「BCN AWARD 2012」受賞社決定、新設の「スマートフォン」はアップル、「携帯オーディオ」はソニーが初受賞
BCNは、1月13日、全国の主要な家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづき、1年間の累計販売数量が最も多かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2012」の受賞社を発表した。新設した「スマートフォン」を含め、PC関連商品・デジタル家電の計107部門・52社が受賞した。
「BCN AWARD」は、家電量販店などから集計している実売データ(POSデータ)をもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量第1位の企業を表彰する制度。12回目となる「BCN AWARD 2012」の対象期間は2011年(2011年1月1日~12月31日)で、対象部門はハードウェア74部門、ソフトウェア33部門の計107部門。
なお、市場の変化に合わせ、今回「タブレット端末」「タブレット端末アクセサリ」「三脚・一脚」「スマートフォン」の4部門を新設し、スマートフォンとタブレット端末部門はApple Japan(アップル)、タブレット端末アクセサリ部門はエレコム、三脚・一脚部門はスリックが受賞した。
【「BCN AWARD 2012」の受賞社一覧】
2011年は、東日本大震災やタイの大洪水など、大災害がデジタル家電製品の生産や流通に多大な打撃を与えた年だった。薄型テレビは、完全地デジ化に向けた駆け込み購入で盛り上がったものの、7月24日のアナログ停波を境に特需はほぼ終了した。スマートフォンは本格的な普及期に突入し、2010年6月の発売以来売れ続けた「iPhone 4」とその後継機「iPhone 4S」の2機種だけでアップルが27.1%のシェアを獲得し、2011年度のスマートフォンのメーカー別販売台数1位に輝いた。
しかしその一方で、アップルは7年連続で獲得していた携帯オーディオ部門をソニーに明け渡した。販売台数シェアはソニーが54.1%、アップルが38.6%。このほか、ノートPC部門は東芝からNECへ、インクジェットプリンタ部門と複合プリンタ部門はキヤノンからエプソンへ、BDレコーダーはシャープからパナソニックへ、それぞれ1位が入れ替わった。トップ交代の背景には、スマートフォンの普及や前述のタイの洪水被害の影響などもあるとみられ、今後のシェアの動きに注目していきたい。
カメラ関連では、デジタルカメラ(レンズ一体型)部門(コンパクトデジタルカメラ)、デジタルカメラ(一眼レフ)部門(デジタル一眼レフカメラ)の2部門で、キヤノンが前年度に引き続いて受賞。デジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門は、オリンパスイメージングが初受賞した。なお、前年度までは「デジタルカメラ(レンズ交換型)」という名称で、ミラーレスタイプのデジタル一眼カメラを集計対象に含めていたが、今回から、「デジタルカメラ(一眼レフ)」に名称を変更し、集計対象からミラーレス一眼を除外した。
無線LAN部門はバッファロー、キーボード部門はエレコム、画像処理ソフト部門はアドビ システムズが10年連続で受賞。その他の部門でも、シェアトップの座を保ち続け、「BCN AWARD」を連続受賞しているメーカーは多い。スキャナ部門はPFUが2年連続、サウンド関連ソフト部門は、2007年に「VOCALOID 2 初音ミク」を発売して以来、クリプトン・フューチャー・メディアが5年連続で受賞している。
「BCN AWARD 2012」と同時に、BCNはすぐれた技術をもつ若きエンジニアを表彰する「BCN IT ジュニア賞 2012」の受賞チーム・受賞者を発表した。今回は、ITジュニア育成交流協会からの推薦を受けて、「全国高等専門学校プログラミングコンテスト」「高校生ものづくりコンテスト」「全国高校生プログラミングコンテスト」「U-20 プログラミング・コンテスト」の入賞者から、5チームと個人4名を受賞者として選定した。
【「BCN IT ジュニア賞 2012」受賞チーム・受賞者】
・宮城県工業高等学校 CHaser2011 優勝チーム
・愛媛県立松山工業高等学校 山本達也
・名古屋市立向陽高等学校 河田智明
・宮城県工業高等学校 高橋翔哉
・信州大学 山本裕二郎
・新潟コンピュータ専門学校 チームあわわ
・国立香川高等専門学校高松キャンパス 「スマートアンブレラ」制作チーム
・国立東京工業高等専門学校 「All Lights ! -可視光通信による省電力照明システム-」制作チーム
・国立久留米工業高等専門学校 「Ikannnol Mk-II -この前のうどん美味しかったね-」制作チーム
なお、1月25日に、「BCN AWARD 2012」の受賞企業や量販店などの関係者、一般参加者を招いた表彰式を、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催する。表彰式には、「BCN IT ジュニア賞 2012」の受賞チーム・受賞者も招き、「BCN AWARD」と同じ壇上で表彰する。
■BCNからのお知らせ
「BCN AWARD」特設ページ(http://bcnranking.jp/award/)では、1999年の年間データにもとづく「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売台数1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売台数シェアも公開していますので、ぜひご覧ください。
2011年1月16日追記:
特設ページにて、2011年度の各部門トップ3とその販売台数シェアを公開いたしました。1位の企業が「BCN AWARD 2012」受賞企業となります。
「BCN AWARD 2012」のロゴ
「BCN AWARD」は、家電量販店などから集計している実売データ(POSデータ)をもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量第1位の企業を表彰する制度。12回目となる「BCN AWARD 2012」の対象期間は2011年(2011年1月1日~12月31日)で、対象部門はハードウェア74部門、ソフトウェア33部門の計107部門。
なお、市場の変化に合わせ、今回「タブレット端末」「タブレット端末アクセサリ」「三脚・一脚」「スマートフォン」の4部門を新設し、スマートフォンとタブレット端末部門はApple Japan(アップル)、タブレット端末アクセサリ部門はエレコム、三脚・一脚部門はスリックが受賞した。
【「BCN AWARD 2012」の受賞社一覧】
[表をクリックすると拡大表示します]
携帯オーディオ部門で1位が入れ替わる
2011年は、東日本大震災やタイの大洪水など、大災害がデジタル家電製品の生産や流通に多大な打撃を与えた年だった。薄型テレビは、完全地デジ化に向けた駆け込み購入で盛り上がったものの、7月24日のアナログ停波を境に特需はほぼ終了した。スマートフォンは本格的な普及期に突入し、2010年6月の発売以来売れ続けた「iPhone 4」とその後継機「iPhone 4S」の2機種だけでアップルが27.1%のシェアを獲得し、2011年度のスマートフォンのメーカー別販売台数1位に輝いた。
アップルのスマートフォン「iPhone 4S」。特に発売月の2011年10月はケタ違いの売れ行きだった
しかしその一方で、アップルは7年連続で獲得していた携帯オーディオ部門をソニーに明け渡した。販売台数シェアはソニーが54.1%、アップルが38.6%。このほか、ノートPC部門は東芝からNECへ、インクジェットプリンタ部門と複合プリンタ部門はキヤノンからエプソンへ、BDレコーダーはシャープからパナソニックへ、それぞれ1位が入れ替わった。トップ交代の背景には、スマートフォンの普及や前述のタイの洪水被害の影響などもあるとみられ、今後のシェアの動きに注目していきたい。
エプソンのインクジェットプリンタ「EP-804A」(ブラック)、ソニーのウォークマン「NW-S760シリーズ」(ブルー)、NECのノートPC「LL750/FS」(クリスタルホワイト)
カメラ関連では、デジタルカメラ(レンズ一体型)部門(コンパクトデジタルカメラ)、デジタルカメラ(一眼レフ)部門(デジタル一眼レフカメラ)の2部門で、キヤノンが前年度に引き続いて受賞。デジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門は、オリンパスイメージングが初受賞した。なお、前年度までは「デジタルカメラ(レンズ交換型)」という名称で、ミラーレスタイプのデジタル一眼カメラを集計対象に含めていたが、今回から、「デジタルカメラ(一眼レフ)」に名称を変更し、集計対象からミラーレス一眼を除外した。
無線LAN部門はバッファロー、キーボード部門はエレコム、画像処理ソフト部門はアドビ システムズが10年連続で受賞。その他の部門でも、シェアトップの座を保ち続け、「BCN AWARD」を連続受賞しているメーカーは多い。スキャナ部門はPFUが2年連続、サウンド関連ソフト部門は、2007年に「VOCALOID 2 初音ミク」を発売して以来、クリプトン・フューチャー・メディアが5年連続で受賞している。
若きエンジニアを表彰する「BCN IT ジュニア賞 2012」も発表
「BCN AWARD 2012」と同時に、BCNはすぐれた技術をもつ若きエンジニアを表彰する「BCN IT ジュニア賞 2012」の受賞チーム・受賞者を発表した。今回は、ITジュニア育成交流協会からの推薦を受けて、「全国高等専門学校プログラミングコンテスト」「高校生ものづくりコンテスト」「全国高校生プログラミングコンテスト」「U-20 プログラミング・コンテスト」の入賞者から、5チームと個人4名を受賞者として選定した。
【「BCN IT ジュニア賞 2012」受賞チーム・受賞者】
・宮城県工業高等学校 CHaser2011 優勝チーム
・愛媛県立松山工業高等学校 山本達也
・名古屋市立向陽高等学校 河田智明
・宮城県工業高等学校 高橋翔哉
・信州大学 山本裕二郎
・新潟コンピュータ専門学校 チームあわわ
・国立香川高等専門学校高松キャンパス 「スマートアンブレラ」制作チーム
・国立東京工業高等専門学校 「All Lights ! -可視光通信による省電力照明システム-」制作チーム
・国立久留米工業高等専門学校 「Ikannnol Mk-II -この前のうどん美味しかったね-」制作チーム
なお、1月25日に、「BCN AWARD 2012」の受賞企業や量販店などの関係者、一般参加者を招いた表彰式を、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催する。表彰式には、「BCN IT ジュニア賞 2012」の受賞チーム・受賞者も招き、「BCN AWARD」と同じ壇上で表彰する。
■BCNからのお知らせ
「BCN AWARD」特設ページ(http://bcnranking.jp/award/)では、1999年の年間データにもとづく「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売台数1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売台数シェアも公開していますので、ぜひご覧ください。
2011年1月16日追記:
特設ページにて、2011年度の各部門トップ3とその販売台数シェアを公開いたしました。1位の企業が「BCN AWARD 2012」受賞企業となります。