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「iPhone 5」新キャンペーン適用後の料金を比較! MNP・機種変更で差!

特集

2012/12/12 19:54

 9月21日の発売から2か月以上たったいまも、ソフトバンクモバイルとKDDI(au)、それぞれの現行ラインアップのなかでダントツの人気を博しているアップルのスマートフォン「iPhone 5」。11月半ばには、予約しなければ買えない品薄の状況も解消し、欲しいときにすぐに手に入れられるようになった。今冬は、本格的にスマートフォンが普及しはじめた2年前に「iPhone 4」や「GALAXY S」などのAndroid搭載スマートフォンを購入し、いわゆる”2年縛り”が切れるタイミングで新機種に買い替えたいと思っている人が多くなる時期にあたる。

 「iPhone 5」に限ったキャリア別販売台数シェアは、2012年12月9日までの累計でソフトバンクモバイルが58.2%、auが41.8%を占め、「ほぼ6対4」という比率は、発売直後からほとんど変わっていない。今回は、ソフトバンクモバイルとau、どちらの「iPhone 5」にしようか迷っている人に、前回同様、どちらのほうが安いのか、新規契約・MNP・同一キャリア間の機種変更のパターン別に、購入から2年間継続利用した場合のトータル費用で比較した。

「iPhone 5」の最大のポイントは「LTE」 データ通信がより速く快適に!



 「iPhone 5」は、iPhoneとして初めて高速通信規格のLTEに対応し、ソフトバンクモバイル版は「SoftBank 4G LTE」、au版は「4G LTE」のサービスエリア内なら、下り最大75Mbpsの高速データ通信を利用できる。LTEの高速通信とハードの性能向上との相乗効果によって、ウェブページの表示速度は格段に速くなり、サクサクと快適に動作する。LTEへの対応は、デザインやコネクタの形状など、さまざまな部分が変わった「iPhone 5」の最大の進化ポイントだ。ただし、iPhoneに限らず、LTE対応スマートフォン・タブレット端末では、各キャリアともLTE向けプランしか選べず、3GからLTEに切り替える場合は、別途契約変更手数料(3150円)が必要になるので注意したい。

新たに「LTE」に対応し、LTE接続時に快適にインターネットができる「iPhone 5」

ソフトバンクはキャンペーンの名称を一新、MNP利用時の割引を拡大



 12月1日、ソフトバンクモバイルは、「iPhone 5」向けのキャンペーン・各種割引の名称を一新し、MNP向けキャンペーンとして、従来の「【新】 iPhone かえトクキャンペーン/のりかえ割」に代わって指定の特典からいずれか一つを選べる「スマホタダ割」を開始した。例年、12月は3月の次に携帯電話が多く売れる時期。「iPhone 5」に関して、auよりもさらに優位に立とうとテコ入れを図ったようだ。

 「スマホタダ割」の特典は、月額980円のホワイトプラン基本使用料2年間無料(割引額合計2万3520円)とソフトバンクポイント5280ポイント、ソフトバンクポイント2万8800ポイント、MNPと同時にiPad mini/iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代iPad)のWi-Fiモデルを購入した場合に最大24か月間、毎月の請求から1200円割引(割引額の合計2万8800円)の三つ。割引相当額はいずれも2万8800円で、「iPhone 5」を2年間継続して使用すれば、2万8800円の「iPad mini Wi-Fiモデル」の16GBモデルが実質無料になるという大盤振る舞いだ。iPhoneと同じiOSを搭載したiPadで、通信機能を備えたWi-Fi + Cellular(セルラー)モデルに加え、Wi-Fiモデルも取り扱うソフトバンクモバイルならではのキャンペーンといえるだろう。

「スマホタダ割」の特典の一つとして、16GBモデルなら実質無料で手に入れられる「iPad mini」(右)

 「スマホ○○割」に統一した新たな名称に変更し、指定の機種を2000円から最大2万円で下取りをする「スマホ下取り割」、対象の固定通信サービスとセットで利用すると、最大2年間、毎月1480円割り引く「スマホBB割」も継続して提供する。

 12月7日からは、「iPhone 5」に機種変更するユーザー向けに、指定の条件を満たすと、1年間、パケット定額サービスの料金から毎月1050円割り引く「かいかえ割」を開始した。11月30日まで実施していた「iPhone かいかえ割」に相当するキャンペーンで、受付けは2013年1月31日まで。なお、「iPhone 5」の端末価格(一括払い時の販売価格/分割払い時の総支払い金額)は、両キャリアとも発売当初から変更はなく、同じ容量同士ではいずれもソフトバンクモバイルのほうが1万320円安い。


auはキャンペーン期間を延長、テザリングオプション無料はともに今月末まで



 一方auは、当初は11月30日で終了予定だったMNP基本料割引キャンペーン「女子割・男子割」の期間を12月31日までに延長した。発売と同時に開始した「LTEフラットキャンペーン(i)」は、もともと12月31日までだったので、キャンペーン適用後の料金に変更はない。対象の固定通信サービスとセットで利用すると、最大2年間、毎月1480円割り引く固定回線とのセット割引「auスマートバリュー」も継続して提供している。なお、「女子割・男子割」「auスマートバリュー」は、iPhone以外のスマートフォンでも利用でき、12月1日から「女子割・男子割」の適用条件の一つ、料金プランの選択肢に「プランZシンプル」が加わった。

 このほか、ソフトバンクモバイル、auとも、12月31日までに申し込むと、「iPhone 5」をモバイルWi-Fiルータ代わりに使える有料オプション「テザリングオプション」を最大24か月間、無料で使えるキャンペーンを実施している。オプション料金は月額525円なので、2年間で1万2600円もトクする計算だ。テザリングを利用するつもりなら、キャンペーン期間中に端末を購入し、申し込んでおいたほうが安心だろう。

MNP・機種変更はソフトバンクがおトク! 新規はどちらも同じ



 さて、結局、どちらのほうが安いのだろう? 端末代は、新規契約・MNPの場合、両キャリアとも16GBモデルなら実質無料で、フラット型パケット定額サービス加入時の月額費用も差はない。新規契約では、2年間のトータル費用はまったく同じ金額だ。

 MNPでは、これまでとは変わって、1ポイントごとに1.05円(税込)として端末やオプション品の購入(値引き)などに使えるソフトバンクポイントを現金に相当するとみなすと、「女子割・男子割」適用で、通常(新規)より2万3520円割り引くauより、「スマホタダ割」の適用で合計2万8800円相当割り引くソフトバンクモバイルのほうがポイント分だけ安いということになる。

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 同一キャリア間の機種変更の場合は、「かいかえ割」の開始もあり、ソフトバンクモバイルのほうが安い。既存ユーザーの囲い込み策の一環とはいえ、MNPだけではなく、機種変更を優遇する姿勢は評価したい。(BCN・嵯峨野 芙美)


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