「iPhone 5s/5c」の人気カラーを他のアップル製品の売れ行きから予想!
間もなく、iPhoneをめぐってドコモ、au、ソフトバンクという3キャリアの激突が始まる。上位機種「iPhone 5s」は3色、「iPhone 5c」は5色のカラーバリエーションをもち、以前に比べて色の選択肢が広がった。特にカラフルなポリカーボネート製ボディの「iPhone 5c」は、購入にあたってどの色にするか悩む人も多そうだ。9月20日の発売を前に、「iPhone 5s」「iPhone 5c」について、他のアップル製品の販売データをもとに、それぞれ人気が出そうなカラーを予想した。
家電量販店の実売データを集計したBCNランキングの集計は、通常、製品に割り振られたJAN(Japanese Article Number)コード別に行っている。デジタルカメラなど、通常のデジタル製品は、製品としては同じでもカラーごとに割り当てられるJANコードが異なるので、それぞれのカラーを1機種としてカウントする。しかし、携帯電話とPHS、データ端末は、例外として最初からカラーバリエーションを合算している。複数のキャリアが取り扱うiPhoneはそれぞれ容量別にカウントするので、「iPhone 5」の場合、ラインアップは6機種だった。容量ごとに別機種としてカウントする理由は価格が異なるためで、アップルがiPhoneの容量をモデルごとに一本化しない限り、ルール上、分けざるを得ない。
2008年7月発売の国内初代モデル「iPhone 3G」から5年以上にわたってiPhoneを販売してきたソフトバンクモバイル、2011年10月発売の「iPhone 4S」から販売しているKDDI(au)、そして今回初めて取り扱うNTTドコモの3キャリアが一斉に発売する「iPhone 5s」「iPhone 5c」は、BCNランキングでは、キャリア・容量(「iPhone 5s」は16/32/64GB、「iPhone 5c」は32/64GB)ごとに別々にカウントするので、ラインアップはあわせて15機種となる予定だ。残念ながらカラーごとの販売台数は集計できない。ただし、タブレット端末のiPad、携帯オーディオプレーヤーのiPodはカラー別にカウントしているので、それらの販売実績を参考にしながら、アップルが開催したプレスイベントのハンズオンで触った印象を含めて、人気が出そうなカラーを挙げていきたい。
「BCNランキング」によると、「iPad mini」と9.7インチの「iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代iPad)」を合算した2013年8月までのカラー別累計販売台数構成比は、ホワイトが60.8%、ブラックが39.2%。およそ6対4の比率で、ホワイトのほうが多く売れている。売れ筋の「iPad mini」に限ると、ホワイト&シルバーが60.9%を占める。
よって「iPhone 5s」は、3色のうち、ホワイトを基調としたシルバーとゴールドが人気を集めそうだ。シルバーとゴールドは、遠くから見ると同じように見えるが、貴金属のように、近くで見ると差が際立つ。ちなみに、「iPhone 5」のブラック&スレートの後継に当たる新色、スペースグレイは、従来はブラックだった背面や側面の色が薄いグレイに変更されている。
アップルは、iPod人気に火をつけた2004年発売の「iPod mini」、その後継に当たる「iPod nano」「iPod shuffle」で、数色のカラーバリエーションを展開してきた。iOSを搭載した「iPod touch」も、2012年10月に発売した第5世代モデルからカラフルになった。機能ではなく、得られる体験を重視し、それを親しみやすいポップなカラーで表現する――。カラフルで丸みを帯びたデザインの新モデル「iPhone 5c」は、長年のアップルファンなら、ある程度予想できた製品だろう。
第5世代「iPod touch」の発売当初のカラーバリエーションは、ピンク、イエロー、ブルー、ホワイト&シルバー、ブラック&スレートの5色と、Apple Online Storeと直営店のApple Store限定で販売する「(PRODUCT)REDモデル」のレッドの全6色。今年8月までのカラー別累計販売台数を集計すると、レッドを除く5色のうち、ブラック&スレートがシェア27.2%を占め、最も販売台数が多かった。以下、ブルー(25.6%)、ホワイト&シルバー(21.0%)、ピンク(17.6%)、イエロー(8.5%)の順。なお、「iPhone 5s」の発表と同時に、スレートに代わり、新色としてスペースグレイを追加している。
「iPhone 5c」のカラーは、ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトの5色で、前面のカラーはいずれもブラック。素材やデザインが異なるので、アルミボディの「iPhone 5s」や「第5世代iPod touch」とは、触り心地や質感が違う。カメラなどの機能差を無視し、デザインだけで比較した場合、どれがいいかは好みによるところ。「iPhone 5c」を実際に触ると、写真から受ける印象とは異なって安っぽさはなく、手にしっくりとなじんだ。
歴代の「iPod nano」は、ピンクやシルバー、ブラックが人気だった。なかでも第5・第6世代「iPod nano」は、ピンクがダントツの人気だった。こうした過去の傾向を参考にすると、「iPhone 5c」はシンプルでオーソドックスなホワイトと、女性が好みそうな明るいピンク、ブルーの3色が人気を集めそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
iPhone 5s(手前)とiPhone 5c(奥)
2モデルで計5機種×3キャリアの新iPhone
家電量販店の実売データを集計したBCNランキングの集計は、通常、製品に割り振られたJAN(Japanese Article Number)コード別に行っている。デジタルカメラなど、通常のデジタル製品は、製品としては同じでもカラーごとに割り当てられるJANコードが異なるので、それぞれのカラーを1機種としてカウントする。しかし、携帯電話とPHS、データ端末は、例外として最初からカラーバリエーションを合算している。複数のキャリアが取り扱うiPhoneはそれぞれ容量別にカウントするので、「iPhone 5」の場合、ラインアップは6機種だった。容量ごとに別機種としてカウントする理由は価格が異なるためで、アップルがiPhoneの容量をモデルごとに一本化しない限り、ルール上、分けざるを得ない。
2008年7月発売の国内初代モデル「iPhone 3G」から5年以上にわたってiPhoneを販売してきたソフトバンクモバイル、2011年10月発売の「iPhone 4S」から販売しているKDDI(au)、そして今回初めて取り扱うNTTドコモの3キャリアが一斉に発売する「iPhone 5s」「iPhone 5c」は、BCNランキングでは、キャリア・容量(「iPhone 5s」は16/32/64GB、「iPhone 5c」は32/64GB)ごとに別々にカウントするので、ラインアップはあわせて15機種となる予定だ。残念ながらカラーごとの販売台数は集計できない。ただし、タブレット端末のiPad、携帯オーディオプレーヤーのiPodはカラー別にカウントしているので、それらの販売実績を参考にしながら、アップルが開催したプレスイベントのハンズオンで触った印象を含めて、人気が出そうなカラーを挙げていきたい。
「iPhone 5s」はホワイト系、「iPhone 5c」はホワイト・ピンク・ブルーに人気集中?
「BCNランキング」によると、「iPad mini」と9.7インチの「iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代iPad)」を合算した2013年8月までのカラー別累計販売台数構成比は、ホワイトが60.8%、ブラックが39.2%。およそ6対4の比率で、ホワイトのほうが多く売れている。売れ筋の「iPad mini」に限ると、ホワイト&シルバーが60.9%を占める。
よって「iPhone 5s」は、3色のうち、ホワイトを基調としたシルバーとゴールドが人気を集めそうだ。シルバーとゴールドは、遠くから見ると同じように見えるが、貴金属のように、近くで見ると差が際立つ。ちなみに、「iPhone 5」のブラック&スレートの後継に当たる新色、スペースグレイは、従来はブラックだった背面や側面の色が薄いグレイに変更されている。
「iPhone 5s」のゴールド、シルバーはともに前面はホワイト。
前面カラーで分けると従来通り2色だ
前面カラーで分けると従来通り2色だ
背面のカラーが変わり、高級感が増したスペースグレイ(右)
アップルは、iPod人気に火をつけた2004年発売の「iPod mini」、その後継に当たる「iPod nano」「iPod shuffle」で、数色のカラーバリエーションを展開してきた。iOSを搭載した「iPod touch」も、2012年10月に発売した第5世代モデルからカラフルになった。機能ではなく、得られる体験を重視し、それを親しみやすいポップなカラーで表現する――。カラフルで丸みを帯びたデザインの新モデル「iPhone 5c」は、長年のアップルファンなら、ある程度予想できた製品だろう。
第5世代「iPod touch」の発売当初のカラーバリエーションは、ピンク、イエロー、ブルー、ホワイト&シルバー、ブラック&スレートの5色と、Apple Online Storeと直営店のApple Store限定で販売する「(PRODUCT)REDモデル」のレッドの全6色。今年8月までのカラー別累計販売台数を集計すると、レッドを除く5色のうち、ブラック&スレートがシェア27.2%を占め、最も販売台数が多かった。以下、ブルー(25.6%)、ホワイト&シルバー(21.0%)、ピンク(17.6%)、イエロー(8.5%)の順。なお、「iPhone 5s」の発表と同時に、スレートに代わり、新色としてスペースグレイを追加している。
「iPhone 5c」のカラーは、ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトの5色で、前面のカラーはいずれもブラック。素材やデザインが異なるので、アルミボディの「iPhone 5s」や「第5世代iPod touch」とは、触り心地や質感が違う。カメラなどの機能差を無視し、デザインだけで比較した場合、どれがいいかは好みによるところ。「iPhone 5c」を実際に触ると、写真から受ける印象とは異なって安っぽさはなく、手にしっくりとなじんだ。
「iPhone 5c」のディスプレイ周辺はいずれもブラック
側面・背面のカラーが異なる。中央のイエローがアップルのイチオシ?
歴代の「iPod nano」は、ピンクやシルバー、ブラックが人気だった。なかでも第5・第6世代「iPod nano」は、ピンクがダントツの人気だった。こうした過去の傾向を参考にすると、「iPhone 5c」はシンプルでオーソドックスなホワイトと、女性が好みそうな明るいピンク、ブルーの3色が人気を集めそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。