<特集>開幕直前! デジタルでロンドン五輪を楽しもう

特集

2012/07/20 20:33

 7月27日に開幕するロンドンオリンピック。注目している競技、応援している選手、世界記録への期待など、たくさんの楽しみがある。ロンドンとは8時間の時差があって、「生中継で見るのはちょっとつらい」などという声も聞こえてくるが、最新のデジタル製品やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をうまく使うことで、4年に一度の祭典をしっかり楽しもう。

ロンドン五輪はこのデジタルと楽しもう!
SNS活用で楽しみ増すオリンピック
Twitter Facebook
時差を乗り越える最新録画機能 今大会はオンデマンド配信も実施

SNS活用で楽しみが増すオリンピック

 
 ここ数年で急速に発展したSNSは、スポーツイベントに欠かせない存在になりつつある。Twitterからハッシュタグをつけて応援メッセージを送る、Facebookでスタジアムの感動を仲間へ伝える、そして勝利の喜びを分かち合う……。SNSは、新しいオリンピックの楽しみ方を生み出した。
■ ハッシュタグで話題を共有するTwitter
6月28日、JOC(日本オリンピック委員会)は、日本代表の公式「ハッシュタグ」を発表した。公式ハッシュタグは以下の通り。
 ハッシュタグとは、Twitterで使う「#」で始まる文字列のこと。一つのツイートのテーマ・キーワードになる文字列の先頭に「#」をつけることで、話題を明確に表現する。使い方は、主題となる言葉の前に「#」をつけて、その言葉の前後にスペースを空けるか句読点を入れる。例えば、「オリンピック」なら、「7月27日に、#オリンピック が開幕する!」のように使う。

 このハッシュタグを手がかりに、知りたいことや気になる話題をTwitter上で検索すると、そのテーマに関連するツイートが見つかる。情報収集やいっしょに盛り上がる仲間を見つけるのに役立つ。これは、Twitterの本質的な魅力を知ることでもある。Twitterの楽しみ方の一つは、関心のある話題や人の情報・発言をツイートしているアカウントをフォローすることにあるのだ。

 ハッシュタグを使って検索したツイートの主は、自分と似た好みをもっている可能性が高い。もし、ハッシュタグを検索しておもしろいツイートを見つけたら、ツイート主のほかのツイートをのぞいてみるといい。きっと新しいフォロー対象になるはずだ。すでにTwitterをフル活用している人はもちろん、あまり利用していない人も、オリンピックを機会にTwitterを本格的に始めよう。
テレビ番組とTwitterとの“連携”を楽しむ
 テレビ番組を視聴しながらTwitterを楽しめるデジタル製品は、ネット対応のスマートテレビや地上デジタルチューナー搭載のAVPCが代表的。ほかにもタブレット端末など、さまざまなアイテムが、テレビ番組視聴+Twitterの連携を強化している。
■ 「いいね!」でつながるFacebook
 Facebookは、ロンドンオリンピック関連の公式ページをまとめた「Facebookでロンドン五輪をもっと楽しもう」をオープンしている。ここからアクセスすれば、世界各国の有名スポーツ選手、代表チーム、競技、それぞれのページにつながる。気になるページで「いいね!」を押して、最新情報を受け取ることができるようにいよう。
 

Facebookページ「Facebookでロンドン五輪をもっと楽しもう」
https://www.facebook.com/pages/olympics
 
 Facebookは、実名登録という利用スタイルで、現実社会の人間関係に即したつながりを構築できるSNS。北京オリンピックが開催された2008年と比較すると、アクティブユーザー数が約1億人から8億4500万人へと増加。世界最大規模を誇るSNSだ。2008年当時は日本語版が登場したばかりで、国内ユーザーは100万人に満たなかったが、2012年6月に1000万人を突破し、10倍以上になっている。

 ロンドンと日本との時差は8時間で、生中継での観戦は真夜中になることが多い。実際に仲間と一緒に観戦するのは難しいが、Facebookを通して、チャットなどで一緒に盛り上がることもできる。グループチャットやビデオチャットもできて、感想を共有するのも簡単だ。

 また、Facebookには、個人ユーザーが情報を公開する「個人ページ」のほかに、企業やブランド、有名人、同好会などが情報を提供し、ユーザーと交流を図る「Facebookページ」がある。オリンピック関連の団体や選手のページもFacebookページだ。「Facebookページ」はさまざまなウェブメディアに分散した情報を集約していることが多く、情報収集にも役立つ。このFacebookページを「いいね!」することで、観戦中に関係情報を収集したり、友人と共有したりできる。

 例えば、JOC(日本オリンピック委員会)の公式Facebookページ「チームがんばれ!ニッポン!」では、TwitterやYouTubeの公式チャンネル、JOCウェブサイトの更新情報などをタイムラインに表示する。JOCがウェブ上で発信するさまざまな情報を知りたいなら、Facebookページを「いいね!」することで、かなりの部分をカバーできるだろう。
 

Facebookページ「チームがんばれ!ニッポン!(Japan Olympic Team)」
https://www.facebook.com/JapanOlympicTeam/

■ Facebookと連携するデジタル製品
 Twitter同様、Facebookもさまざまなデジタル製品から利用できる。テレビ観戦しながらつながるのであれば、Twitterと同じくインターネット対応テレビやワンセグ機能付きのスマートフォン、タブレット、あるいはこれらのアイテムを組み合わせて、SNSでオリンピックのテレビ観戦を楽しもう。

時差を乗り越える最新録画機器

 
 ロンドン五輪を楽しむときに避けられない「壁」になるのが、8時間の時差だ。仕事や家事をこなしながら、連日深夜まで……というのは厳しい。そこで活用したいのが、レコーダーをはじめとするデジタル製品の録画機能だ。最新の録画機能を生かして、生活リズムを崩さずに賢く観戦しよう。

 例えば、昨年登場した「全録レコーダー」という大容量HDD搭載のレコーダーを使えば、地デジ放送全局分のすべての番組を自動で録画しておき、見たいシーンだけ視聴することができる。設定したチャンネルの番組を24時間自動で録り続けるので、録画予約の必要がなく、好きな時間に観戦できる。

 また、録画して家でゆっくり見る時間がない人には、録画番組をスマートフォンやタブレットへ移し、移動中や空き時間に見る方法がオススメ。最新のレコーダーには、PCを介さずに録画番組を移動できる機能をもつモデルが増えている。時間はないが、世界記録達成の瞬間やゴールシーンは絶対に見たい、感動の金メダル決定の場面を何度も見たいという人は、スマートフォンやタブレットを活用しよう。
録画機能を強化してオリンピックを満喫
 もっと手軽に録画するなら、録画機能つきのテレビも選択肢になる。ただオリンピックなどのスポーツイベントでは、急に競技時間が延びたり、変更になったりすることがあるので、できるだけ大容量の録画機器を選びたい。外付けHDDを追加して録画容量を増やせるレコーダーやテレビを選ぶ手もある。見たい競技だけ、興味のある選手の出場競技だけ観戦したいなら、「Gガイド」などを活用するといい。

夏季オリンピック初のオンデマンド配信も

 
 NHKは、ビデオ・オン・デマンド(VOD)配信サービスの「NHKオンデマンド」で、オリンピックの中継番組を見逃し番組サービスで配信する。夏季オリンピックとしては初の試みで、総合テレビとBS1で放送された競技を中心に、競技別ごとに配信する。放送後、12時間程度でPC向けに配信を開始し、大会期間終了後も30日間配信を継続するので、オリンピック終了後も楽しめる。

 民放局は、共同公式動画サイト「gorin.jp」から、オリンピック映像をインターネット配信する。競技ハイライト動画を配信やニュース速報、選手インタビューなどを中心に配信する予定だ。さらに、ライブストリーミング配信も実施。150時間の生中継を予定し、地上波やBSで放送しない種目を配信する。iPhoneやAndroidスマートフォン向けの公式アプリも、開幕までに公開する予定だ。また、スマートフォン向け放送局の「NOTTV」は、日本人選手の出場競技を中心に、ライブ中継と録画放送を実施する。

 ロンドンオリンピックでは、こうした動画配信サービスでの中継が多いのも注目点の一つ。これらのオリンピック中継は、PCやインターネット対応テレビ、スマートフォンなどで視聴できる。ライブで中継が見られないときはもちろん、地上波やBSでは放送しない競技も見られるので、いまからチェックしておこう。
 


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