ビックカメラ有楽町店でみる「iPhone 4S」、ソフトバンクとKDDIの違い
10月14日、ソフトバンクモバイルとKDDIは、アップル製スマートフォン「iPhone 4S」を発売した。これまでiPhoneは、国内ではソフトバンクモバイル1社の独占販売だったため、「iPhoneといえばソフトバンク」という印象が強かったが、新モデル「iPhone 4S」は、ソフトバンクモバイルとKDDIの2社が取り扱う。今後、機会あるごとに、売り上げ、通信速度やつながりやすさ、料金、端末価格など、さまざまな要素で比較されるだろう。今回は、発売初日のビックカメラ有楽町店の売り場から、ソフトバンクモバイルとKDDIの違いをレポートする。
「iPhone 4S」は、ソフトバンクモバイルにとって、国内初代モデルの「iPhone 3G」から数えて4世代目になる。iPhone 3G/3GSからの機種変更を促す「実質無償機種変更キャンペーン」、iPhoneユーザーにiPadに興味をもたせる「アレ コレ ソレ キャンペーン」、そして16GBモデルで実質負担0円からの端末価格など、キャンペーン、価格面の施策は手慣れた感じだ。
10月14日、ビックカメラ有楽町店では、ソフトバンクの最新スマートフォンの発売記念として、7時50分から発売記念セレモニーを開催し、8時から販売を開始した。ただ、ソフトバンクモバイルは予約者への引き渡しだけで、当日販売はなし。対してKDDI(au)は当日販売ありで、対応が分かれた。
2キャリアがiPhoneを取り扱うことになったため、ビックカメラ有楽町店は、1階の携帯電話売り場を一部リニューアル。ソフトバンクモバイルのコーナーにソフトバンク版のiPhone 4S、auコーナーにKDDI版のiPhone 4S、そして新設したアップルのモバイル専門コーナーにソフトバンク版・KDDI版のiPhone 4Sを並べた。このモバイル専門コーナーでは、アップルのiPhone/iPad/iPod touchを専門的に取り扱い、本体だけではなくアクセサリ類も揃える。専任アドバイザーが常駐し、随時イベントも行う予定という。雰囲気は、アップル直営店や、各店内にすでに展開している「Appleショップ」と同じようなテイストだ。このほか、店頭にもタッチ&トライコーナーを設置し、多くの実機を並べていた。
ビックカメラ有楽町店での新規一括購入時の端末価格は、ソフトバンクモバイル版の64GBが6万7200円、32GBが5万7600円、16GBが4万6080円、KDDI版の64GBが7万2000円、32GBが6万1680円、16GBが5万1360円。単純な端末価格の比較だと、どの容量もソフトバンクモバイル版のほうが安い。ただ、実質負担額は、16GBはともに0円で、32GB、64GBは、キャンペーン適用後の割引額が大きいKDDIのほうが若干安くなる(KDDI版の32GBは1万320円、64GBは2万640円、ソフトバンクモバイル版の32GBは1万1500円、64GBは2万1120円)。
ソフトバンク版は、従来同様、左上に「SoftBank」と表示され、KDDI版は代わりに「KDDI」と表示される。同じ「iPhone 4S」でも、ソフトバンクモバイルとKDDIでは採用している通信方式の規格が異なり、従来より向上した下り最大14.4Mbpsの通信速度に対応しているのはソフトバンク版だけだ。このほか、KDDI版は、発売直後に使えないサービス(iMessage、FaceTime)、利用時の制限事項などがあり、ウェブサイト内に「iPhoneよくあるお問い合わせ」というQ&Aページを開設している。
多くの人が気になるのは、それぞれのキャリアの実際の通信速度、つながりやすさだろう。また、過去の例からすると、しばらくは品薄状態が続き、多くの店舗で、予約してもいつ入荷するのかわからない状態が続くのは間違いない。「買いやすさ」も比較のポイントになりそうだ。
【キャリアごとの詳細】
・KDDI、「iPhone 4S」の詳細を発表、キャンペーン適用時の実質負担額は16GBで0円
・ソフトバンクモバイル、「iPhone 4S」の詳細を発表、iPadとの2台持ちキャンペーンも
【発売記念セレモニー・店頭の様子】
・KDDI、iPhone 4Sの発売セレモニー、au復活に向けて「これからが始まり」と田中社長
・ソフトバンクモバイル「iPhone 4S」発売、孫正義社長がスティーブ・ジョブズ氏への思いを語る
・iPhone 4Sを先着順・当日販売したアップルストア銀座、いち早く手に入れたい人が大集結
ビックカメラ有楽町店には、8時の時点で約200人が並び、その後も増えていった
端末価格はソフトバンクモバイルに軍配、auは当日販売あり
「iPhone 4S」は、ソフトバンクモバイルにとって、国内初代モデルの「iPhone 3G」から数えて4世代目になる。iPhone 3G/3GSからの機種変更を促す「実質無償機種変更キャンペーン」、iPhoneユーザーにiPadに興味をもたせる「アレ コレ ソレ キャンペーン」、そして16GBモデルで実質負担0円からの端末価格など、キャンペーン、価格面の施策は手慣れた感じだ。
これまでのイメージを踏襲したソフトバンクコーナー。
当日販売はなく、全モデル予約受付中
当日販売はなく、全モデル予約受付中
10月14日、ビックカメラ有楽町店では、ソフトバンクの最新スマートフォンの発売記念として、7時50分から発売記念セレモニーを開催し、8時から販売を開始した。ただ、ソフトバンクモバイルは予約者への引き渡しだけで、当日販売はなし。対してKDDI(au)は当日販売ありで、対応が分かれた。
auコーナー。バックのオレンジ色に少々違和感……。慣れてないだけ?
取材時、KDDI版は64GBのブラックを除いて在庫があった
2キャリアがiPhoneを取り扱うことになったため、ビックカメラ有楽町店は、1階の携帯電話売り場を一部リニューアル。ソフトバンクモバイルのコーナーにソフトバンク版のiPhone 4S、auコーナーにKDDI版のiPhone 4S、そして新設したアップルのモバイル専門コーナーにソフトバンク版・KDDI版のiPhone 4Sを並べた。このモバイル専門コーナーでは、アップルのiPhone/iPad/iPod touchを専門的に取り扱い、本体だけではなくアクセサリ類も揃える。専任アドバイザーが常駐し、随時イベントも行う予定という。雰囲気は、アップル直営店や、各店内にすでに展開している「Appleショップ」と同じようなテイストだ。このほか、店頭にもタッチ&トライコーナーを設置し、多くの実機を並べていた。
新設のモバイル専門コーナー。片方にソフトバンクモバイル版、もう片方にKDDI版のiPhone 4Sの実機を置いている
ビックカメラ有楽町店での新規一括購入時の端末価格は、ソフトバンクモバイル版の64GBが6万7200円、32GBが5万7600円、16GBが4万6080円、KDDI版の64GBが7万2000円、32GBが6万1680円、16GBが5万1360円。単純な端末価格の比較だと、どの容量もソフトバンクモバイル版のほうが安い。ただ、実質負担額は、16GBはともに0円で、32GB、64GBは、キャンペーン適用後の割引額が大きいKDDIのほうが若干安くなる(KDDI版の32GBは1万320円、64GBは2万640円、ソフトバンクモバイル版の32GBは1万1500円、64GBは2万1120円)。
iPhone 4Sのカタログ(左からKDDI、ソフトバンクモバイル)
ソフトバンク版は、従来同様、左上に「SoftBank」と表示され、KDDI版は代わりに「KDDI」と表示される。同じ「iPhone 4S」でも、ソフトバンクモバイルとKDDIでは採用している通信方式の規格が異なり、従来より向上した下り最大14.4Mbpsの通信速度に対応しているのはソフトバンク版だけだ。このほか、KDDI版は、発売直後に使えないサービス(iMessage、FaceTime)、利用時の制限事項などがあり、ウェブサイト内に「iPhoneよくあるお問い合わせ」というQ&Aページを開設している。
iPhone 4S(左からKDDI版、ソフトバンク版)
左上の表示で区別できる
多くの人が気になるのは、それぞれのキャリアの実際の通信速度、つながりやすさだろう。また、過去の例からすると、しばらくは品薄状態が続き、多くの店舗で、予約してもいつ入荷するのかわからない状態が続くのは間違いない。「買いやすさ」も比較のポイントになりそうだ。
【キャリアごとの詳細】
・KDDI、「iPhone 4S」の詳細を発表、キャンペーン適用時の実質負担額は16GBで0円
・ソフトバンクモバイル、「iPhone 4S」の詳細を発表、iPadとの2台持ちキャンペーンも
【発売記念セレモニー・店頭の様子】
・KDDI、iPhone 4Sの発売セレモニー、au復活に向けて「これからが始まり」と田中社長
・ソフトバンクモバイル「iPhone 4S」発売、孫正義社長がスティーブ・ジョブズ氏への思いを語る
・iPhone 4Sを先着順・当日販売したアップルストア銀座、いち早く手に入れたい人が大集結