<体験レポート>ビックカメラの女子向けカメラ体験会に潜入! 「OLYMPUS PEN Lite」を堪能
1月22日、ビックカメラ池袋東口カメラ館で、女性向けのカメラ体験会「集まれカメラ女子! ~憧れの一眼体験会~」が開催された。カメラ担当の筆者が飛び入り参加した体験会をレポートする。
デジタル一眼レフの講習会や、中古やアウトレット商品の販売を行っているビックカメラ池袋東口カメラ館の8階。ふだんは黒いカメラがズラリと並び、重厚感のある売り場だが、この日は違った。エレベータを降りてすぐに目に入ったのは、ピンクの看板とかわいいポーチ、そしてコンパクトなミラーレス一眼だ。
受付で、今日一日の相棒となるカメラを選ぶ。売り場で並んでいるカメラとちょっと違う……と思ってよく見ると、ストラップが売り場のものと違っていた。ストライプやドットなど、かわいいストラップがついている。
この貸出用のカメラ、イベントを主催するビックカメラの「ビック★カメラ女子部」のメンバーが厳選したもの。使いやすさや機能はもちろん、女性に使ってもらいたいかわいいデザインのカメラをピックアップしたという。確かにどれもかわいらしい。私は4色のカラーバリエーションから選べるオリンパスの「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」から、ホワイトモデルを選んだ。昨年9月発売されたばかりの、バリバリの最新鋭モデルだ。
カメラを首から提げて、コーナー中央のテーブルへ。被写体となる小物たちが並んでいる。バンビの人形、小さなブーケ、リボン、色とりどりのキャンディ、アクセサリ……。
さっそくカメラを構え、いつも通りにオートモードで撮影。被写体がかわいいといい写真が撮れるわ~と満足していたら、「次はAモードで撮影してみましょう」と販売員から声がかかった。
Aモードとは絞り優先モードのことで、撮影者が絞り(F値)を決めると、シャッタースピードはカメラが自動で決めてくれる。F値を変えると、被写体の背景をぼかしたり、逆に全体をはっきり写したりできる。
まずはF値を限界まで下げて、つまりは絞りを開いて撮影。背景がぼけ、被写体であるカメラ型のアクセサリが際立つ。これがよくいう「背景ぼけ写真」だ。背景のぼかし方はF値を下げて撮影する方法だけではなく、レンズを望遠側にして被写体になるべく近寄る方法もある。望遠にする方法は、コンパクトデジタルカメラでも有効だ。
F値は、下げられる値に限界がある。この限界値はレンズによって異なり、またズームレンズの場合は焦点距離でも変わってくる。レンズキットに付属する「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」(35mmフィルム換算28~84mm相当)は、広角時はF3.5、望遠時はF5.6まで下げることができる。背景をもっとぼかしたいと思ったら、このF値の小さいレンズ、つまり明るいレンズに交換しよう。
さっそくレンズを「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」に 交換して撮り比べた。35mmフィルム換算で90mm相当の明るい単焦点レンズだ。
F値をF1.8まで下げると背景がぼけ、被写体がより際立つ。なお、F値を下げるほどピントが合う範囲が狭くなるので、クマの顔にピントを合わせるとクマの足のあたりはすこしぼんやりしてしまう。
もっと被写体が際立った写真が撮りたいな~と思っていたら、販売員がマクロコンバータ「MCON-P01」を貸してくれた。「OLYMPUS PEN」のマイクロフォーサーズ規格では、近日登場ともいわれているが、まだ純正のマクロレンズはない(ただし、パナソニックからは45mmのマクロレンズが出ている)。
マクロレンズは、被写体にぐっと近づくことができるレンズだ。レンズには、被写体に限界まで近づける距離、最短撮影距離がある。この距離はレンズの先からの距離ではなく、撮像素子から被写体までの距離なので、実際は思っていたよりも被写体に近づくことができる。
普通のレンズでギリギリまで寄ってみる。ピントが合わないとシャッターが下りないので、近づける限界がわかる。マクロレンズに換えると、さらに被写体に近づけた。だんだん被写体との距離が近づき、それに合わせて被写体をアップで撮影できる。ふだん見ている風景と違ったものが見えて、なかなか楽しい。
最後に、「OLYMPUS PEN Lite」のおもしろい機能を教えてもらった。「OLYMPUS PEN」シリーズは、写真にさまざまな効果を追加できるアートフィルターが売りの一つ。「PEN Lite」は6種類のアートフィルターを搭載している。
「ポップアート」はピンクや黄色などの明るい色がより強調される。「ファンタジックフォーカス」で撮影すると全体が柔らかいトーンになり、ふんわりした雰囲気になる。例えば、カラフルなブーケや小物は「ポップアート」で、結婚式の様子やポートレートを「ファンタジックフォーカス」で撮影すると、印象的な一枚になりそうだ。作品づくりの幅が広がる。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。「OLYMPUS PEN Lite」の世界を堪能できた「集まれカメラ女子! ~憧れの一眼体験会~」。次回は、別のカメラにも触ってみたいな。「ビック★カメラ女子部」の皆さん、よろしくお願いしま~す。
■ビック★カメラ女子部
ビックカメラの女性販売員が2010年6月に結成したカメラ部。「集まれカメラ女子! ~憧れの一眼体験会~」は「ビック★カメラ女子部」としては初めての体験会だ。担当の松田春さんは、「売り場では時間に限りがあるので、なかなかカメラのよさを伝えきれない。イベントを通じて、もっと女性にカメラをお勧めしたい」と意気込みを語っていた。
デジタル一眼レフの講習会や、中古やアウトレット商品の販売を行っているビックカメラ池袋東口カメラ館の8階。ふだんは黒いカメラがズラリと並び、重厚感のある売り場だが、この日は違った。エレベータを降りてすぐに目に入ったのは、ピンクの看板とかわいいポーチ、そしてコンパクトなミラーレス一眼だ。
エレベータを降りるとそこはピンク色の世界
受付で、今日一日の相棒となるカメラを選ぶ。売り場で並んでいるカメラとちょっと違う……と思ってよく見ると、ストラップが売り場のものと違っていた。ストライプやドットなど、かわいいストラップがついている。
この貸出用のカメラ、イベントを主催するビックカメラの「ビック★カメラ女子部」のメンバーが厳選したもの。使いやすさや機能はもちろん、女性に使ってもらいたいかわいいデザインのカメラをピックアップしたという。確かにどれもかわいらしい。私は4色のカラーバリエーションから選べるオリンパスの「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」から、ホワイトモデルを選んだ。昨年9月発売されたばかりの、バリバリの最新鋭モデルだ。
受付にはミラーレス一眼がズラリと並ぶ
カメラを首から提げて、コーナー中央のテーブルへ。被写体となる小物たちが並んでいる。バンビの人形、小さなブーケ、リボン、色とりどりのキャンディ、アクセサリ……。
かわいい被写体がこんなにたくさん
さっそくカメラを構え、いつも通りにオートモードで撮影。被写体がかわいいといい写真が撮れるわ~と満足していたら、「次はAモードで撮影してみましょう」と販売員から声がかかった。
Aモードとは絞り優先モードのことで、撮影者が絞り(F値)を決めると、シャッタースピードはカメラが自動で決めてくれる。F値を変えると、被写体の背景をぼかしたり、逆に全体をはっきり写したりできる。
左がオートで撮影した写真、右がF値を下げて撮影した写真
まずはF値を限界まで下げて、つまりは絞りを開いて撮影。背景がぼけ、被写体であるカメラ型のアクセサリが際立つ。これがよくいう「背景ぼけ写真」だ。背景のぼかし方はF値を下げて撮影する方法だけではなく、レンズを望遠側にして被写体になるべく近寄る方法もある。望遠にする方法は、コンパクトデジタルカメラでも有効だ。
F値は、下げられる値に限界がある。この限界値はレンズによって異なり、またズームレンズの場合は焦点距離でも変わってくる。レンズキットに付属する「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」(35mmフィルム換算28~84mm相当)は、広角時はF3.5、望遠時はF5.6まで下げることができる。背景をもっとぼかしたいと思ったら、このF値の小さいレンズ、つまり明るいレンズに交換しよう。
さっそくレンズを「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」に 交換して撮り比べた。35mmフィルム換算で90mm相当の明るい単焦点レンズだ。
左がF5.6、右がF1.8で撮影した写真
F値をF1.8まで下げると背景がぼけ、被写体がより際立つ。なお、F値を下げるほどピントが合う範囲が狭くなるので、クマの顔にピントを合わせるとクマの足のあたりはすこしぼんやりしてしまう。
もっと被写体が際立った写真が撮りたいな~と思っていたら、販売員がマクロコンバータ「MCON-P01」を貸してくれた。「OLYMPUS PEN」のマイクロフォーサーズ規格では、近日登場ともいわれているが、まだ純正のマクロレンズはない(ただし、パナソニックからは45mmのマクロレンズが出ている)。
マクロレンズは、被写体にぐっと近づくことができるレンズだ。レンズには、被写体に限界まで近づける距離、最短撮影距離がある。この距離はレンズの先からの距離ではなく、撮像素子から被写体までの距離なので、実際は思っていたよりも被写体に近づくことができる。
普通のレンズでギリギリまで寄ってみる。ピントが合わないとシャッターが下りないので、近づける限界がわかる。マクロレンズに換えると、さらに被写体に近づけた。だんだん被写体との距離が近づき、それに合わせて被写体をアップで撮影できる。ふだん見ている風景と違ったものが見えて、なかなか楽しい。
左は標準ズームレンズ、右は単焦点レンズ+マクロコンバータで撮影
最後に、「OLYMPUS PEN Lite」のおもしろい機能を教えてもらった。「OLYMPUS PEN」シリーズは、写真にさまざまな効果を追加できるアートフィルターが売りの一つ。「PEN Lite」は6種類のアートフィルターを搭載している。
(左上から時計回りに)ポップアート、ファンタジックフォーカス、ドラマチックトーン、ラフモノクローム
「ポップアート」はピンクや黄色などの明るい色がより強調される。「ファンタジックフォーカス」で撮影すると全体が柔らかいトーンになり、ふんわりした雰囲気になる。例えば、カラフルなブーケや小物は「ポップアート」で、結婚式の様子やポートレートを「ファンタジックフォーカス」で撮影すると、印象的な一枚になりそうだ。作品づくりの幅が広がる。
今回使った機材。こんなにたくさんのレンズを使ったのは初めてだ
楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。「OLYMPUS PEN Lite」の世界を堪能できた「集まれカメラ女子! ~憧れの一眼体験会~」。次回は、別のカメラにも触ってみたいな。「ビック★カメラ女子部」の皆さん、よろしくお願いしま~す。
■ビック★カメラ女子部
ビックカメラの女性販売員が2010年6月に結成したカメラ部。「集まれカメラ女子! ~憧れの一眼体験会~」は「ビック★カメラ女子部」としては初めての体験会だ。担当の松田春さんは、「売り場では時間に限りがあるので、なかなかカメラのよさを伝えきれない。イベントを通じて、もっと女性にカメラをお勧めしたい」と意気込みを語っていた。