフォンのランニングコストを左右するキャンペーンの一部を簡単に紹介しよう。ドコモは、他社からの乗換え(MNP)向けに10月31日までの期間限定で「iPhone下取りプログラム」の下取り額を増額し、最大4万000円相当を端末代から割り引く。下取り額は機種と容量・状態によって変わり、例えば「iPhone 5s」の16GBの場合、良品だと3万6000円相当、画面割れ品だと1万800円相当。下取りに抵抗がなければ、おトク度は高い。MNP・新規契約向けに25歳以下を対象とした「U25 iPhone割」も実施する。
auは、MNP向けに「auにかえる割 Plus」を実施する。商品券や現金でのキャッシュバックとは異なり、「au ID」に紐づいたプリペイド型の新しい電子マネーサービス「au WALLET」に1万円を入金(チャージ)する。今年5月のサービス開始以来、強力にプッシュしている「au WALLET」の利用者増もあわせて狙う戦略だ。
ソフトバンクは、MNP向けに「のりかえ下取りプログラム」「のりかえ割」「iPhone U25おトク割」、機種変更向けに下取りと引換えに料金を割り引く「タダで機種変更キャンペーン」を実施する。「のりかえ割」はau、「のりかえ下取りプログラム」「iPhone U25おトク割」はドコモの発表を受けて急きょ追加したもので、競合にすぐに対抗する柔軟性は健在だ。
ランニングコストという観点では、端末代と通信料金を合算し、さらにキャンペーンによる割引を反映した2年間のトータル費用を算出して比較しなければ正確ではない。2年間のトータル費用の比較は、本記事とは別に改めてまとめる予定だ。
各社ともMNPを優遇しているため、これまで同様、同一キャリア間で機種変更するより、MNPを利用してキャリアを乗り換えたほうが安いことは間違いない。ただし、以前に比べおトク度は下がった。特にソフトバンクユーザーは、今使っている機種の下取りと引換えに、端末代・通信料金からあわせて最大3万2400円割引になる「タダで機種変更キャンペーン」に注目したい。
「iPhone 5s/5」の4.0インチから一気に大型化したので、4.7インチの「iPhone 6」と、5.5インチの「iPhone 6 Plus」、どちらが人気を集めるのか、なかなか読みづらいが、熱心なiPhoneファンやガジェット好きが飛びつく発売直後は、プレミア感のある「iPhone 6 Plus」、少したってからは、手頃な価格とサイズの「iPhone 6」が中心になると予想する。新たなスタンダード「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の比率は、最終的に3対2程度になるのではないだろうか。(BCN・嵯峨野 芙美)
9月19日発売予定のiPhone 6とiPhone 6 Plus
9月19日開始 各キャリアのMNP/機種変更向けキャンペーン
スマートフォンのランニングコストを左右するキャンペーンの一部を簡単に紹介しよう。ドコモは、他社からの乗換え(MNP)向けに10月31日までの期間限定で「iPhone下取りプログラム」の下取り額を増額し、最大4万000円相当を端末代から割り引く。下取り額は機種と容量・状態によって変わり、例えば「iPhone 5s」の16GBの場合、良品だと3万6000円相当、画面割れ品だと1万800円相当。下取りに抵抗がなければ、おトク度は高い。MNP・新規契約向けに25歳以下を対象とした「U25 iPhone割」も実施する。
auは、MNP向けに「auにかえる割 Plus」を実施する。商品券や現金でのキャッシュバックとは異なり、「au ID」に紐づいたプリペイド型の新しい電子マネーサービス「au WALLET」に1万円を入金(チャージ)する。今年5月のサービス開始以来、強力にプッシュしている「au WALLET」の利用者増もあわせて狙う戦略だ。
ソフトバンクは、MNP向けに「のりかえ下取りプログラム」「のりかえ割」「iPhone U25おトク割」、機種変更向けに下取りと引換えに料金を割り引く「タダで機種変更キャンペーン」を実施する。「のりかえ割」はau、「のりかえ下取りプログラム」「iPhone U25おトク割」はドコモの発表を受けて急きょ追加したもので、競合にすぐに対抗する柔軟性は健在だ。
ランニングコストという観点では、端末代と通信料金を合算し、さらにキャンペーンによる割引を反映した2年間のトータル費用を算出して比較しなければ正確ではない。2年間のトータル費用の比較は、本記事とは別に改めてまとめる予定だ。
各社ともMNPを優遇しているため、これまで同様、同一キャリア間で機種変更するより、MNPを利用してキャリアを乗り換えたほうが安いことは間違いない。ただし、以前に比べおトク度は下がった。特にソフトバンクユーザーは、今使っている機種の下取りと引換えに、端末代・通信料金からあわせて最大3万2400円割引になる「タダで機種変更キャンペーン」に注目したい。
「iPhone 6/6 Plus」の比率は3対2と予想 当初は「Plus」が人気?
「iPhone 5s/5」の4.0インチから一気に大型化したので、4.7インチの「iPhone 6」と、5.5インチの「iPhone 6 Plus」、どちらが人気を集めるのか、なかなか読みづらいが、熱心なiPhoneファンやガジェット好きが飛びつく発売直後は、プレミア感のある「iPhone 6 Plus」、少したってからは、手頃な価格とサイズの「iPhone 6」が中心になると予想する。新たなスタンダード「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の比率は、最終的に3対2程度になるのではないだろうか。(BCN・嵯峨野 芙美)