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<特集>デジカメも、レンズも、周辺機材もここまで進んだ! 最新製品を一挙紹介

特集

2012/09/21 19:19

 デジタルカメラは日進月歩。「最新のデジタルは最良のデジタル」を地でいく製品だ。高度な撮影をより簡単に、より手軽に実現する。どの性能が上がって、何ができるようになったのか、2012年の新製品を中心に、デジタルカメラと周辺機器のトレンドを紹介しよう。

     

2012年、デジタルカメラ新製品

 
 ミラーレス一眼は、2008年にパナソニックとオリンパスが立ち上げた市場に、10年にソニー、11年にペンタックス、ニコンが参入。今年2月の富士フイルム、そして9月のキヤノンで、主要メーカーが出揃った。レンズ交換型デジタルカメラの販売台数のうち、レンズセットに絞った販売台数のシェアをみると、ミラーレス一眼は今年1月から8月までの累計販売台数で一眼レフを上回っている。コンパクトからのステップアップ機として選ぶ人が増えている。
 
 デジタル一眼レフ市場では、人気の「EOS Kiss」シリーズに新製品「EOS Kiss X6i」が加わり、エントリ製品でキヤノンの存在感が増した。一方で、高画素化や連写性能などの基本性能が充実し、スマートフォンとの連携などが進むなど、エントリからハイエンドクラスまで、機能面では多様な進化を遂げた。最新モデルでは、10万円台から購入できるフルサイズセンサ搭載機なども登場し、高精細な画質を幅広いユーザーが楽しめるようになってきている。
 
 カメラ機能をもつスマートフォンや携帯電話に押され、苦戦が続くコンパクトデジタルカメラ。一方で、この競争に勝つために、本来のカメラ機能に磨きをかけている。光学ズーム40倍を超える超高倍率ズーム機の登場や、撮像素子の大型化と画素数の向上はその一例だ。例えば、画素数は今年発売の新製品に絞ると、2012年8月に販売されたコンパクトデジカメのうち、1600万画素以上が74.8%、1200万画素以上が97.6%に上っている。

■「高倍率ズーム」モデルが続々登場 ■「スマートフォンと連携」で楽しみ方が広がる
 コンパクトデジカメでは、無線LAN(Wi-Fi)機能を備えて、スマートフォンやプリンタ、PCなどとワイヤレスでデータのやり取りができるモデルが登場。またニコンからは、Android OSを搭載したデジタルカメラを発売した。「ライバル」と連携することで、撮った写真をその場で転送し、SNSなどへアップロードが簡単にできる。

交換レンズ

 
 デジタル一眼の魅力の一つに、レンズ交換がある。構図や画角、ボケ味の表現など、意図した一枚を自在に撮影でき、写真の世界を広げてくれる。標準搭載のズームレンズに一本加えて、デジタル一眼ならではの世界を堪能しよう。

■レンズを選ぶ前に読みたい記事
 昨年から今年、交換レンズで目立つのは、ミラーレス一眼向けレンズの充実だ。8月に売れた交換レンズを対応マウント別にみると、マイクロフォーサーズやソニーEマウントなど、ミラーレス一眼に対応するレンズが合わせて3割に達した。ミラーレス一眼の拡大が、そのまま交換レンズ市場に現れている。また、キヤノンがミラーレス一眼「EOS M」と同時に発売する「キヤノンEF」用マウントアダプタ「EF-EOSM」など、すでに持っている一眼レフレンズをミラーレスで生かすアダプタも、写真愛好家の心をくすぐる製品だ。

■デジタル一眼レフ用レンズ ■ミラーレス一眼対応レンズ

仕上がりに差が出るプラスアルファの撮影機材

 
 デジタルカメラの進化とともに、高性能化する撮影機材。特にメモリカードは、カメラの高画素化、連写機能の高速化、動画撮影機能の搭載などに合わせて、転送速度の高速化が進んでいる。記録媒体として欠かせないSDカードでは、SDXC/SDHC規格のカードで、新たな速度規格「UHS-I」に対応する製品が続々発売されている。
 また、本格的な撮影には三脚・一脚が欠かせない。特にビデオカメラを含めた動画撮影には、なくてはならない機材だ。こちらも素材や安定保持・簡易装着技術で革新が進んでいる。
 最新のデジカメで撮った写真や動画は、高画質である一方、とにかく容量が大きい。気持ちよくシャッターを切っていると、すぐにPCの内蔵HDDでは、まかない切れなくなる。そこでおすすめしたいのが、外付けHDDだ。最近では、小型で持ち運びに便利なポータブルタイプが人気だ。さらに安く、大容量を確保したいなら、外付けHDDの「自作」も視野に入れたい。HDDベアと簡単に脱着できるHDDケースなどをうまく使うといいだろう。
■外付けHDD